118.どうしてあんな天才音楽家になれるの?? 【ケンジ】さん [DVD(邦画)] 8点(2006-09-18 00:28:40) |
117.良いのですが、中居君のドラマを先に見てたので物足りない感じがしました。加藤剛のピアノの弾き方と指揮の振り方とお父さんの演技が笑えました。 【アキラ】さん [DVD(字幕)] 5点(2006-06-30 14:56:08) |
116.《ネタバレ》 前半の1時間40分は、ふーんという感じでしたが、このころの丹波哲郎さんは、やっぱり渋みがありますね。秀夫の過去の回想シーンでは、さすが山田洋次なのか、うぅっ、と嗚咽してしまいました。ラストのコンサートの観客全員のスタンディングオベレーションを見渡し、微笑む和賀について、僕が思うに、音楽を演奏し切った充実感もさることながら、幼少より蔑まれてきた自分を社会のみんなが認めてくれた、苦難の道のりとの決別にも感じます。ところで、『ショムニ』の満帆(ぱん)商事の川崎専務(山崎満さん)が捜査会議室の中にいましたが、「順風満”ぽ”」といったのと何か関係があるのですか? |
115.ドラマ版をみてからの鑑賞でした。映像と、ストーリーは評価できます。しかし後半回想部分がおおいので眠くなります。 【ホットチョコレート】さん [DVD(邦画)] 5点(2006-05-21 06:31:47) |
114.な、長い... もうひとつ、感情移入できなかったです。犯人の心情とか動機が、いまいち分かりませんでした。でも、みなさんのコメントを拝見すると、どうやららい病という病気の背景を理解していなかったからみたい。+1点しました。もう一度観る機会があればいいんですが。 【よしふみ】さん [DVD(字幕)] 6点(2006-04-27 12:40:52) |
《改行表示》 113.《ネタバレ》 いま観終わりました。素晴らしい作品ですね。 日本社会の暗部とでも言うのでしょうか。 この映画では「らい予防法」や日本におけるらい病患者の国家的な囲い込みについて何も描かれていません。 と、言うよりこの映画を作った製作者側が意図的に描かなかった。 1974年当時これを描けば即発禁に成ったでしょう。だからこういう手法を取ったと思われます、 明治以降この法律によってらい病が発覚した者は強制的に隔離所へ隔離され男性は強制断種(去勢) 女性はもし妊娠していた場合強制的に中絶させられました。 これは当時患者保護と国家保全の為の善意であるとされました。 また60年以上も前にハンセン病(らい病)特効薬(プロミン)が発見されて患者を隔離する必要すら無かったのに 日本政府はなんと平成8年(1996年)に到るまでまでこの「らい予防法」を撤廃しなかった。 それは明治以降行われてきた余りにも酷い隔離収容所の実体が戦後明るみに成るのを 厚生省を初めとした政府官僚が恐れたからです。 だから戦前からの患者がほぼ死に絶えてしまった1996年にやっと初めて実体が公に成った。 ですが明治期以降の酷い虐待が行われていた隔離所の具体的な実体については今となってはもう殆ど分かりません。 この映画に出て来る刑事や警察官は実に誠実で正義感に溢れています。 またらい病に苦しむ親子を助けた三木という警察官は非常に親切で面倒見が良い。 しかし裏を返せばこの警察官の善意により諸国を放浪していたらい病患者が囲い込まれ 強制的に惨い隔離所へ送り込まれたのです。 10歳の子供が自ら嘘を言い戸籍を消し生きている父親に会えなかったのはなぜか? 尋ねてきた警察官に別れて以来待ち望んでいた息子を知らないと言わざろえなかったのは何故か? それは戦後もらい予防法により患者の家族や親類に到るまで調べられもし発病の疑いが有れば 即隔離所へ送られていたからです。らい病の潜伏期間は長い人で数十年に及ぶので患者の家族や親類は回りの人間からはもちろんの事 当局による監視まで有ったそうです。 だから製作者側は殊更に正義の警察官を強調し警察官の行った善意で戦後体制を皮肉った。 映倫の許認可を出す人間はどういう気持ちでこの映画を見たのでしょう。 ともかくそれがこの映画におけるもう1つの真意でも有ります。 【一般人】さん [DVD(吹替)] 8点(2006-04-19 23:52:50) (良:2票) |
