《改行表示》 8.大事件もドラマティックな展開も一切起きない。 ただ、手紙を届けるだけなのに、緑が映える山々のように情感豊かに紡がれていく。 '80年代当時の一人っ子政策で次男坊が犬であるあたり、中国のお国事情を覗かせながらも、 素朴で忘れかけていた人々の繋がりがそこにあった。 スマホやメールで一瞬で繋がる現代だからこそ、長い道のりを越えてきた手紙で想いを受け取ったときの感慨も深い。 あれから30数年、急激に成長していく中国において、 その社会から取り残されたような世界に住む彼らは今でも心を失わずに郵便配達をしているのだろうか。 【Cinecdocke】さん [地上波(字幕)] 7点(2017-12-05 00:14:42) (良:1票) |
7.こんないい映画を作る国なんだからさ、もっと仲良くしようよ 【MILA】さん [DVD(字幕)] 10点(2012-10-09 13:15:20) (良:1票) |
《改行表示》 6.郷愁とか心の琴線とか、口にするのが恥ずかしい言葉がいっぱい詰まった優しい優しい映画。 【mimi】さん [DVD(字幕)] 8点(2009-06-10 23:03:17) (良:1票) |
5.山道を父と息子が黙々と進むのと同様に、淡々と進む話。会話の端々に親子の感情が絡み合う。父の仕事に対する真摯さに次第に息子が理解を深めていく様子は心が洗われる。父を負ぶって、息子が冷たい川を渡るシーンが象徴的。何より、この映画を秀逸なものにしているのは次男坊の存在。ラストシーンの次男坊の行動で、父子の世代交代がなされたことが、静かな感動とともに見る者に伝わってくる。好き嫌いが分かれる映画だろうが、私にとっては何度でも見たくなる素晴らしい映画。映画として撮る意味を感じられる作品です。TVドラマじゃ、あり得ませんから。 【すねこすり】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2007-10-09 11:06:39) (良:1票) |
4.日本人のメンタリティ-にググッとくる映画ではないでしょうか。古来、日本人が歌に読み、愛しつづけてきた原風景、朝靄、霞、かぎろい、風、夕焼け、山道、井戸、棚田、祭り、水車、渓流、風、雲、月・・・を見事なカメラワークで表現しています。親と子と村人との会話や交流も、暖かく心和みます。犬の「次男坊」の演技は特筆もの!!表情が賢こくやさしく、仕種が可愛く、動きが機敏で軽やかで滑稽です。 「那山 那人 那狗」の原題にも、実に趣きがあります。 【チャターBOX】さん 10点(2004-07-30 13:44:01) (良:1票) |
3.この映画は私のツボにはまった。 父親をお父さんと呼ばない息子。 そういう息子に対して、あの情けなくて頼りない笑顔の父親は、見返りを求めない無条件の愛情を息子に降り注いでいる。 それが痛いほど分かった。 人は誰かを好きになると強くなると言われるが違うかもしれない、人は好きになればなるほど弱くなる─。 ・・こういうぎこちない2人の親子と次男坊の面白くも哀しい3日間の郵便配達は、平凡だけど、親子関係に問題を抱えている人が見ると胸を打たれるのではないだろうか。平凡だからこそ、風で郵便物が飛ばされただけで、声を上げたくなるほど驚くこともある(笑) ハリウッド映画に侵され続けているとそういう感覚が分からなくなるのかもしれないが、私はこの映画を純粋に楽しめる自分に気がついた。それがうれしい。 【花守湖】さん 10点(2004-06-06 21:52:50) (良:1票) |
2.じんわりと心に染みました。見ていると自然に涙が出てきて、何気ないシーンでも泣いたりして見事に涙腺がやられました。ところどころの父親の表情がたまらなかったです。すごく好きです、この映画。 【もみじプリン】さん 10点(2002-08-02 16:02:35) (良:1票) |
1.ここで描かれる郵便配達は日本で言えば「特定郵便局」。日本の特定郵便局長も世襲制の国家公務員。赤字を作っていながら税金を搾り取り、そこから作った献金という名の賄賂で自民党への影響力を行使している、公務員試験には絶対受からないであろう既得権益にまみれた人達です。そんな人達も半世紀前はこの映画のような感じだったのでしょうか? ここは一つ全国特定郵便局長会で、文部省特選ならぬ郵政事業庁特選映画として(自民党議員の下らない講演を取り止めて)是非上映して欲しいと思います。きっと薄汚れた心と黒く染まった腹の中を綺麗に洗い流してくれることでしょう。全然話は変わりますけど、この郵便父子、揃って超面食いですよねぇ。血は争えん、7点献上。 【sayzin】さん 7点(2002-06-28 19:50:49) (良:1票) |