1.女の子は誰でもシンデレラに憧れる時期はありますよね。私も大好きでした。幼稚園の頃、小さな絵本を何度も何度も夢中になって読んでいました。 大昔の話です。
夢見る少女だった私も一応、一人前の大人になりまして、
魔法使いに会えなくても、欲しい靴やドレスを自分で買えるようになりました。 どんなに願ったって、かぼちゃは馬車にはならないことを知っています。 階級制度がなくなった現在の日本においてすら、結ばれない恋が溢れていることも分っています。 所詮シンデレラは「おとぎ話」だと、醒めた正論を展開することもできるくらい、口も達者になりました。
なのに、この映画は、擦り切れた絵本をめくっていたあの時の感情を、運んでくるのです。 魔法のシーンは、裏切ることなくわくわくしますし、ガラスの靴を履くシーンはロマンチックでうっとりします。 子供の頃に夢見てた世界がそのままスクリーンに現れます。何の小細工もなく、正々堂々と王道一直線です。
私はスーツを着て、電車にかけ込まなくちゃいけないので、ガラスの靴は履けません。 でも、シンデレラの様に勇気とやさしさは抱えて、私らしく生きていこうと思います。 【うらわっこ】さん [映画館(字幕)] 6点(2015-05-01 12:06:56) (良:3票) |