9.《ネタバレ》 どうしてこんなに面白くないんだろう、とつい考えてしまう点では、これも「考えさせる映画」なんでしょうけど。 結局のところ、誰も何も「決断しない」のが、つまらんのかな、と。最初からいきなり不条理世界が始まっていて命を賭けたゲームが展開され、主人公ですらまるで背景がわからない存在なんだから、ここで次々死んでいく連中はこの作品の中では単なる「死体」でしかなく。主人公を含む中心人物たちもおよそ背景を有さない単なる「駒」となっていて、その割りにはグズグズと悩んでみせるのが、見ててさほど面白くない。悩みよりもここは、恐怖、じゃないのかしらん。 で、グズグズ悩んだ挙げ句に、急に「真相を見切った」と、我々見る側にわざわざ不必要な了解を求めてくる。納得なんてのは後でするもんであって、それをなぜ、先に納得させようとするのか? だもんで、ここには「理解」はあれど、「決断」がまるでない。これの繰り返し。ただただ、事件が起こり人が死に、だけど決定的にサスペンスが欠けていて。 全編通した一貫性もなく、これはもう、ただの思いつきの羅列に過ぎないんじゃないでしょうか。 【鱗歌】さん [インターネット(邦画)] 3点(2021-08-22 17:38:03) (良:2票) |
8.映画というより、妙な趣向を凝らしたクイズ番組、謎解きバラエティを見ているかのよう。ものすごく面白いものを作ろうというより、あらかじめそこそこの売上目標で、今あるリソースを使いながら、原作漫画の読者層をターゲットに、観客が飽きないような工夫をしながら無難にまとめたようとしたみたいな本作。高級料理店の一品よりも、あるいはローカルで味わい深い町中華のメニューよりも、ナショナルブランドのファストフードが欲しいときにみるべき映画。いろいろなことがうまくいかなくて、見るのに体力がいる映画がきついときにはちょうど良いのではないかと思います(まさに、今日のオレ)。 【なたね】さん [インターネット(邦画)] 4点(2022-01-01 20:13:29) (良:1票) |
7.《ネタバレ》 ゲームが理不尽だったり、ルールが説明不足だったりするのは問題ありません。世の中そんなもんです。ただ、ゲーム攻略に対し戦略性が乏しく、クリアで爽快感が得られないのは致命的でした。単に悪趣味な人殺しショーに付き合わされている感覚。何のために映画を観ていたのか意味が見いだせなくなります。言葉を選ばずに言うなら「しょーもない」と。原作は立ち読み程度には読んだ覚えはありますが、もう少し面白かった印象が。結局のところ、毎度お馴染み三池印の漫画実写化映画ということです。 【目隠シスト】さん [インターネット(邦画)] 5点(2019-12-05 18:48:49) (良:1票) |
6.《ネタバレ》 個々のエピソードを面白く映像化するのが主眼とすれば見られなくはない。「悪の教典」よりはよほどましに見える。個人的には登場人物の心理が結果を左右する白熊が一番面白かった。ここで主人公が自分の好き嫌いを言われた反応は少し可笑しい。 登場人物についてはヒロインを含めて別にどうなろうが構わないと思うような連中ばかりだったが、唯一かわいそうだったのは一応のドラマを背負った形の高瀬翔子だった。これが終盤の年少者向け教育的メッセージにつながった形のようだが、そういう教訓的なものはあまり真面目に受け取る気にならない。 そのほか原作由来の背景設定や登場人物を意味不明なままで出すのが目障りだというのは同感である。これがないと納得しない原作ファンがいるということなのか、あるいは続編があるのか。 【かっぱ堰】さん [DVD(邦画)] 5点(2016-01-11 22:36:22) (良:1票) |
5.《ネタバレ》 安っぽCGもアイデア次第。使い方によってはその安っぽさが逆にいい味になる。この映画がまさにそう。ブッ飛んだ設定でもうほとんどマンガ。マンガだからこそ安っぽいCGがマッチする。結果的に違和感がなくなる。そして変なリアリティが生まれる。なので何の抵抗もなく受け入れられた。テンポもよく飽きさせないのも良い。次々現れる遊びをどうクリアしていくのか。その辺のアイデアも良かった。ただダルマはちょっと強引過ぎかな。ラストのオチさえ何とかしてくれたらもっと高評価できたかも。広げた風呂敷をたたまずに終わるのって嫌いなんで。 |
4.《ネタバレ》 ダルマがピークでした。染谷将太が早々にフェードアウトしたのがもったいない。神木隆之介の存在感がとてもいいだけに他の人のインパクトはやや薄く感じる。そもそもこういう世界感で外の世界の状況など挟んでこないほうが不思議なシチュエーションが際立つ気がする。それにいちいち恋愛を絡めたり自分の心情をわざわざ長台詞で表現するのは正直見てられない。あとホームレスと引きこもりが必要だったのか謎。 【ぷるとっぷ】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2015-10-03 16:52:40) (良:1票) |
3.《ネタバレ》 映像は無駄にグロかったりしますが、その場面ごとにしっかり雰囲気を壊さないように作られていて見ていて面白かったですね。福士君はドラマの今日会社休みます。を見てる時はそこまで気にならなかったのですが、染谷君や神木君のような演技派と比べてしまうとちょっと演技の固さが気になりました。ストーリーは原作も中途半端な所で終わるので神様の所で終るのはまあいいとしても、あのオタクのシーンを無理に入れる意味があったのか疑問。この映画しか見てない人には何の意味もないシーンですよね。まあ全体としてすごく褒められた映画でもないですが、お菓子食べながらなんとなく見る分には十分という感じ。原作が好きなものでちょっとおまけ気味の6点。 【映画大好きっ子】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2015-09-28 22:43:48) (良:1票) |
2.主人公以外ゲームへの貢献度が低い。ゲームクリアの方法も(だるま以外)主人公のひらめきによるもので、その考えに至る過程(伏線)があまりみられなかった。閉鎖的世界で行われているのだから、外の世界の描写は不要。救出作戦が同時に進行しているのなら別だが、ただ見ているだけなら雑音でしかない。登場するキャラの描写が薄いので死んでも何の感情が湧かない。最後も謎。続編作るつもりか? 【Yoshi】さん [DVD(邦画)] 3点(2015-05-15 13:08:16) (良:1票) |
1.三池監督のやっつけ仕事的な…ゲフンゲフン 原作の漫画は読んだことないが、おそらくそのまま映像化したんだろうなという感じがした。インパクトを与える残虐シーンの連続。そこに思想やドラマ性はあまり感じられない。まあ、高校生とかは喜ぶだろうなという映画。『悪の教典』みたく理由もなく人が死にまくる映画が好きなら楽しめるだろう。新しい登場人物が出て来ると、字幕でプロフィールを紹介してくれるなど、ゆとりにもわかり易い親切設計。ストーリーはあって無いようなもの。ただ次々に繰り出されるゲームを楽しむ感じだ。いきなりこんな低評価だと観る気無くすかもだけど、観てる間はそこそこ楽しめたので暇つぶしにはなるかと。 福士君は普通な感じ。良くも悪くもいつものドラマで見る演技と変わらない。 ヒロインは全く魅力が感じられない。 神木君が唯一の見所。『バトルロワイアル』の安藤政信的なゲームを全力で楽しんじゃうクレージーなキャラで、狂ってて存在感もあって最高。神木キュンに3点献上! 【ヴレア】さん [映画館(邦画)] 3点(2014-11-19 12:32:32) (良:1票) |