4.ここで描かれていた家庭の問題、自分にもけっこう身近に感じられる出来事が多くて、ひき込まれた。家の中で疎遠な親子とか、周りの人間(特に大人)がすべて下らなく見える子どもとか。アメリカって70年代がこんな家庭風景だったのかな…。最初、すごく暗くて重そうな映画だと思ったけど、出来事が淡々と描かれていてさらっと見られた。シガニー・ウィーバーが、実際に身近にいる友達のお母さんていう雰囲気があってハマってました。思春期で反抗期で笑顔を見せない子どもたちも本当に近づきがたいようなリアリティがあった。トビー・マグワイアの役だけは、特に屈折しているワケでも陰湿さもなくて、ごく普通のむしろ純情な少年で、この物語の引き締め役というふうに思えた。豪華キャストの子役陣のいっぷう変わった一面を見られた感じです。この映画、地味で暗いけど何かとても静かに印象に残ってます。アイス・ストームの景色、神秘的で綺麗で不気味でもあったな~。 |
3.《ネタバレ》 やけに印象深い~、こういう宙ぶらりんは大好き。答えも終わりも無く、死を迎えるまで繰り返す心象風景といった感じ・・・そんな中で、トビーのふつーなダメっぷり(笑)にほっとさせられた。感電シーンは夢に見そうな美しさだったな・・・トビーとイライジャ、てっきり兄弟役なのかと思ってたのに・・・それが、ちょっとがっかり(笑)。 【ジマイマ】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2006-02-01 19:33:41) (笑:1票) |
2.「ウェディング・バンケット」や「いつか晴れた日に」をこよなく愛するアン・リーファンとしては、相当がっかりな仕上がり。もう少しハートウォーミングな作品を期待していたのが間違いでした。どの登場人物にも感情移入できなかったので、傍観者的に見ざるをえず、とても退屈しました。イライジャの美少女っぷりは眼福でしたが。 【HIDUKI】さん 3点(2004-11-19 12:48:21) (笑:1票) |
1.《ネタバレ》 家族崩壊ものの中でもかなり印象的な作品。「家族」の意義とはなんぞや、ということを極めてネガティブで内省的な描写を以って静かに静かに問題提起する。そこに在るのは、個人と個人と個人と個人と…をただ1つの枠内に形式的に収めるだけの、便宜としての「家族」の姿。すでに形骸と化した、型だけ残した「家族」の姿。1つ、また1つ…と訪れる嵐の兆候、そして最後に訪れる容赦のない「アイス・ストーム」が、決定的な破綻を否応なく白日の下に晒し、それはもう誰もが目を逸らせないレベルにまで達してしまう。99%の崩壊、1%の希望。そんな絶望と言い切ってしまうには惜しい、あまりにも微妙な状態に物語は帰結する。決して万人受けはせず、多くの部分を観る者の思考に委ねる作品だけれど、それ故に観る価値はあると思う。独特の寂寥感が全編に漂い、寒々しい景色はどこか心象風景的。そういう作品が好きな方にお勧めしたい。10代のクリスティーナ・リッチ、イライジャ・ウッドも印象的。 【ひのと】さん 8点(2004-02-26 21:31:39) (良:1票) |