12.男たちがダラダラと床屋に集まっているあたりに味を感じたが、これは今村のものだろうか。男たちの集団は『果しなき欲望』とか『豚と軍艦』とかで描かれてるけど、それらはもっとギトギトしたものを持っていた。今回はサークルのような寛ぎの場で、船大工、やくざもん、UFOきちがいらによる浮世床の世界。この場を提供している役所は一歩退いていて、心的には外部の柄本明に近いのかも知れない。だからギトギトと煮詰まってはいかない。もちろん監督には自分の作品のトーンを定着させない権利があり、こっちに勝手に決められても困るだろうけど、うなぎと言えば『復讐するは我にあり』のドローンネチャネチャとしたカットが印象に残っているので、ついネバっこいものを期待してしまったのだ。人を見る目が優しくなったぶん、ドキッとさせる時間は減ってしまった。昔だったら、柄本明がもっと膨らんだだろう。 【なんのかんの】さん [映画館(邦画)] 6点(2009-04-13 11:57:26) |
11.いつからか邦画というと、ストーリーはマジメに進行しながらも何気にコメディタッチというものが多くなったような気がする。シリアスな中にユーモアが顔を出すといったものじゃなく、あくまで全編でコメディタッチ。この軽さがどうも苦手で、この作品もこの系統に属すると思うんだけど、他の多くのこの系統の駄作とは異なりコメディの部分にあざとさがなく、ちゃんと作品の世界に馴染んでいる。「軽い」というより「ゆるい」。このゆるい感じを損なうような無理な笑いとか無理な感動とかは入れない。ゆるい笑いとゆるい感動があるだけ。この押さえ加減が良い。今村監督の初期作品のようなエネルギッシュさは無いかもしれないが、こういうのもたまにはいい。 【R&A】さん [ビデオ(邦画)] 6点(2008-10-10 16:54:45) |
10.まあまあ。「うなぎ」という題材と主人公の愚直さがよかった。 【すたーちゃいるど】さん [DVD(邦画)] 6点(2008-02-15 15:45:51) |
《改行表示》 9.後半のどたばたっぷりはなかなかの面白さ。 役所も得体の知れない雰囲気を上手く出してていい。 でもカンヌで賞を取るほどの物かと言われると…? 【ふくちゃん】さん 6点(2004-06-13 14:51:56) |
8.タイトルに似合わず冒頭の衝撃的な展開にまず引き込まれた。淡々とした展開の中に見え隠れする人間の滑稽さが興味深く描かれている。この人間の本質を気取らずに描き連ねるあたりが、今村昌平の巧い世界観なのだと思う。 【鉄腕麗人】さん [地上波(吹替)] 6点(2003-11-26 13:15:30) |
7.巨匠今村も枯れてきたなぁと思ったのが一つめの感想。同時に映像作家として枯れても男としては枯れないなぁというのも感想。全盛期と比べテンポがゆるくなり、傑作とまで言い切れないのが本音だが、カンヌでグランプリを獲る程度の水準で情念を描ききっているのはさすがだと思う。 【恭人】さん 6点(2003-11-21 19:53:56) |
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6.役所さんがよかったと思います。期待したほどではなかったですが。今村監督って清水美砂が好みなんだろうか、、。 【fujico】さん 6点(2003-09-27 09:27:47) |
5.うーん・・・たしかに面白かったけど、音楽が最悪だな。なんか、もったいないなーって感じがしたよ。 【キャリオカ】さん 6点(2003-06-03 17:35:54) |
4.少し変わった人間模様を独特の演出で描いている。シニカルなユーモアがちりばめられていて見た目以上に異色作だと思った。 【スマイル・ペコ】さん 6点(2003-05-29 13:07:15) |
3.前に見た映画で、思い出しながら書いてるけれど、どうしてもラストが思い出せない・・・。ただ所々にいいと思うシーンがある。夕暮れの橋の下から弁当を紐でぶら下げて、小船で通り過ぎる主人公に渡そうとするシーンがとても印象深いです。たぶん主人公には、殺人を犯した過去があるので恋愛に踏み切れない葛藤があったんだろうなあと、思います。 【ジンタ】さん 6点(2002-09-29 00:15:13) |
2.変な映画だよ・・・ でも何故か 見いってしまうなぁー・・・ 【白うなぎ】さん 6点(2001-11-13 23:04:38) |
1.人を信じることができなくなった人間の心の回復過程をうなぎに託して展開するストーリーが意表をつき、奇妙に現実離れした舞台設定が一種ノスタルジーを誘う。 【向日葵】さん 6点(2001-06-16 05:18:14) |