112.丹波、加藤両氏とも派手な演技や表情は全く見せないのにこの映画には人間の感情が溢れている。素晴らしい映画だがもう一度見るかと言われると私には重過ぎる・・。 【junneisan】さん [DVD(字幕)] 9点(2006-03-31 10:56:00) |
《改行表示》 111.いやはや何とも凄い作品です。 時代的にどうしても中居正弘演じた2004年度TV版の和賀英良と比べてしまうのですが 僅か143分の映画という枠の中に収めるには これ以上の構成・脚本と演出・音楽と映像、 そして2度と集める事の出来ない鉄壁の俳優陣という点に於いて 正に日本映画史上に於ける珠玉の一本と言い切っても語弊ではないでしょう。 この映画に於ける3つのキーポイント【東北弁のカメダ】【紙吹雪の女】【宿命の演奏】。 これら点を織り成す全てのシーンが終盤の【宿命の演奏】に於いて 丹波哲郎演じる今西刑事の語りに見事な線となり繋がっていく辺りは圧巻であり 演奏中の和賀の回想シーン(親子のお遍路姿での放浪の旅)が 月並みな言葉ながら見る者の心を惹きつけて止みません。 ラスト吉村刑事が今西刑事に語りかける。 「今西さん、和賀は父親に会いたかったのでしょうね?」 「そんな事は決まっとる!今、彼は父親に会っている。 彼にはもう音楽、音楽の中でしか父親に会えないんだ!」 和賀の迫力ある演奏と映像、そして涙に魅せられながら10点献上。 |
《改行表示》 110.こんなにスゴイ作品だとは知りませんでした。こうして書いていても、胸がふつふつと震えてきます。ある意味あの原作すら超えてしまってるのではないでしょうか。色々な意味での人間の業というのを、嫌というほど感じる作品。己の背負った業からは、決して逃げることはできない。 その残酷さを描きながらも、冷えた空間に火をふっとともした時のような暖かさも感じさせてくれる・・・名作です。加藤嘉の名演に、涙がとまらない。巷に溢れるお涙頂戴モノに辟易している方、是非ご覧下さい。 【タマクロ】さん [ビデオ(字幕)] 9点(2005-12-19 12:15:37) |
《改行表示》 109.《ネタバレ》 この作品でやはり誰もが褒める名演技の役者が加藤嘉です。 後半の犯人の幼少時の父とのロードムービーが、 まるでサイレント映画のようにほとんどセリフがありません。 ハンセン病というその時代では差別的な病気により、 村を追われ旅を続ける父子がたどりついた先は・・ 決して明るくも和やかでもない旅なのになぜかほっとする、 そんな父子が引き裂かれる(宿命) 少年が選んだのは名前を変え生き場所を変え過去を捨てることだった。 後半の音楽だけの回顧シーンはピアニストの演奏会のシーンとだぶり、 もうひとつ重ねるように説明するのが主役の刑事 丹波哲郎。 この3つのトライアングルが見事で、 この作品のクライマックスでありモノローグでもあります。 私はこの回想シーンで涙が止まりませんでした。 父がかわいそうでかわいそうで、 そして育ての父でもあり父子を引き離した善意の父もかわいそうで・・ なんでこんなことになったんだろう。 救いようがないじゃないか・・ 犯人には全然感情移入できないしかわいそうとも思えない。 でもなんで・・そう心が揺れていたエンディングにラストの大逆転の真実。 ここで犯人の気持ちがわかったような気がした。 この人はパニックになったんだろうと・・ 宿命に囚われた過去を捨て人を踏みつけても這い上がってきた。 