7.空襲や原爆のシーンがなくても、夫、舅、姑、義姉のやさしさに守られて幸せに生きる主人公のファンタジーとして10点です。 しかし、原作者が描きたかったのは、戦争の恐怖と悲惨さなのでしょう。 同じく戦争アニメの火垂るの墓は自業自得の面もありますが、こちらはどんな逆境でも精一杯生きました。主人公を不幸にしたのは政治屋のエゴです。 どんな理由があっても、戦争はしてはいけません。この映画を、多くの日本人、そして他国の方に見てもらいたいです。
超高得点の映画ですが、クラウドファンディングの出資者が、10点をつけているのでしょうか。 見るだけだった映画が、出資することで映画製作にかかわれる。その喜びが1点ずつ押し上げている気もします。 いい原作をみんなの出資で映画化する。映画の新たな楽しみ方ですね。
とは言いながらも、本作品はみんなのシネマレビュートップ3に残ってもらいたい作品なので、10点を献上します。 【ビアンキ】さん [映画館(邦画)] 10点(2017-01-09 11:08:32) (良:3票) |
6.予告編の絵柄を観たとき、実写版映画「三丁目の夕日」を「サザエさん」と「ジブリ」で包んで仕上げた児童アニメかと思い自分の中ではスルーしていた。ネットなどで絶賛していると聞き全く期待せずに観に行った。 始まった瞬間、物語はまだ何も起きず人々はただ普通の生活を過ごしているだけなのに、何故か涙が止まらなくなってしまった。よくある反戦映画のように戦争反対を叫んだり平和を祈ったりせず、この世界の片隅に咲くタンポポのように、風に吹かれたり雨に降られたりと何も逆らわずふんわりと暮らす、すずさんに胸を打ちます。画面に映る生きとし生けるもの全てが実際に存在しこの世に生きて現在へと繋がっているようだ。きっと呉に行けば、すずおばあちゃんがいるに違いない。また、すずさんに会いに行きたいです。 【こねこねこ】さん [映画館(邦画)] 10点(2017-01-01 22:15:51) (良:3票) |
5.原作既読。最近は子供のつきあい以外では全く映画館に行かなくなった私ですが、予告編を見てどうしても見たくなり久しぶりに自分の意志で映画館に足を運びました。個人的には大変良い映画でした。広島から呉へ嫁入りした娘の生活を、戦前から終戦直後まで描いた物語です。主人公とその家族の生活を淡々と描いていきますが、その描写が何とも魅力的です。描いている時代が時代だけに終盤は重苦しいシーンもありますが、見終わった後はがんばって生きていこうという気持ちになります。とある病気で余命宣告的なものを受けてしまった私ですが、ちょっとがんばってみようかなという気になりました。予告編にもありますが、能年玲奈の声で語られる「何でもつこうて、暮らし続けにゃならんのですけぇ、うちらは」というせりふが結構つぼにはまりました。 【丸に梅鉢】さん [映画館(邦画)] 10点(2016-12-04 18:39:21) (良:3票) |
4.DVDレンタルで十分と思っていたんです。しかし、見終わったら即アマゾンで購入してしまいました。久々に10点オーバーを付けたい作品であり、劇場で観なかったことを後悔した作品です。自分としては、映画で心揺さぶられる場面が一つでもあれば、それは傑作なんですが、これはいくつ挙げても足りないぞと本気で思いました。感動の頂点に達したのは、「たんぽぽ」がバックに流れるエンドロールでした。でも、それも120分間人々の生活の描写を丹念に積み重ねてきたこそですよね。実に奇跡のような逸品ですよ。 【次郎丸三郎】さん [DVD(邦画)] 10点(2017-10-06 20:33:55) (良:2票) |
3.DVDを返却するまでに3回も見返す事になりました。文句のつけようがない素晴らしい映画です。 【せなか】さん [DVD(邦画)] 10点(2018-09-29 14:51:10) (良:1票) |
2.ずっと観そびれていた映画,、異例のロングランでまだやっていたので2県越えて観に行きました。まあどのシーンどのシーン一分一秒に至るまで最高の面白さ、美しさ、それでいて軽快で、それでいて衝撃的。よくこんな映画が作れたものだ。この話の情景は戦後生まれとしては何度も言葉では聞いてきた話。戦中経験のある人を連れて観た人によるとごく当たり前の日常だったらしい。その光景が眼前に展開される。僕は普段はアニメが苦手なのだが、このリアリティはアニメじゃなければ実現できなかったのではないだろうか。
空襲前の街を徹底的に再現した歴史考証もさることながら、そのリアリティを実現した最大の功労者の一人は主演声優の能年玲奈だろう。片渕須直監督は制作当初から能年玲奈を配役に考えていたそうだがその彗眼には恐れ入る。結構デフォルメされた造形のすずさんがまったくあの時代の広島に生まれたああいう個性を持った一人の女性にしか見えない。
この映画は多くの映画館でエンドロールが完全に終わるまで誰も席を立たないことがあるようで、観に行った時もそうだった。それはまず映画本編の力ということが大きいが、クラウドファンディングに出資した人々の名前が流れるところでもきちんと観客をつなぎとめておく工夫がなされている。この映画の世界は片隅にまで真心が込められている。
ストーリーはディテールが説明されずにどんどんテンポよく進んでいくのでよく分からないところもある。しかし楽しむには問題がないし、深く知りたければ何度も観ればよい。すでにソフト化やネット配信も始まっているが映画館でもロングランから名画館での再演とシームレスに上映は続いている。
この映画はアニメ映画、戦争映画といったジャンル、クラウドファンディングで作られたという話題性を完全に超越している。間違いなく日本映画、いや映画そのものの金字塔だ。謹んで10点満点中27点を奉る。10点以上のボタンはどこですか? 【tubird】さん [映画館(邦画)] 10点(2017-08-27 19:31:24) (良:1票) |
1.忘れられない映画になりました。 【よしふみ】さん [映画館(邦画)] 10点(2017-01-05 01:12:06) (良:1票) |