4.《ネタバレ》 ウォン・カーウァイの出世作らしく、今後のスタイルが確定したもののそれほど尖がっていない分、懐かしさと受け入れやすさがあった。緑色を基調にした、暑苦しさと湿気に満ちた'60年代の香港で描かれる孤独と喪失、象徴的に挿入される時間の存在、それぞれが満たされない想い、どことなく分かる気がする。身勝手で破滅的な自由人・ヨディの行く末がレスリー・チャンの人生と重なる。当時、彼に代わる男が果たしていたかどうか。後の『ブエノスアイレス』の危うさに近いものを感じた。監督特有の行き当たりばったりなストーリーは、上手くいかない人生を思わせるようで、今回に限っては良い方向に向かっていた気がする。実母との再会が果たされていれば、ヨディの人生も恋も別の結末があったかもしれない。脚のない鳥の話が映画に深い余韻を残す。 【Cinecdocke】さん [インターネット(字幕)] 6点(2018-01-02 01:48:35) |
3.《ネタバレ》 台詞も場面のつながりもすごく不明確であやふやだし、各キャラクターも決して確立されているとはいえないのに、見終わったときには全体の世界が頭に残っているという不思議な作品。各登場人物は、何か大きな展開が待ち受けていそうに見えて、結局はほとんど何も起こらずに元の世界に戻っていく。実はものすごくリアルな作品ではないかと思う。マギー・チャンが途中から出番がないのと、カリーナ・ラウがやたらきんきんうるさいのが難点。 【Olias】さん [映画館(字幕)] 6点(2008-03-25 00:24:58) |
2.ジメっとした感じの画作りがストーリーにマッチした雰囲気を作っていて素晴らしかったです。 【アンダルシア】さん [ビデオ(字幕)] 6点(2006-11-16 07:32:40) |
1.ストーリーは好きです。でもね、女に本気で惚れることのない影のある破滅的な男=レスリー・チャンというのがどーにもこーにもイメージじゃないんですなあ。それと、あのジメジメとした雰囲気がイヤでした。どこといわれれば、実母の家をあとにするレスリーの後姿ですね。あのシーンはよかったぁ。 【envy】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2005-07-17 20:30:36) |