それがまた切っても切れない宿命で繋がってしまう・・ 多分私が犯人だとしてもパニックになって自分を押さえられないと思う。 もちろんそこで自分を抑えるのがしなければならないことで、 それができなかったことが犯人の宿命なのです。 感動し見終わったあと考えてしまう後半に対し、 前半はまるで西村京太郎(も好き)の旅情サスペンスのノリで、 邦画にしては長いのですがその長さを全く感じさせず、 特に地方の方言やトリックによる面白いドラマになっています。 昔観たときには感動はしたけれど暗いかなぁと記憶していたのですが、 今回久々に見てみると前半が意外にテンポよくしかも後半も暗く感じず、 ただ扱う問題がかなり特定される救いようのないテーマなだけで、 それをここまで娯楽も取り入れ映画化できたのはすごいなと思いました。 非常に丁寧で好感の持てる映画です。 【アルメイダ】さん [DVD(字幕)] 9点(2005-12-04 15:40:21) |
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108.良作ですねぇ~。もうたくさんの方々が素晴らしいコメントをなさってるんで、何も書く事がありません、、。こういう重みのある、それでいてエンターテイメント性に富んだ邦画は今はないですね、実際問題。 【あろえりーな】さん [ビデオ(吹替)] 7点(2005-11-12 02:02:23) |
107.一生心に残る名作。推理劇としても、人生のドラマとしても秀逸。ラストのお遍路シーンは涙の堰が無くなりました。自然あふれる景観の良い田舎の道を歩くとあのメロディを口ずさんでしまいます。動機が弱いのと、病に関しての描き方は考える面もあると思いますが。 【チューン】さん [映画館(字幕)] 10点(2005-10-23 21:34:37) |
106.構想14年言うだけあってかなり練り上げられてる作品。演奏とともに真実が明らかにされていってとても感動的。四季を織り交ぜた回想シーンが綺麗。「宿命」とかで片付けられてるけどいくつも何故?があった。村を去った理由、殺害理由、加藤嘉が知らないと言った理由など。ハンセン病によるものかなと思うが後々の課題ということで。 【バカ王子】さん [DVD(字幕)] 9点(2005-09-24 01:01:50) |
105.《ネタバレ》 丹波さんの演技に泣きました。やはり素晴らしい役者さんですよね。Gメン見て育った世代としては、やっぱり丹波さん素敵♪って思ってしまいます。私ごとですが、中学・高校がクリスチャンスクールで、毎年、救ライ週間というものがあり、献金などを行っていた関係から、ハンセン病に対する社会の冷たい目や隔離問題について、かなり前から理解があったほうです。ですので、この作品を見てすべてに納得が行きました。テレビ版もチラッと見ましたが、映画の方が断然良いです! 【ゆみっきぃ♪】さん [DVD(吹替)] 8点(2005-07-29 23:22:18) |
104.《ネタバレ》 デジタルリマスター版を劇場にて鑑賞。原作は読んでいませんが、確かに名作と呼ばれるにふさわしい重厚な作品。子供の頃に人の心の業の罪深さを身に染みて知る和賀は、誰にも心を開かず、自分を守ってきた。自分を愛する女をぼろきれにように捨て、権力者に擦り寄って音楽家としての地位を駆け上がる計算高さ、非情さは、自分以外の人間や過去の自分への復讐のように思える。父親の居所を知らせに来た元巡査の言葉を聞き、埋めがたい自分の孤独の深さを悟ったのだろうか。父と放浪していた子供の和賀は不幸ではあったが孤独ではなかったのだろう。元巡査を殺し、「過去を消す」ことで孤独に押し潰されそうになった自分を守ったのだろうか。つくっては壊れを繰り返す「砂の器」のように人の幸せははなかいもの。子供の頃の和賀はつくるのを止めなかったが、大人になった和賀は止めてしまった。 【しまうま】さん [映画館(字幕)] 9点(2005-06-26 23:53:14) |
