11.個人的にここ数年見た中でベスト。どうしても「2001年宇宙の旅」と比較せざるをえず、宇宙の成り立ちの解釈、人類の進化の可能性について監督なりの世界観で示すことがこの映画の肝だったのかなと感じる(ただ発想の独創性ではやはり勝てないと思う。その分ドラマ性には溢れている)。残念なのは、圧倒的に神秘的で神々しかった「2001年宇宙の旅」と比べると、人間は常に困難を克服して進化する生き物なのだという傲慢さが感じられた点で、あれだけ泣かされたあとでは騙された気さえした(この点は某映画評論家に同意)。ともあれ鑑賞中は衝撃を受けまくりで、鑑賞後の余韻も深く、SF映画の未来はまだまだ明るいんだなと感じさせられる映画だった。 【プライドだらけ】さん [映画館(字幕)] 8点(2014-12-25 00:24:47) |
10.レイトショーの映画館を出て、真冬の凍てつく空気に包み込まれた。ふと夜空を見上げると、澄んだ空気の遥か先に満月と星が光っていた。 広大な宇宙の中で、自分自身がひとりぽつんと存在している感覚を覚え、孤独感と大いなる宇宙意思を同時に感じ高揚感が溢れた。 普段の何気ない景色が一変していたようだった。これこそがSF。これこそが映画だと思えた。
数多の大傑作がそうであるように、今作もとてもじゃないが言葉では表現しきれない。 特にこのSF映画が描き出す世界観の多層性と文字通りの深淵さは、言葉で説明すべきものではないだろう。 「圧巻」とひと言で言ってしまえばそれまでだろうし、それで充分だとも思える。
とても複雑な宇宙理論が繰り広げられる語り口は、一見難解に見える。しかも監督はクリストファー・ノーランである。一筋縄ではいかないことは必至。 しかし、実際に観終えてみれば、この映画は決して難解なのではなく、難解な要素に彩られた普遍的な人間ドラマであったことに気づく。 複雑に入り組んでいるのは、宇宙理論ではなく、むしろ多様な人間の在り方とそれに伴う濃密なドラマ性だった。
“親子愛”をはじめとする人間のドラマを根底に敷き、未知の領域に踏み出した人類は、「人類」そのものの限界とその先を追い求めていく。 中盤、“マン博士”という人物が登場する。その名前の通り、彼こそが今現在の人間の本質を表したキャラクターであろう。 一つの“限界”に辿り着いてしまった人類、進化か滅亡か、このキャラクターはその分岐点の象徴と言える。(このキャラをほぼノンクレジットで演じているスター俳優はエラい) 主人公が、“マン博士”と真正面から対峙し、それを越えようとする様こそが、人類の進化の瀬戸際だったのだと思える。
高度な科学的空想の先に辿り着く人間の真の姿と可能性。僕はそれこそが、人間が生み出した「Science Fiction」の本質であり、醍醐味だろうと思う。 そういうことが満ち溢れんばかりに繰り広げられるこの映画を、愛さないわけがない。
ただし、この映画を語り切るには、まだまだ膨大な時間が必要だ。 それは、これがとても幸福な映画体験であったことの証明だろう。 【鉄腕麗人】さん [映画館(字幕)] 10点(2014-12-16 07:35:00) (良:2票) |
9.面白かったです。飢饉や地球環境の変化によって人類の滅亡が迫る近未来に、家族や人類の未来を守るために宇宙に人類移住の地を探す旅にでる主人公。ワームホールや相対性理論、次元の解釈など理解できないところもあるが、そのあたりは流して観ても十分楽しめます。最近は自宅での映画鑑賞ばかりだったので久々に映画館で観てその音響の凄さに圧倒されました。また、ちょくちょく観に行こうと思います。 【ぽじっこ】さん [映画館(字幕)] 8点(2014-12-10 16:37:07) |
8.よく出来てますねぇ。感心します。よくこんな物語を思いつくもんだ。ただ少し長いですねぇ。序盤は少しもたつく感じがします。それに子供には不向きですねぇ。難しい理論の話も出てくるので、ある程度は理解できないと楽しめないでしょう。それに子供のいる人にはたまらない物語になってます。ハンカチを用意した方がいいかも。子供嫌いの人には何も感じられないかも。完全なるノーラン節の映画でした。 【shoukan】さん [映画館(字幕)] 7点(2014-12-09 18:23:55) |
7.グラウドアトラス、ゼロ・グラビティといった最近見た宇宙モノの中では一番だめ。 ニュートン力学から相対性理論に量子論、ビックバンからインフレーションに超ひも理論からマルチバース、さらにはブレーン宇宙や人間原理まで、広く浅く宇宙論に興味がある自分としては、もう少し最新の宇宙論を弄んでストーリーに組み込んで欲しかった。クラウドアトラスもなかなか力技だったけど、インターステラーもかなり力技の映画。 |
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6.とにかく長い3時間だった。脚本テキトーすぎ。矛盾多すぎ。これはSF映画ではない。スピリチュアル映画です。良かったのはキャストの豪華さと、映像の美しさですかね。映像は、映画の未来を感じさせられた。 映像をみせたいなら、90分でやってほしいもんだ。全て夢オチにしてくれたほうがよっぽどいいわ。 【ギニュー隊長★】さん [映画館(字幕)] 4点(2014-11-30 21:18:19) (良:2票) |
5.五次元からの件がやっぱりよく分からなかったけれど、それを差し引いても映像、音楽、内容ともに素晴らしい作品だと思いました。未踏の地に降り立った人類の未来、狂気、そして愛と科学の融合。モノリスやHALに説教されるのではなく、ともに生きる事を選んだ主人公の選択が何だか爽やか。スペースコロニーに吹き抜ける風と相まって気持ちがよかったです。ノーランを超える監督は暫く表れないと思います。この人の頭の中は一体どうなっているのでしょうか? 【Kの紅茶】さん [映画館(字幕)] 8点(2014-11-29 00:56:13) |
4.宇宙モノは好きなので、あまりケチはつけたくないのですが、正直なところパンチ不足は否めません。この手の小説や映画やアニメをそれなりに味わってきた人間にとっては、新鮮味がほとんど感じられませんでした。「重力」のキーワードから、わかり易いところで言うと、ジェイムズ・ホーガン「星を継ぐもの」なんかを映像化してみた方が良かったんじゃないかな。。。 【マー君】さん [映画館(字幕)] 6点(2014-11-28 00:27:21) |
3.面白いSF小説を3時間弱で読了したような気持ちでした。 【よしふみ】さん [映画館(字幕)] 10点(2014-11-27 22:49:16) |
2.長尺でちょっと不安でしたが、最後まで飽きることなく鑑賞出来ました。自分的に今年一番の作品です。ただこの手の作品は好き嫌いがはっきり出ると思います。 |
1.わかるようでわからない感じで話が進むので、この作品の半分も楽しめていないかもしれません。それでも映像は圧巻でした。ファンタジーが入らない本気のSFを観させていただきました。 【Yoshi】さん [映画館(字幕)] 5点(2014-11-26 00:11:53) (良:1票) |