5.《ネタバレ》 どうしてもシュワルツェネガーを使って続編を作りたかった苦心の跡が垣間見える『ターミネーター』シリーズ最新作。表面の体組織は人間と同じだから見た目は老いるのに、鉄骨むき出しになった腕はちゃんと再生される摩訶不思議。そのテクノロジーはT-800から取得したの?1984年製タイムマシーン。正直無理筋と思える設定が散見されます。極め付けはT-800の“アップデート”でしょうか。『ターミネーター』はタイムパラドックスを扱った映画としては、実にシンプルで分かり易い脚本が魅力だっただけに、この改変は個人的には残念でした。さて、聞くところによると、本作は新3部作の第1作目だそう。リブートだか、新解釈だか知りませんが、お手軽に過去の遺産を食い潰す制作手法は(本シリーズに限らず)あまり感心しません。 【目隠シスト】さん [DVD(吹替)] 6点(2017-04-20 22:24:03) (良:1票) |
《改行表示》 4.《ネタバレ》 シュワちゃんが脚本を読んで出演を快諾しただけあって、とにかく「T-800の生体パーツが経年すると老化する」という設定ありきで、無理矢理作っちゃった感があるターミネーター第5作。T2でジョンを守るようプログラムされたあのT-800へのノスタルジーが基本で、あとはT1やT2の設定をいじくりまわして新作を作ってみました、みたいな、確かに一部の(多くの?)ファンの神経を逆なでするような仕上がりだった。 とはいえ、そこのところを割り切って観れば、タイムトラベルの舞台裏やT-800の新旧対決など、ある意味今だからこそ観られるファンムービーとしてそれなりに楽しめる作品になってはいる。 したがって、時間軸の問題や、ジョン・コナーの扱いには目をつむり、軽い気持ちで、老T-800とサラ・コナーそして若きカイルという疑似家族の活躍を楽しんじゃった方がいい作品。 個人的には可愛くて、豊かなバストラインを惜しげもなく露出するというB級感満載のサラ・コナーが気に入りました。 【田吾作】さん [ブルーレイ(字幕)] 6点(2016-01-20 11:13:34) (良:1票) |
《改行表示》 3.《ネタバレ》 あの「ターミネーター」シリーズの最新作(新章)として観ると、どうしても点数が厳しくなってしまう。オリジナルにあったロマンや切なさはもはや殆ど存在していない。(そんなものは「T2」の時から無かったと言われれば、そうなのだが。) ターミネーターの一番の魅力はシュワルツェネッガー(以下シュワちゃん)演じる「悪のヒーロー」の恐ろしさにあったと思っている自分のような人間にとっては、シュワちゃんが味方になったT2以降はどうも納得できないままだ。そう、シュワちゃんが悪役を演じてこそのターミネーターなのである。しかし今やトップスターであるシュワちゃんが悪役として出る筈もなく、オリジナルのファンはその辺りのジレンマをどのように解消してくれるのか?という、高いハードルを用意してこの続編を観てしまうのである。 今回久々にシュワちゃんがフル出演という事もあり、様々な試みはみられるものの、やはりどれもセルフパロディの域を出ておらず、殆どがジョークのようになってしまっている。これは、元々悪役だった人が味方になってしまったというその構造上、もはや避けては通れない事なのかもしれない。今後オリジナルファンのジレンマを解消するには、シュワちゃんよりも恐ろしい文句なしの悪役を用意するか、思い切ってシュワちゃんをもう一度悪役にするかのどちらかしかないだろう。 では、純粋に一つのアクション映画として観た場合はどうかというと、これがそこまで悪くないのである。アクションシーンは流石にどれも迫力があり、少なくとも上映時間中退屈する事も無かった。故にこの作品は(皮肉な事だが)「コマンドー」や「プレデター」、もしくは「トゥルー・ライズ」のようにシュワちゃん主演の1アクション映画と割り切って観た方が楽しめると思う。 点数はターミネーターシリーズとして観た場合10点中5点。純粋なアクション映画としては7点ということで、間を取って6点とさせていただく。 【rain on me】さん [映画館(字幕)] 6点(2015-09-03 11:21:47) (良:1票) |
《改行表示》 2.《ネタバレ》 なんだか時間軸やらなんやらがこんがらがってオールターミネーター大戦化している。 頭の中で整理しようにも置いてけぼりを食らいまくるが、まぁスカイネットを潰すコトには変わらないようで。 にしても今回は若くて強気なサラにおじさんと呼ばれる老シュワがどこか可愛らしく面白いキャラになっていていちいち笑えるし、この安心感はたまらない。 それに今回も常に追われる側なのだが、か弱い女性も子供もいないので、今回はそこまでヒヤヒヤした感じがあまり無いのがちょっと寂しい。 しかもギャグ分が思いのほか多いと思うのは吹き替えで見たからなのだろうか、シュワとサラ達の変な掛け合いがニヤニヤしてしまう。 歴代ターミネーターの若シュワの登場も嬉しいし、イ・ビョンホンT-1000もロバート・パトリックとは違う冷たい眼が素敵だ。 伝説の前1作目2作目は越えてないものの娯楽作としてはかなり満足値の高い作品でした。 【えすえふ】さん [映画館(吹替)] 6点(2015-07-29 13:20:08) (良:1票) |
《改行表示》 1.《ネタバレ》 さすがに5作目ともなると、かつての感動は期待していなかったが、歴史が上書きされたり、登場人物の人生があまりに狂ってしまうと、安易に変えてはいけないものを「解釈の変更」でOKにしてしまうような軽薄さを感じてしまう。 1本のアクション映画としては、あの手この手で楽しませてくれますし、そういえば1や2でこんなシーンがあったなあという懐かしさも楽しめますが、ゲームを1ステージずつクリアしていくような面白さであって、ドラマ的には浅い気がします。 これを見て、逆に1,2で語られていた真のテーマが浮かび上がったような気がします。 過去や未来がどうというのは方便で「人生は一回しかない、だから自分の力で未来を切り開く」というテーマが根底にあったからこそ、1や2は感動的だったのでしょう。 深いことは考えずに帰ってきたシュワちゃんや、今回のT-1000もなかなかクールでかっこよかったので、ターミネーター同窓会と思えばよいかと思います。 【どっぐす】さん [映画館(字幕)] 6点(2015-07-14 01:13:48) (良:1票) |