6.《ネタバレ》 『ブレードランナー』のビジュアルが、映画のみならず、コミック、アニメに与えた影響は大きいものだとつくづく思わされました。 この作品はアクションシーンのレイアウトやカット割りにフェティッシュな手触りがあり、なかなか楽しめました。 予告編では気になった少佐の太めのプロポーションですが、逆に生っぽく見えてアリかなと。 原作を読んだことがなく、アニメも劇場版の1作目、2作目を当時見たくらいで、ファンというほどの者ではないせいかもしれませんが。 でも多脚戦車との死闘と、その決着は「燃え」ました! そして、記憶を取り戻し戦いを終えた後のひと言が『ロボコップ』(もちバーホーベンの方)を、想起させてくれて再び『燃え』! 【こんさん99】さん [映画館(字幕)] 8点(2017-04-09 01:36:51) |
5.《ネタバレ》 少佐の名前が素子じゃないなんて……ヨハンソンは綺麗だけど別人になっちゃってるんじゃないの大丈夫なのこれ攻殻になってるの……バトーがまばたきできるなんて……。押井守版は何十回も見ているくらい好きなので心配でしたが、気になって劇場へ。そしたら心配してたことは伏線で、改変は多々あるもののちゃんと攻殻じゃないですか! 謡が流れるじゃないですか! とおかみえみじゃないですか! 原作やアニメ映画への敬意を感じます。特に押井版はそのまま実写にしたかのような場面が多くていいですねえ。あえて不満をあげるなら、バトーには素子へ上着を掛けて欲しかったし(この義体はあまり裸体がリアルな造形ではないとはいえ……あ、これは残念な人も多いかも)、義体は重くして潜水するならフローターつけて欲しかったかな。 【kiryu】さん [映画館(字幕)] 7点(2017-04-09 01:24:13) |
4.《ネタバレ》 予告を観てヤバいなとしか思えなかったんですがビジュアルや世界観を含め想像より良く作り込まれてますね。押井版の美味しい場面を忠実に再現しつつ哲学的な面を抑えエンタメに振ったオリジナル作品になっています。ただ、一般向けな作りになっているので、そういうメッセージ性を期待して行くとネットにダイブしないという真逆な落ちにもなっているのでガッカリするかもしれませんね。本国アメリカじゃ昨年のアカデミー賞の人種差別問題からの流れで主人公の白人化(ホワイトウォッシング)とやらで叩かれててましたけど、その理由づけも出来てるとは思いますので文句がある方はとりあえず観てみてはどうでしょうか。まぁ電脳の要素薄いなとか使い方が変だなとか、たけしのセリフが聞き取れないし電脳なら後でアフレコでいいんじゃ?とか所々突っ込みたいシーンはありましたがコレはコレで悪くはなかったです。 【ロカホリ】さん [映画館(字幕)] 6点(2017-04-09 01:08:32) |
3.《ネタバレ》 街並みもゲイシャロボもデザインが素晴らしかった。たけしが日本語なのは大正解、渋カッコよかった。桃井かおりの和製イングリッシュは最高だった。バトーもトグサもカッコよかった。スカージョは想像以上に寸胴だった…。 当時はエポックメイキングな作品で学術的にも大変意義深かったからこそ評価されたと思うのですが、今更実写化する意味は見出せません。しかしながらどんなに原作に忠実に作っても大ヒットとはいかない作品を、ここまでまとめ上げた監督の押井イズムには天晴れ!を送りたい完成度ですよ。最後の30分(スパイダータンクで合ってましたっけ?)には燃えました。 【Kの紅茶】さん [映画館(字幕)] 5点(2017-04-08 21:00:58) |
2.《ネタバレ》 吹替がアニメと一緒という情報に俄然見に行く気になりました。 そして吹替にして正解でした。声のおかげで実写でもアニメキャラが想像できる。たぶん声がなかったら誰が誰だかわからなくなってた気がします。 しかしそんな中で一番かっこよかったのは、声がそのままの“ビート”タケシ・キタノ。 他の方も書いていましたけれど、吹替でも字幕が出てたから、日本語演技だったと思います。 一番の不満点はタチコマちゃんがいないこと。多脚戦車はでてくるけれどタチコマじゃありません。 アニメで一番好きだったクゼさんがちゃんと力也さんの声でイケメンで少佐と縁がある設定で、そこだけは評価できました。 いろいろがんばってはいるけれど、少佐の動きが義体を表しているのか、走る姿などが鈍くさくいただけませんでした。 あれだけアクションがあるのに、途中中だるみで眠くなってしまったのはなんでだろうか。 【cow1456】さん [映画館(吹替)] 6点(2017-04-08 10:45:28) |
1.《ネタバレ》 監督さんよ!押井守好きすぎだろ! ミラ・キリアン少佐?誰!?何!?コイツがバトー?!目あるよ!! コイツも例の如く実写化でダメなパターンか…と思いきなや、なんとこれらは伏線であり、映画オリジナルの設定かと思わせておいて徐々に原作の色を出していくというニクい演出に。なぜスカーレット・ヨハンソンなのかもふたを開ければ腑に落ちるアレンジだ。 そしてストーリーは世界観と雰囲気を崩さないよう上手に押井色からエンタメ色を強くし、少佐の過去を掘り出す内容に。自己の実存の話というよりかはわかりやすく記憶探しに近い印象ですね。敵役もわかりやすく、人形使いから同じ境遇のサイボーグだったり巨大資本の悪社長という設定の変更もなかなかわかりやすく良いのではないでしょうか。 それでいて押井版の各シーンの再現や小ネタをとにかくぶち込んでいくスタイルもたまりません、あのカットもこのカットもまんま押井守じゃないですか!しかも上手く実写化出来ているから凄いです。ビルの間から見える空にヘリが飛ぶシーンなど、もうそのまんますぎてたまりませんね。予告であった水上バトルや、少佐が海に潜るシーン(なぜか自力で浮上出来る)、怒涛の戦車シーン、他にもイノセンスに出てきた目が擬体の博士や顔がパカーンな芸者ロボットなど色んなところから持ってしていますね。あと犬。バセットハウンド。 しかも「続きも作れまっせ!」という姿勢も最近の映画らしくていいですね。しかもエンドロールは川井憲次! まぁ小言を言えばギラギラしすぎな街並みが若干目に痛いのと、トグサがマテバを使ってないくらいで実写化ものとしては上手く万人ウケなアレンジを加え、押井守への愛が溢れる作品になっていると思います。 いや〜良かった良かった。 【えすえふ】さん [映画館(吹替)] 6点(2017-04-07 17:44:23) |