103.これは中学の時友人と観にいきました。当時はハンセン氏病に関する知識はなかったから「宿命」という言葉がなにを意味するのかわからなかった。でもやっぱり泣けたなあ。その後原作を読み、消し去ってしまいたい重く辛い過去がどういうものだったのかが理解できた時、胸が痛くなったわね。邦画はほとんど観ないのですが、邦画で感動したのは?と聞かれれば「砂の器」を間違いなく挙げます。余談ですが、それまで加藤剛ってテレビでは善玉役しか見たことなかったから、ちょっと意外に感じましたね。 【envy】さん [映画館(字幕)] 8点(2005-06-26 01:27:58) |
102.この映画わかんねすぎ。と言うわけで原作を読んだのだが、それでもわからなかった(原作は原作として完成されていた)。何で和賀は殺しをしなきゃならなかったのか、その動機が俺には全然わからない。殺されたお巡りさんはすごく良い人で描かれていて、むしろ和賀にとってみれば恩人のような存在にも関わらず殺してしまったのだから何が何やら・・・普通にこんなのニュースになったら和賀は快楽殺人者としか思えないじゃないか。こんな風に思うのはきっと俺が知らないからに違いない、この病気、そしてこの病気に対する差別と言うものが当時どれだけ酷かったのか、それはその時代生きていない俺には到底理解出来ないものだ。そんな時代の人間じゃないからこそ「会えばいいじゃん、親子共に再会すれば良いじゃん」なんて軽々しく思えるのだと思う。その時代が進み医学が発達し、治せるようになったのに・・・おかげでこの映画の意味が理解出来ないなんて皮肉だ。 【taron】さん [DVD(字幕)] 8点(2005-05-15 21:33:33) |
101.最後の宿命を演奏している場面は本当に見事。この映画はすばらしいですな。 【マイアミバイス】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2005-04-30 00:31:37) |
《改行表示》 100.個人的にミステリーに関しては、島田荘司由来の新本格嗜好なので、松本清張に代表されるような所謂「社会派」はあまり好きになれない。 「差別問題」や「偏見」に対する異議申し立てとしての意味合いは大きいものの、あまりにもテーマが重々し過ぎて、ミステリーやサスペンスとしてのカタルシスや娯楽要素はまったくない。そう言う意味で、あえてこのテーマを「推理もの」というジャンルで扱わなくてはならない必然性が分からない。ここまで主張性を含めたいならドキュメンタリーでやった方が早い。むしろ、こういう形でハンセン氏病を扱う事に疑問が残る。 入手した情報による点と線の結び方も強引で、論理的な推理部分はほとんど無い。それ以外は旅先の風景の叙情性でもっているようなもの。時間が長いのも辛い。 【FSS】さん 4点(2005-03-23 23:59:18) (良:2票) |
99.《ネタバレ》 昔観た時は、ウルウルだったんだけど、今観ると、子連れで加藤嘉が出身村を出る話のところに無理がある。田舎の村は、先祖伝来何世代にわたり人間関係をつくっている場所でよそ者は、ハンセン病患者であろうとなかろうと残酷に追い立てられるのは仕方が無い。居座られるとその村の秩序・静謐が脅かされるからだ。秀夫が緒方拳巡査の家を出るのは、秀夫が頭のいい子だとして考えると、やはり父親がハンセン病患者だと知られている訳だから、巡査の村には安心していられないだろう。大阪の街に新しい生活の場を求めたのは、彼が父と別れ身軽になったのも影響していると思う。つまり、秀夫は病気の父が心配で加藤嘉のワガママ(息子と別れたくない)に付き合っていたのだと思う。 【Waffe】さん 8点(2004-12-28 01:38:50) |