《改行表示》 6.《ネタバレ》 あらすじを知って「これは絶対に面白いだろう!」と意気込んで観賞したのですが……何とも判断に困る代物でした。 まず、決して嫌いな作品ではないです。 むしろ好きな映画と言えそう。 コンセプトも良かったと思うし、主演の藤原竜也も熱演してくれていました。 全編に亘って漂う「真面目に馬鹿をやっている」感は、正に望んでいた通りの作風。 それでも語る際に言葉を濁らせてしまうというか、胸を張って好きだと言えないようなもどかしさがありますね。 理由を分析してみたのですが、こういった作品の場合、映画の中における「現実」と、劇中カメラが映し出す「虚構」とに、もっとギャップが必要だったと思うのです。 例えば主人公がワニと格闘するシーンは、現実ではショボいのに、カメラ越しの映像では意外と本物っぽく見える……という視覚的なバランスにして欲しかったなぁ、と。 それはピラニアが食い散らかした人骨も然り、作り物のヤーガも然り、ですね。 本作の場合、現実と虚構に明確な差が窺えない為「人々を楽しませる為に壮大な嘘をついている」という主人公達の恰好良さが、今一つ伝わってこないように感じられました。 中盤に主人公が行う「俺達が作っている番組は無意味なんかじゃない」という演説についても、長年こういった番組に携わっている立場の者ではなく、今回が初参加の人間が言う事なので、今一つ重みを感じられなかったのも難点。 このシーンは普段いい加減な言動の監督さん辺りに言わせて、それに感銘を受けて主人公も本気になる流れでも良かった気がします。 そんな風に不満点も多い品なのですが、眩しいような魅力が備わっているのも確かですね。 序盤、ゴミの不法投棄に怒っているだけのオジサンを「ヤーガの恐ろしさを身振り手振りで伝えてみせる村人」という設定にして、勝手にアテレコしてみせる場面は、本作で一番の笑い所かと。 「やらせ」を完遂しようとするスタッフに対し、大自然が嘲笑うかのように、あるいはご褒美を与えてあげるかのように「本物のヤーガ」がチラリと姿を見せる展開なんかも、ニヤリとさせられました。 終盤に遭遇する反政府ゲリラ達と絆を育む事となり、別れの際には互いに友情が生まれていたというオチも、凄く良かったと思います。 ヤーガが実在したという衝撃よりも、こちらの「現地人と心を通わせ合った事だけは本当だった」という場面の方が、じんわり胸に沁みるものがありました。 主演の藤原竜也に関しては、元々好きな俳優さんだったのですが、こういった映画でも頑張っている姿を見ると、ますます応援したくなりますね。 本人は続編も希望しているとの事なので、楽しみに待ちたいものです。 【ゆき】さん [DVD(邦画)] 6点(2016-06-07 20:29:25) (良:2票) |
《改行表示》 5.《ネタバレ》 あの世の川口さんが観たらどんな感想を漏らすのでしょうね?w 川口隊長が「なんだ、あれは!」といきなり指さす先に何かがいる。川口隊長とその何かがバランスの取れた構図の2カットで結ばれる。その時点でバレバレの作りもの。あのシリーズは90%のフェイクと10%のリアルくらいの配分で作られていた印象で、視聴者(私を含む)もそれを認識したうえで楽しんでいた気がします。メディアが提供するものを丸飲みするのではなく、需要側が視聴スタンスを個別に選択して楽しみ始めた頃の代表的コンテンツでした。 前置きから入ってしまいましたが、私は川口さんたちの現場もこんな具合だったのだろうかと、そればかりを意識しながら観ていました。ふむ、川口さんの探検シリーズをそれほど意識するってことは、やはり偉大な番組だったってことですね。 藤原クンの熱弁はなかなか良かったです。 【アンドレ・タカシ】さん [CS・衛星(邦画)] 4点(2018-02-15 01:37:21) (良:1票) |
4.《ネタバレ》 政府軍の扱いが惜しい!ぜひとも、インチキからくりの一端を担って欲しかった。もちろん、なんかのハズミであり、探検隊チームにとっては「たなからぼた餅」なんですけどね。ワタシにとって藤原竜也さんは、いままでは「上手い役者」でしたが、本作以降は「好きな役者さん」に変わりました。懐の深い演技。「ウインナーの会社とタイアップしているな」って、したり顔をする観客を織り込んでいる演出。悪ふざけがすぎる。でも、オレは好きだよ。 【なたね】さん [DVD(邦画)] 9点(2017-02-04 19:34:52) (良:1票) |
3.《ネタバレ》 1972年生まれの私は、元ネタである『水曜スペシャル・川口浩探検隊』直撃世代。そういう意味では、本作を一番楽しめる有資格者のはず。ところが、どうにも肩透かしを食らった感覚が抜けないのです。制作スタッフの悪ノリ+熱血俳優の真剣演技+紛争地域事情+実在した怪物。化学反応を起こせば面白くなりそうな素材は揃っているのに、それぞれが独立したままで、有機的に物語を形作りません。例えば、熱血俳優には本気のドキュメンタリーと勘違いしてもらいましょう。反政府軍はスタッフクルーを使ってプロパガンダを企んでは。何とか収録だけは済ませたいユースケプロデューサーがお得意のテキトー話術で煙に巻くと。それぞれの要素がクロスオーバーして、結果奇跡のハッピーエンド、みたいな筋書きだったら良かった気がします(でもそれだと三谷幸喜に脚本をお願いしないといけませんかね)。普段オーバーアクトがネタ扱いされてしまう藤原竜也の新境地開拓とも言える「本格コメディ」。悪くはありませんが、もう少し頑張って欲しかったというのが正直なところです。 【目隠シスト】さん [DVD(邦画)] 6点(2016-12-05 19:37:22) (良:1票) |
《改行表示》 2.《ネタバレ》 藤原竜也君(← 嫌いではないので呼び捨てにはしない) そんな彼、彼は頑張っていたかと思う 頑張っていたかと思う。→ あえて二度言ってみました。だからなに?って別に答えは無いです。 はい、なんもありません。だから、なんもありません。 大事なコトだから二度言ってみたまでのことでございます。(なんなら三度言ってみることだって一応可能ちゃ可能。) 【3737】さん [DVD(邦画)] 3点(2016-10-09 20:45:24) (笑:1票) |
《改行表示》 1.う~ん、コンセプトはいいんだけどねぇ。ちょっと笑いが足りなかった。 俳優役の藤原竜也が段々とバラエティのノリに染まっていく辺りは面白いんだけど、被り物のネタとかベタすぎるのがちょっとね。全体通してみるとこういうノリ嫌いじゃないだけに惜しい作品でした。 【ヴレア】さん [DVD(邦画)] 4点(2016-03-15 18:55:22) (良:1票) |