《改行表示》 4.《ネタバレ》 まだこの期に及んでロッキーか、と思っていましたが、友人が見たいというので一緒に鑑賞。ストーリーは奇抜なものではなく、展開がそれなりに読めるもので特筆すべきものはありませんが、いろいろなシーンで初期のロッキーシリーズを思い浮かばされ、見る前に思っていたより引き込まれ、最後まで楽しく見られました。ロッキーの名所、フィラデルフィア美術館の階段がいつ出てくるのやら、と思っていたら最後の最後で出てきて少しニヤり、というか一安心。 ただ、主人公がボクシングに惹かれる理由の描き方がいまいち薄かったかな、と。裕福で順調な生活を送っている主人公を、「偉大なる父の血」により厳しいボクシングの世界に飛び込ませるというのなら、もう少しそのあたりを厚くして欲しかった。 【ほかろん】さん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2016-10-02 20:24:18) (良:1票) |
3.《ネタバレ》 面白かった。ロッキーシリーズは、人生の節目を節目をボクシング試合を絡めることで、描いてきたが、これもロッキーシリーズのロッキー人生最後の闘いを描いてる。まだロッキーが病気と闘う決意をしたとこまでしか描いてないが、それをロッキーを主人公にせず、クリードの偉大な父親をもつ2世をメインにした話として、映画にしてる。この2世は、愛人の子。ボクシングシーンのラスト、クリードのハングリーの源が、自分が父親の偽りじゃない愛の結晶だったことを証明することであったと言うとこは、ホロリときた。どうしてロッキー絡みの映画は、こうも面白いのか。それはやはり娯楽作品ではあっても、生きるのに必要なことをきちんと言っているからだ。これこそ娯楽作品の王道のありかただ。 【トント】さん [DVD(字幕)] 7点(2016-07-09 08:27:53) (良:1票) |
2.《ネタバレ》 本作の魅力のひとつは、もう見られないと思っていたロッキーの「その後」が見られることだ。地元でレストランを営み、街の人からも「チャンプ」と愛され、エイドリアンやポーリーの墓前で独りごちる姿は、想定の範囲内とはいえ映像で見られるとうれしい。そして、もう一度ロッキーが戦うストーリーを作りたいという制作陣の欲求と、老ロッキーが、あのミッキーのように若手を育てる姿を見たい、という観客の欲望が形になった作品といえるだろう。したがって、主役の位置づけである「クリード」すら食ってしまうロッキーの存在感は、いたしかたがないだろう。また、そのために「アポロに実は息子がいた」という設定を無理矢理つくっているので、あとのストーリーはどうしてもこじつけになってしまっているのは否定できない。とはいえ終盤にようやくあのビル・コンティの名スコアが流れてくれば、もう全て許せてしまう。ちなみに本作のもう一つの魅力であるファイトシーンはプロが参加していることもあり、撮影技術も相まってハイレベルに仕上がっている。周囲をぐるぐる回るカメラワークは今までにない臨場感があったし、控室からリングに上がるまでの長回しなども、リングに向かう緊張感がよく伝わってきた。若き監督が意欲的に挑んだロッキー続編として評価したい。 【田吾作】さん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2016-05-07 11:36:34) (良:1票) |
《改行表示》 1.《ネタバレ》 私はシリーズモノの作品の中で、ロッキーシリーズが一番好きです。そんな自分が観た感想です。 本作、主役はアポロの息子・・・とは言えロッキー寄りの話になるだろうなと思い鑑賞。 この作品は完全のアドニスの話でした。ロッキーという映画史に残る名作のアナザーストーリー的な作品。ロッキーの世界観は残しつつ、新たな主人公の人生にスポットライトを当てている。作品の構成自体はとても面白かった。ファイトシーンは歴代最高の迫力だし、その他の出演者のキャラクターも良い。各ボクサーのキャリアが字幕で表示されたりする点など、ロッキーシリーズには似合わない演出だけど、これは新たな作品なんだと感じさせられた。フィラデルフィアライダーの若者の演出も同様。また、音楽面でもロッキーのテーマなど一切使用しなかった事もある意味評価できる。そう、これはロッキーシリーズではない新たな作品なのだ。 賛否両論あるが、ロッキーの描き方、悪くは無いと思う。どんな超人的なボクサーであっても、やはり人間だし、病気にもかかる。 本作ではリンパ節の癌に蝕まれてしまう。抗癌治療でベットに横たわり、副作用で嘔吐し、毛髪が抜け、精気も失せてしまう。 時代は過ぎるのだという事を表している。だから新たな登場人物も出てくる。そんな状況も上手くストーリーに絡めて表現出来ている。 以上、ロッキーシリーズの後を継ぐ作品としてとても良い作品だったと思う。唯一点を除いては。 それは、主人公アドニスのバックボーン・感情が描ききれていない点である。察することは出来る、ただそれでは不足であるし、非常に勿体無い。上記の通り作品自体は素晴らしいのに、今ひとつ作品に感情移入出来ないのである。アドニスのセリフ「自分の存在が過ちでなかったと証明したい」、そう、これをもっと描いて欲しかった。アドニス自体が飄々とした性格なのは良いが、恵まれた生活を捨てて、ボクサーとして生きていく決意をしたからには、もっと強烈な感情表現があったはずである。 本当に惜しい、勿体無い。 【夜光華】さん [映画館(字幕)] 7点(2016-01-06 10:39:04) (良:1票) |