4.「火垂るの墓」を0点にした自分。 この映画の評価が高いことは公開当初から知ってたけど、似たような映画だろうと思って映画館鑑賞は見送った。
それで今回初めてDVDで見たわけだけど、序盤はやっぱり拒否感強かった。 だって当時の呉っていったら、世界有数の軍事都市ですよ? 兵隊さん、軍事産業無しじゃ街ができていないような場所。 そんなことに仮に無知無関心だったとしても、嫁いで暮らし始めたら、誰だって瞬時に理解できるはず。 ところが主人公、全然戦争とは無関係な顔してるから、「なんだか製作者側の作為を感じるなあ」と思った。 それから、最後のエピソードも腑に落ちない。なんであんなの入れたのかな。 あんなことする金の余裕も心の余裕も、当時は誰も持っていなかったはず。 というか、今現在でもまずありえない。
ただそれでも、若い夫婦が次第に絆を深めていく描写の積み重ねが丁寧で、次第にグイグイ引き込まれた。 ただそれだけに、「火垂るの墓」の代わりにはならないだろうな、とも思った。 この淡々とした積み重ねは、子供にはまったく理解不能だろうから。 見ててつらい絵もかなり続くしね。 【まかだ】さん [DVD(邦画)] 7点(2017-12-17 00:33:25) (良:1票) |
3.半年ぐらい前に、ビブリオバトルで知り合った方から「絶対読んで欲しい!」と紹介されて原作本を読んで良かったので、映画も観てみました。 大抵、原作を読んでから映画を観るとがっかりする事が多いのですが、本作は原作に劣らず良い出来です。 日常的な光景の中に戦争の影がだんだんと濃くなってきて、市民が犠牲になりつつも逞しく生きる姿に感動を覚える。 【あきぴー@武蔵国】さん [DVD(邦画)] 7点(2017-11-19 01:36:52) (良:1票) |
2.こうの史代さんの絵柄はどちらかというと苦手な方なのですが映画は多少マイルドになっていたので違和感なく映画の世界に入れました。 戦争を描く映画も漫画も多いけれど、市井の人々の生活を主として描いているのが良かったです。
日本にかつて戦争があった。歴史の教科書には描かれていないことが知りたいです。 いま戦争体験者は高齢になり、そのうち日本で戦争経験のある人はいなくなります。 その時に戦争があったということを思い出させてくれる作品は大切です。この作品もそうだと思います。 【omut】さん [インターネット(字幕)] 7点(2017-08-05 08:38:29) (良:1票) |
1.戦前から戦時中にかけての生活が、とても良く描かれていました。こういうところに目を付けた映画って、なかなかないんですよね。毎日のように空襲警報が鳴ったり、爆弾が落とされたりしているのに、割とのんびりしている印象を受けました。舞台の呉といえば、造船が盛んな都市だったと思います。戦時中は当然狙われたでしょうし、大きな被害も出たことでしょう。でもこの映画では、悲惨さではなく、一生懸命生きていく住民を、みずみずしく捉えていました。 【shoukan】さん [映画館(邦画)] 7点(2016-11-14 17:42:47) (良:1票) |