5.《ネタバレ》 原作未読。内容的には「好きなものは好き!」というど真ん中の青春映画だけれど、大根監督らしい一筋縄ではいかない映像表現や役者さん達の好演もあって楽しめた。とくにプロジェクトマッピングのようにマンガの絵が映り込む執筆シーンは出色。こうゆう工夫で、「マンガを書く」という行為が躍動感にあふれててとても魅力的だった。あと、小松菜奈さんがまさに「少年マンガのヒロイン」的魅力全開で、大根監督が「モテキ」でも見せた演出力がうまく働いていたと思う。ただ、少年ジャンプ的な「友情、努力、勝利」をあくまで大肯定するストーリーには乗り切れず。その「犠牲者」となったおじさんと同じことをしようとする主人公にはちょっとがっかりした。もちろん、おじさんとの違いは「仲間がいた」ってことなんだろうけど、命を危険にさらしてもマンガを書き続けることを、「狂気」としてではなく「友情、努力、勝利」の美しい象徴として描いてしまうのは、やっぱり恐ろしいセンスだと思ってしまう。せっかく「少年ジャンプ文化」のメタ批評にもなりうる題材だったのに、結局はベタな賞賛としてまとめてしまったのはちょっと残念。エンドロールが、「少年ジャンプ文化」に対するとっても優れたオマージュでもあったことは、自分もジャンプ最盛期に夢中で読んでた世代なのでよくわかる。だけど、この物語が描く「少年ジャンプ」的なものを「懐かしい」の一言で表現できない程度には、自分はつまんねー大人になってしまっということなのだろう。 【ころりさん】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2017-01-25 16:54:00) (良:1票) |
《改行表示》 4.《ネタバレ》 そりゃあ面白いハズですよ。 ジャンプ650万部を支えた世代として、当時、読んでる側も本気だったよ!と伝えてあげたくなりました。 まさかその舞台裏を見られるなんて。 なもんで『映画』として単純には観られなくって、ついつい『それで?それで?』って当時ジャンプの1ページ1ページをめくるように観てしまいました。 小ネタ小細工も効いてて、爽やかな印象。 エンドロールの単行本スタイルはヤラレましたね。 観てる人を喜ばせようって気持ちがうれしかったな。 それにしても小松菜奈さん可愛かったですねー。 【ろにまさ】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2016-12-28 10:25:52) (良:1票) |
3.《ネタバレ》 また人気漫画原作の映画化かと、正直、ウンザリ感はあって、でもまー、原作読んだことないから、観てみますかと、重い腰をあげて観てみたら、なにこれ?チョー面白かったし、チョー泣けたんやけど。原作を読んでなかったので普通に映画単体の作品として純粋に観れたのが良かったのかも。とにかく、疾走感が出てる序盤のジャンプ漫画の説明から、あっと驚くような仕掛けを施した見事なこだわりのエンドクレジットまで一つも退屈な部分がありませんでした。サカナクションのエンディング曲も映画にぴったりで観終った後の、さわやかな気分がより増した感じ。躍動感あるエンターテイナーに特化していて、何よりストーリー自体がわかりやすくよくできていて、ジャンプ漫画のテーマである、友情、努力、勝利があんな風にうまく物語に絡んでくるなんて、そしてライバルである新妻エイジがいてこそ、さらに前に進める構図、つまり、友情の中にはライバルまでも含んでいるとゆう展開に、テンションは高揚しまくり。好きなもののためにかける情熱もちゃんと伝わってきたし、リアルじゃないけど映画としての説得力も十分感じられた。特に、劇中に登場する漫画の説得力がどれもこれもハンパねー。本当に読みたくなったもん。それに、漫画力の成長もちゃんと漫画として見せてくる所にも感動。めでたしめでたしとゆう物語的な終わりでない所にも、そーだよ人生は続くんだよってゆう感じがあって、大満足です。 【なにわ君】さん [ブルーレイ(邦画)] 10点(2016-09-27 03:10:08) (良:1票) |
2.《ネタバレ》 最後のエンドロールまで完璧、メチャクチャ面白かった。原作が好きでアニメも全部見てたクチなので主人公二人が逆だろってのは見る前は思いましたが、見終わってみるとそんなことどうでもいいと思えるぐらい面白かった。多忙であろう実力がある俳優を集められるだけ集めてきたって感じから作る側の本気度が伝わります。ハブける部分は徹底的にハブき、映画独自のティストを入れつつも原作の雰囲気を壊さず且つ視聴者を飽きさせない作りは感服しました。マッドマックス以降で見た映画の中では一番面白かったかも。 【映画大好きっ子】さん [CS・衛星(邦画)] 10点(2016-08-21 20:06:59) (良:1票) |
《改行表示》 1.《ネタバレ》 一言で言うと巧いです。大場つぐみと小畑健の組み合わせと言えは『DEATH NOTE』と『バクマン。』で、原作でも描かれている作中作と同じ点がまた面白いのですが、早い話「王道」ではないと言うことです。とても「友情・努力・勝利」にピッタシ一致するような作品ではありません。つまり映画にして、一般客が楽しめるのか?と思ったのですが、映画化に際して「友情・努力・勝利」というストーリーラインに嵌め込んでいて、とても巧い脚本だと思いました。 また漫画的な演出も良く効いています。原作に近い奇抜な見た目のキャラクターを描くにあたっては、漫画的表現にするしか無かったのでしょうが、上手くいっていたと思います。サカナクションのビートを効かせた音楽も、物語の(それこそ漫画を読んでいる様な)スピーディーな展開に非常に合っていました。 物語を産み出す事の尊さ、漫画という作品が出来るまでの難しさ、等は劇中でしっかりと描けていたのではないかと思います。結局読者アンケートでは一位を取ったものの、その後は失速して、また一からストーリーを作り出そうとして終わる点も、ご都合主義ではなく、また爽快感のあるラストで良かったです。 あとOPとEDは昔から週刊少年ジャンプに親しんでいる身としては堪らないサービスでした。 【民朗】さん [映画館(邦画)] 8点(2015-10-08 18:09:10) (良:1票) |