《改行表示》 5.《ネタバレ》 すごく少数派の意見となりますが、自分はこの物語、どちらかというと嫌いです。 なぜならば、彼は長男だ。一家の大黒柱を亡くしたサルヴァトーレ家の長男だ。 にも関わらず、実は他人であるはずのアルフレードの言いつけだけに耳を貸し、 母を残し、妹を残し、村を捨て 一人身軽でローマで暮らす。 その後、30年も母の元へ帰らない 信じられない 母を捨て たった一人の妹を捨てて30年も帰らない。 帰らない理由はなんなのだ。 実は、その30年もの間、母は男手を必要としていたかもしれない かわゆい息子に一目会いたいと願う母親の想いをどんだけ放置してきたことか そんな母のことを妹は一人にする事出来ずにずっと傍で暮らし、自分の自由さえも無くしていたのかもしれない (その辺りは、推測の範疇なんですが、) とにかく、彼にとっては自分の人生だ やりたい事があるのならば好きにすればいい どうしてもシチリアを離れたかったのならば、ローマでも何処でも好きなところで暮らせばいい ただし、ちょっと待ってください あなた長男だったですよね? 一人立ちするまで育ててもらった母への感謝の気持ちは まさか無いのか? 正直、大人となった彼には人間としての暖かみを感じなかった。 そうなると、実際、アルフレードがあの時の彼女への想いを根絶させた事が余計だったことのようにも思える。 現にトトはローマで最高の伴侶と出会ったという風ではなかったではないか やはり、あの時の彼女こそが追い求めなくてはならない相手だったのかもしれないではないか。 だとすれば 彼は村も離れず、 家族の元で 新しい家庭も築けて 誰にとっても幸せだったのかもしれないではないか 『村を離れろ』・・・ なぜだ 過疎化に繋がる 『決して戻ってくるな』・・・ なぜだ 家族を残して。 『過去を振り返るな』 なぜだ・・・ 別に悲惨な過去を背負っているわけでもないのに。 ただ、アルフレードが青年期のトトに押し付けた言葉が別に悪い事だったとは思わない。 ただ、その言葉に 単に従い、村を捨て 母を捨て 妹を捨て 30年間もの間、村へ帰らなかった大人のトトがどうにも好きになれなかった。 というわけで、ここらでそろそろやめます。 なんか、変に感情的になってきてしまったし、文字制限にも引っかかってしまったみたいだ。ですけん、さようなら。 【3737】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2013-05-09 22:16:37) (良:2票) |
4.随分前に、こずえ鈴と袴田が出てた旅行番組で、伊「ニュー・シネマ・パラダイス」に出てたトトに会いに行こうというコーナーがあって、大きくなったトトが登場。え、えぇ~これがトト~!?オットトトトトー。面影は薄っすらあったもののあの可愛らしかったお顔は何処へやら。普通の毛深そうなエロそうな伊人青年だった。ま、そんなもんか。でも、家族思いの優しそうな青年だった(どっちだよ) |
3.映画館で観たときからべたついてくる映画だなという感じがあった。映画を好きになるはずの映画、ということを押し付けるような感じと言おうか。子供をあしらっているが、子供にとって映画はむしろ怖いものである。この映画の否定派の感想をいろいろ聞きたい気がする(ここまで2011年のレビューで評点が4)。いま見直すとフェリーニ感もあるし切ない味も良くて、評点の変更(2024年)。 【ひと3】さん [映画館(字幕)] 7点(2011-03-25 11:46:46) (良:1票) |
《改行表示》 2.《ネタバレ》 完全版を先に観たことをとても後悔した。 あんなに美しい最後があるだろうか!!!!! エンディングに入ったところで、心の隅にあるのは、ディレクターズカット版の最後・・・・。 あれを思い出すと、一気に盛り下がる。 完全版なんてあんな改悪品出して欲しくなかった。 ディレクターズカット版は観ないほうが良いです。 【タックスマン4】さん [DVD(字幕なし「原語」)] 7点(2009-02-10 00:30:31) (良:1票) |
1.僕はだいぶ前に彼女と別れました。…別れたのは去年の春休みなんだけど、未だに引きずっています。当時、別れるのが嫌で嫌でたまらなかった僕は、トトのように彼女の家の前で5時間も待ったことがあります。結局、彼女の気持ちは変わりませんでした。彼女に見直されようと努力した僕は、ドラムを始めました。秋の文化祭のコンサートに全てをささげましたのです。ただでさえ時間が限られている上に、初心者だったもんですから、文化祭に間に合わせるのはかなりの無理でした。現にドラムをやっている先輩からも不可能と宣告を受けたくらいです。でも、文化祭は成功したんです。先輩は「ありえない」を連発していました。…僕もトトも彼女と別れていなかったら、自分の才能を埋もらせたままだったと思います。自分の仕事をやって欲しくないというアルフレードの思いが、彼の才能を育て、あんな立派な人物にしました。僕も文化祭を経て、音楽の道を志しています。自分の才能を発見してくれた彼女にお礼を言いたいです。 |