5.開始10分でもう泣きそう。 脳内会議みたいなアイデアは昔からあるけど、それ自体を1本の作品にしてしまったピクサーの功績は大きい。 今まで謎だった頭の中の複雑な仕組みがわかって良かったです。 感情のコントロールが出来なくなったときにこの作品のことを思い出して、少し冷静になれたらいいな。 そして、感情は自分にだけじゃなくて、他の人にもあるということを理解させてくれる。 特にママの感情のリーダーがカナシミだったのは奥深い設定だなぁって感心させられた。 変なCMソングが勝手に再生されるなんて小ネタも脳の仕組みの不思議を象徴する興味深い現象だね。 因みに僕の場合は、ポ~ニョポ~ニョポニョポニョポニョポ~♪ 終盤の展開には散々泣かされたけど、僕も複雑な感情をコントロール出来るようになったようで、成長するってこういうことなんだろうなって納得出来たような気がします。 あと、初見では開始10分で泣きそうだったけど、改めてもう1度最初から見始めたら、開始6分で泣きました。 【もとや】さん [DVD(吹替)] 8点(2016-08-27 16:08:58) (良:2票) |
4.4歳の娘と、1歳の息子がいる。 当然ながら、一日中、それぞれが笑ったり泣いたりの繰り返しである。 人の親としてもまだまだ未熟なので、彼らの言動に対して右往左往することも多いのだが、この秀逸なアニメ映画は、そんな子育て中の親たちにとっては特に興味深くて、それ故に面白味の深い作品だったと思う。
二人の子どもが何かの拍子で泣き始めるとする。 1歳の息子は、彼の好きな遊びやおもちゃ、もしくは食べ物を見せればすぐに泣き止み、途端に笑い始める。 一方、4歳の娘はそう簡単にはいかなくなった。彼女が泣き止むまでには、それなりの説明と駆け引きと時間が必要になる。 そうやって当たり前のように、子どもたちの感情が変化していく様を見ているけれど、彼らの頭の中では常に様々な感情たちが、彼らの「幸福」のみを考えて親以上に右往左往しているのだと思うと、なんだか率直に感心し、感動してしまった。
この映画においてアドベンチャーとして描き出されている通り、子どもたちの頭の中では常に会議と冒険が繰り広げられ、そして時に崩壊と構築が繰り返されているのだろう。
大切に抱え続けた思い出に「ヨロコビ」と「カナシミ」が入り混じり、「ヨロコビ」だけでは決して生きていくことはできないというストーリーの着地は、子どもも大人も観る映画として、とても誠実だったとも思う。
精神が成長するということの見事な具現化。 それはとても楽しくて、とても切ないエンターテイメントだった。 【鉄腕麗人】さん [ブルーレイ(吹替)] 8点(2016-01-18 23:27:21) (良:2票) |
3.《ネタバレ》 これは子供だけでなく大人も含む全人類に対して、注意書きは必ず守るべきだと警告している。入ってはならない空間。それはライリー頭の中の感情をコントロールする5つもの性質、中でもヨロコビ、カナシミ、イカリの3つの感情は生きている者全てが持っている感情方法であり、それを全て分かり易く描いた点は大いに評価すべきだと思うし、一見、何の役にも立ちそうにないカナシミだけどカナシミあればこそのヨロコビが一段と大きくなるのだというがこの映画で一番言いたかったのではないだろうか?ライリーが新しく引っ越して来てから昔の思い出、父親や母親、アイスホッケーを一緒に楽しんでいた友達との思い出やらとにかくそれをアニメでしか表現出来ない形で見せてくれてる。人生、楽しい事だけでなく辛い事もあるんだよ!と言うメッセージと共にまた辛い事もあるからこそ楽しい事だって沢山あるんだよと言う様に感じる事もできる。一見、子供向きアニメの様だけど大人に対する子供の頃の楽しかった思い出は必ず心の中にあるはずだ!それを思い出した時、人は忘れていた何かを思い出すはずだと言う様な感じがして色んな事を考えさせる映画であると思いました。 【青観】さん [映画館(吹替)] 8点(2015-07-23 22:58:58) (良:2票) |
2.《ネタバレ》 感情を擬人化した作品は過去にあれど、ここまでイマジネーション豊かに展開されるピクサーの発想には驚くばかり。現実世界において解決されていない問題が放置されていたりと、脚本の詰めの甘さは無視できない。それでも生きていくうえでヨロコビ以外のネガティブな感情も重要なものとして機能していて、ヨロコビとカナシミが表裏一体となった抱擁と同様に、色彩豊かな感情が見ているこちらにもあふれてくる希有な映画体験だった。ヨロコビだけの人生なんて存在しない、むしろカナシミやイカリに支配された人生を送っている人が非常に多い方。ない交ぜになった秘めた感情と折り合いを付けながら誰もが大人になっていく。思春期前の子供より、人生経験を積んでいる大人ほどこみ上げるものが大きいのではないだろうか。 【Cinecdocke】さん [DVD(字幕)] 8点(2016-01-01 03:09:55) (良:1票) |
1.《ネタバレ》 ここ数作は自分の好みの作品がなかったピクサーだが今作は久々に面白いと思えた。 人間の頭の中はあんな単純なシステムじゃないよなあと思いながらも作品に引き込まれていくことに気づく。ヨロコビ以外はネガティブな感情なんじゃないかと思ってしまうがどの感情も必要なもの。子供のときは思いのままに感情を開放していたがそれではいけないと気づいたのはいつだっただろうか。カナシミとの付き合い方を知ることが成長、大人になるということを感情たちの旅を通して少女の心とシンクロさせながら描く手腕はお見事。 ビンボンや思わず口ずさんでしまうCMのフレーズなど「ああ、あるある」と感じるのは子供より大人の方だろうか。いろいろな意味で子供もきっと楽しめる作品だろうけど大人の方がより楽しめる作品に感じた。多くのサブキャラも楽しい今作だが、まさか「理想のボーイフレンド」をああいう風に使うとは思わなかった。頭の中とはいえカオスだ。少女は「理想のボーイフレンド」を踏み台にして成長していくのだ! エンディングのいろいろな人の頭の中も面白い。ネコの頭の中は超適当。ああ、気まぐれなわけだ。
(字幕上映が無かったので吹替えで観たがヨロコビを演じた竹内結子が光っていた。竹内結子の吹替えというとテレビ放送の「タイタニック」しか覚えが無いがとても上手くて驚いた。 あと上映前のドリカムの歌の必要性がよくわからない。本編前に短編が入るのもお約束になってて、その上その前に予告編もある。散々待たされたと感じる人も多いだろうに。主題歌とか言ってるけど本編で使わないならただのイメージソングですな。) 【⑨】さん [映画館(吹替)] 8点(2015-08-03 03:46:36) (良:1票) |