6.《ネタバレ》 誰がミガンを殺したかという謎ときになると、女刑事以外の五人しか登場人物がいないしおのずと犯人は絞られていきます。そういう謎ときとしての面白さは薄いけど、エミリー・ブラント演じるアル中女のこれでもかと追い込まれたキャラは興味深いところがあります。不妊を口実に自分を捨てた元夫が不倫していた再婚相手と同じ家に住み、二人は子宝に恵まれてその家を毎日電車の窓から眺める、これはちょっと強烈なシチュエーションじゃありませんか。しかも酒でしくじってクビになっているのに居候している友人には話せず、仕事に行くふりをしてただ電車で都心を往復して過ごす日々、まるでリストラされた中年サラリーマンがやりそうな行動です。ラストもだいたい予想通りの展開ですが、ヒロインを含めて誰にも幸せが訪れないような幕の閉じ方でした。やはり疑問が残るのは泥酔して欠落した記憶がフラッシュバックして回復することで、そんなことあり得ないと思うがそれじゃ物語が成立しないので黙っときましょう。とにかく登場人物誰にも感情移入できないし後味も悪いし、あまり人にお奨めしたくなる映画じゃなかったことは確かです、決して出来が悪いわけじゃないんですけどね。 【S&S】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2019-02-02 21:19:19) (良:1票) |
《改行表示》 5.《ネタバレ》 「ラブソングができるまで」でへんてこなセクシーアーティスト役を演じていたヘイリーベネット。 スラブ系を中華にしたような独特の容姿で、個人的には全然好みじゃないのに妙に印象深い女優さんでした。 おかげでマグニフィセントセブンで見かけたときも「あ、この人は!」とすぐに彼女だとわかったわけです。 で、そのヘイリーベネットが裸を見せてくれるのがウリの本映画ですが、うーんと、彼女の裸以外にどこに注目したらいいのかわかりません。 映画の雰囲気だけはそれっぽいんですが、結局話自体が面白くないのでただただかったるいだけ。 そもそも犯人自体がほとんど最初から「こいつだろ」とネタ割れしてるという情けなさで、映画としてはかなり残念なものになっています。 という事であえて語るとすればやはりヘイリーベネットの裸しかないわけですが、しかしそれを熱く語ってしまうと僕の人間性に疑問を抱かれてしまいかねないというジレンマ。 ここはシンプルに「あんまりおもしろくない映画でした」でまとめてしまうしかありません。まぁ結局裸で1点足しちゃうわけですが! 【あばれて万歳】さん [インターネット(字幕)] 5点(2018-06-09 19:15:30) (笑:1票) |
《改行表示》 4.酩酊状態の記憶なんてあやふやな物。 という訳でも実はなく、 しまいこんでいる記憶がただ取り出せない、ものである。 (お酒大好き人間より) 記憶が取り出せないために、 元夫と、その隣人と、何があったのか思い出せない。 自分が何か罪を犯したのではないか、と不安に駆られ、 ただただ元関係者を案じ、自分を正当化する。 罪に関しては、主人公がくさすぎるために、 ミステリーとしての緊迫感はないが、 「電車という日常に揺られながら見る」 そんな始まりが、魅力的に映った。 【元祖】さん [インターネット(字幕)] 6点(2018-06-04 17:35:08) (良:1票) |
《改行表示》 3.ケシキのいい女優が揃ったミステリー。もうひとひねり欲しいところですが、女優陣の演技を見るだけでも 価値ありの佳作ではないでしょうか。濡れ場の殆どを引き受けたメガン、ヒップウェルといいながらあまり いいオシリではなかったような・・。 【代書屋】さん [DVD(字幕)] 7点(2017-12-05 00:27:57) (笑:1票) |
2.《ネタバレ》 “アルコール依存症に由来する記憶の曖昧さ”を犯人捜しミステリーのギミックとする手法は、決して目新しいものではありません。多少捻くれた見方をするならば、主人公が自身を疑うに足る怪しい状況であればあるほど、逆に主人公はシロなんだろうなと勘繰るワケです。かといって、裏をかいて“やっぱり主人公が犯人でした”ではツマラナイので、ある程度筋書きが見え隠れしても、なお観客を惹きつけるだけの魅力が作品には必要だと考えます。本作からミステリーの要素を排すると、それはもうドロドロの愛憎劇。あっちで不倫、こっちで不妊、至る所にトラウマ地雷。幸せな人が誰も出てこないという(苦笑)。とことん人間の業の深さを描きます。とっても濃いです。お話も役者の顔も。これは、これで見応えがあったなと。ネタバレを考慮して結末はボカしますが、ハイライトは今妻の“ダメ押し”でしょうか。エグいっすねえ。ポップコーンとコーラを片手に観るような映画ではありませんので、ご注意ください。 【目隠シスト】さん [DVD(吹替)] 7点(2017-09-15 22:21:07) (良:1票) |
1.《ネタバレ》 結果的に一人の女好きな男に振り回された哀れな女3人の物語、て終わり方で、悪いのはあくまでも男で、女3人は被害者というのが、なんだか底の浅い取り立てて騒ぐようなものとは感じなかった。だってさ、奥さんがいると知って浮気をする2人に、子供が産めないと分かって自暴自棄のように酒に溺れる1人。3人とも非があるのになかったかのような、むしろ被害者で勝者のようなあの結末は、男の自分には納得がいかなかった。もっと崇高なミステリーを期待してましたが、弱い女性を庇護するだけのなんの魅力もない映画でした。残念・・・。 |