5.実に爽快だったなァ。何が良かったかって、それは父親が自分の感に賭けたってとこ。それと犯人たちが追い詰められていくとこ。父親は大金持ちで子供誘拐されて犯人との交渉の駆け引きがメインって言うんならこれ確かにその辺は若干弱い気がする。でも父親が犯人に懸賞金賭けて、人質とって優位な立場である犯人たちを追い詰めるとこが爽快ですよ。っていうかココがこの作品のメインなんですけど。子供を誘拐して身代金とろうなんてホント最低な奴らですよ。わたしも子を持つ親として断じて許して置けないやつらです。そんな最低な犯人たちがあのテレビで自分たちに懸賞かけられたことを知った時の青ざめた表情・・・実にイイ気分でしたよ。普通の映画のように”ラストに主役に撃たれて終わり”なんて死に方よりもこの作品の犯人たちはよっぽど辛いですよ。で最終的にはみんな死んでるしね。まあ、「父親があんな行動とったら、子供殺されて犯人逃げるよ」って意見もあると思いますが、コレは映画、娯楽ですよ。大なり小なり金を払って観ているんだから楽しくしてもらわないと。その為なら少々の無理は良しとしたい。それにしてもゲイリー・シニーズは犯人役にハマってて良かったなァ。 【カズゥー柔術】さん 7点(2003-12-05 14:35:53) (良:2票) |
4.《ネタバレ》 誘拐ものの中ではよく脚本が練られていて、派手な展開でエンターテイメント性を重視しているのがわかる。 息子を誘拐された父親が身代金を懸賞金にするという予想外の反撃。 斬新なアイデアで、ストーリーに引き込まれる。 犯人グループ内や、被害者夫婦間でもそれぞれ内輪モメがあり、考え方や立場の違いからすれ違う人間模様が描かれる。
最後まで息をつかせない展開だったが、主犯の犯行動機がピンとこなかったのがマイナス。 主犯の発言をみると、地上で優雅に暮らす種族に対して地下でうごめく種族の敵意ということになるのだろうが、作中では割とあっさりと流している。 主犯が地下で抑圧されている側の人間であることが伝わってこない。 『天国と地獄』の犯行動機と通じるところもあるようだが、もう少しそこの部分を描いてほしかった。 【飛鳥】さん [ビデオ(吹替)] 7点(2013-06-03 01:41:09) (良:1票) |
3.子供誘拐されたってのに、ええーそうくるか?と破綻すれすれの行動に出るメル・ギブソンと、額に青筋たてっぱなしのゲイリー・シニーズにはらはらさせられっぱなし。私が子供の母親だったらメルを殴ってると思うが。 【tottoko】さん [地上波(吹替)] 7点(2011-11-27 15:10:46) (笑:1票) |
2.《ネタバレ》 観てて気持ちがイイほど、とにかく“ヤなヤツ”ばかりが出てくる映画です。強いて好感が持てる人物を探せば、犯人グループの中の「子供を殺すことに反対する暢気な男」ぐらいですね(勿論こういうヒトは長生きできない)。犯人グループは基本的にポンコツ。ムダに人数が多くて、こんな犯行、成功する訳がない。ゲイリー・シニーズ演じる主犯格の男の焦りが観てて伝わってくる。要するにコレ、子供を誘拐された両親の焦燥を描いた映画と思わせて、実はひたすら犯人が追いつめられていくのを描いた映画と言えそう。前半、犯人の動機は怨恨かと父親が疑うカマシがあるけれど、実際の狙いはお金。極めて素朴に、単純にお金。で、そのお金の力でもって、後半、父親の反撃をくらう。すべてはお金。仲間よりもお金。狡猾に立ちまわり、身代金の代わりに懸賞金としてついにお金を手にする、と思いきや、当然にその野望も挫折する。大体、父親が真犯人と知らずに懸賞金を渡しそうになる、要するにダマされそうになるシーンであるのに、ここでのメル・ギブソンの表情、まるでダマされる気のなさそうな非常にイジワルな表情をしてるんですね。もうあとは、犯人の焦りと犯行の頓挫あるのみ。何から何まで裏目に出た挙句、最期は血まみれで立ち尽くし、しかもわざわざ「射殺してください」と言わんばかりに隠し持った拳銃に手を伸ばして見せる。まるで同情を伴わない哀れさばかりが残ります。お金って怖いんですよ、という映画。 【鱗歌】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2011-04-19 00:05:30) (良:1票) |
1.《ネタバレ》 この類の映画はよほど巧妙に作らない限りどうしたって粗が目に付く。警察側も犯人側もああすれば良い、こうすれば良いと一歩引いた目で観てしまい作品に入り込めない。本作も例外ではないがゲイリー・シニーズの悪役っぷりによってかなり救われている。もともと目玉ギョロギョロのシニーズという役者は悪人が似合うが、G・オールドマンのような狂気全開でガンガン押すタイプではなく善人の顔も持ち合わせており屈折した知的で感情的なキャラクターを得意としている。だからこの役は彼に非常に似合う。職業は善人である警官であり戦いは相手の性格を読んで頭脳で勝負してくる。しかし怒りが爆発すれば頭脳より感情が先立ち狂気を垣間見せる。逆らう子分を一撃で黙らせる。最後は大人しくしていれば良いのにノコノコ自宅まで訪ねてくる。その頭脳と感情の微妙なラインを表現する悪役となるとゲイリー・シニーズは一層冴え渡るのだ。 【ミスター・グレイ】さん [映画館(字幕)] 7点(2006-10-30 20:57:55) (良:1票) |