4.私の1番好きな映画と言ってもいい「欲望の翼」がデジタルリマスターで蘇り、遂に念願の劇場で鑑賞するという事が叶い感無量であった。 今は亡きレスリー・チャンをスクリーンで観る機会なんてこれが最後かもわからないし、ほんとに観れて良かった。
映像的にはそんなに綺麗になっているとは感じなかったが、特筆すべきは"音"であった。 とにかく音の臨場感が凄い。
ザッザッザッザッ‥コツコツコツコツ(レスリー・チャンが廊下を歩く音) ガチャカチャカチャコンッ(コーラの瓶をカウンターに置く音) チクタクチクタクチクタク(時計の音)
ザーザーザーバシャバシャバシャ(雨の中車を走らせる音) キーコキーコキーコ(壊れそうなワイパーの音)
という具合だ(文字で書くと訳がわからないけど) そして、ザビア・クガートのゆったりした音楽に癒される。
前作「いますぐ抱きしめたい」で大袈裟すぎる演技とアクションで暴れまくったアンディ・ラウとジャッキー・チュンが別人みたいな落ち着いた演技なのも良いね。
あとはひたすらレスリー・チャンのカリスマ性溢れる魅力に悶えるのみ。 【ヴレア】さん [映画館(字幕)] 10点(2005-11-01 09:20:56) |
3.当時、豪華俳優が出ていると言うだけで映画館まで観に行ったのですが、今でも、王家衛の最高傑作だと思っています。もちろん俳優の魅力も最高ですが、あの重く緑がかった映像と、亜熱帯湿度、ザビアクガード、最高です。全体的に流れる様なドラマ感が大好きです。でもかなり好き嫌いがハッキリしてしまいそうで、とりあえず、友人にはほとんど薦めていません。 【rexrex】さん 10点(2004-06-12 12:04:52) |
2.何度も観るほど好きな映画で、誰よりもこの映画の良さが判っていると思っていました。しかし実際にコメントを書こうとすると語るべき言葉を持ち合わせていないことに気づいて気持ちが沈んでしまいました。音楽が素晴らしいのは間違いないですが、音楽だけの映画と割り切れるものではありません。皮肉なことに、粗を探すといっぱい出てきます。レスリー・チャンが演じる主人公は身勝手で行動が突飛なため感情移入ができないし、足のない鳥の話だって生活力のないダメ男の妄想みたいで安っぽく見えるし。ウォン・カーウァイの出世作で「どうだ、俺のセンスはすごいだろ」という独り善がりの作風に思えます。でもセンスが本当にすごいので満点。 |
1.レスリーのカリスマ性が圧倒的だった。自由で奔放で、自分を脚のない鳥にたとえて飛びつづける姿は鮮烈で最も際立っている。また、見えない鳥の滑空していく目から眺められたかのような美しいジャングルのイメージが非常に印象的でせつなさを覚えた。 【李将龍】さん 10点(2003-06-20 14:00:16) |