《改行表示》 4.リーアムニーソンの娘が想定外妊娠。 彼女はそれをニーソンに黙っていて一人で悩んでいるが、刑事に追われるニーソンと学校のトイレで落ち合った際、個室トイレの中で突如ニーソンに妊娠を告白。 ニーソンはそんな娘を抱きしめるが、体育会系とーちゃんの脳内に、「妊娠した女性の体は気づかうべき」という思考回路はない。 母殺しの真犯人をつかまえようと、悪徳ロシア人のアジトに乗り込む際に、胎児の状態が不安定な妊娠初期の娘を同行させ、アジトの地下駐車場でニーソンとの通信係にさせるという、危険きわまりない仕事をさせるのである。母体のメンタルが胎児に与える影響など、体育会系とーちゃんにとってはおかまいなしだ。 さらに、そんな危険な状態においたものだから当然の流れで娘は真犯人に誘拐される。 するとニーソンは娘を人質にして小型ジェットで逃亡をはかろうとする真犯人を阻止しようと、ポルシェで飛行場の滑走路にツっ込み、車輪走行を始めて離陸態勢の飛行機にポルシェごと真横からヒット! 車輪を破壊し、ドカーン!! ! はらばい状態で急ブレーキがかかった飛行機は炎をあげながらガゴゴゴゴゴゴゴ・・・とぐるんぐるん回転しまくる。 ヤッタ!という表情のニーソン。しかし、娘のおなかの赤ん坊も、遠心力で胎内でぐるんぐるんはじき飛ばされているであろうことは、体育会系とーちゃんには想像することは不可能だ。 逃亡は阻止できたものの、胴体着陸の衝撃で、外部からの精神的&肉体的衝撃は避けねばならないデリケートな妊娠初期の妊婦はジェット機の中で座席からスっとび、真犯人にバシバシぶたれたり、銃をつきつけられる事態に。 娘が妊娠していることなど、娘を助けることだけを考えている熱血体育系パパの脳みそからは、完全にはじき飛ばされているのである。 かくして精神的・肉体的にもヨレヨレになった娘であるが、無事最後の場面では海辺で娘とニーソンは妊娠について話し合う。しかし。 「ママは殺されてしまったけど、今おまえのおなかの中にいるのはママのDNAが入っているわけだ。 つまり、唯一ママがいたことを存在する証明だよ。 だからパパはおまえにぜひ産んでほしい。 きっとその子はママの生まれ変わりだから。」 くらいのことを言ってほしかったが 実際は 「パパは寝ないで考えたんだが・・ ・・・ この件はおまえたちに任せるッ!!」 やっぱり熱血体育会系元CIAパパは、そのキャラクターどおり”家庭人”ではないということが立証された本作であった。 【フィンセント】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2015-11-18 12:23:24) (良:1票)(笑:1票) |
《改行表示》 3.《ネタバレ》 3作目も変わらず娘を溺愛するあまり空気が読めないニーソンの親バカぶりからスタートです。 もうすっかりオトナの娘の誕生日プレゼントにパンダのぬいぐるみ。娘にもあきれられてしまう。 これはもはやコメディの域に入っています。しかしほのぼのムードは前2作と同じくここまで。 自宅に帰宅すると元妻が何者かに殺害され、自分が殺したと濡れ衣をきせられ警察から追われながら真犯人を追う。 これって・・・そのまんま「逃亡者」じゃありませんか。 そして愛する妻と1人娘のために復讐に立ち上がるストーリーはブロンソンの「デス・ウィッシュ」シリーズとかぶってしまいます。 相変わらず作品のテンポは非常にいいので退屈せずにそれなりに楽しめますが、見たことがあるような展開続きです。 事件の黒幕、と言うか一番の敵もあまりにも予想通りの人物でしたが、前2作には無い要素としてフォレスト・ウィテカーの存在は良かった。 さて、シリーズも3作目。そろそろ終わりになるのでしょうか。 しかし孫ができて、最強パパは最強じいじになる模様。 どうかかわいいお孫さんにまで危害が及びませんように・・・。 【とらや】さん [DVD(字幕)] 5点(2016-03-01 21:01:17) (良:1票) |
2.《ネタバレ》 「96時間」といえば、無敵の父親が創意工夫、あの手この手で難関を突破していくアイデア満載の映画。それがウケてヒットし、2作3作と続編が制作された。前作のリベンジにはまだそのアイデアが活かされていた。しかしこのレクイエムにはそれがあまりなく、どちらかといえば正攻法で攻めてるように見えてちょっと肩透かしな感じがした。製作費も上がったのか、派手な演出が目についた。まあそれはそれで、つまらなくはない、のだが、どうしても「96時間」テイストを味わいたかった身としてはやはり物足りなさが残ってしまいました。それに今回はアジトや仲間の存在があるため孤立無援でなくなり、無敵がさらにパワーアップしてもはややりたい放題!それと金を貸していたマランコフという犯罪組織のボス。元兵士でかなりのやり手なはずなのに、最終決戦でただマシンガンを撃ちまくるだけって・・・で、とどめさせるのに殴ったり蹴ったりに変わるって・・・もうね、こういった展開はほんとうに興ざめですよ。典型的アクション映画の悪いところ。「96時間」だけはしないでほしかったな。で、さんざんやりたい放題やった父親に何のお咎めもないって・・・デキすぎやん!ご都合主義のハリウッド流アクション映画を、ある意味変革させたのが「96時間」だったはずなのに・・・。レクイエム・・・あ!なるほど!このシリーズに対しての皮肉な邦題だったのねwww |
1.《ネタバレ》 シリーズもののSFじゃないアクションといえば、今はこの96時間くらいだろう。刑事じゃなく、スパイでもないのが新鮮。1作目では警備関係の仕事だったけど、一体普段何してるんだろう?警察のウィッテカーとの頭脳戦かと思ったら、2転3転して、話はありきたりなものに・・。元細君が悪役のこんな男と、リーアムニーソンの間を揺れ動いた点で話をもう破たんしてる。でもアクションものとしては最後までハラハラ。ラストのジェット機とスーパーカーのアクションは、もう見たことないよ~こんなの(笑)って感じで、最高にカタルシスを感じた。ブルースウィリスも、マットディモンも、最近とんとご無沙汰。他のアクションスターは「エクスペンタブルズ」に集結して、その留守の間を、リーアムニーソン一人で頑張ってる。 【トント】さん [DVD(字幕)] 7点(2015-05-31 21:33:27) (良:1票) |