5.『打ち上げ花火、~』、アニメから見るか? 実写から見るか? 実写の方が先行作品であることは言わずもがな、ですが、もしかしたらアニメを先に見た方が、ストレスがナンボか少ないかも―――どうしても両方見ないといけない、ということであるならば。 実写版における、奥菜恵の「掃き溜めに鶴」感も、なかなかにエキセントリックなものがある一方で、アニメの方はというと、こちらは逆にだいぶ丸め込まれた感じ。登場人物の年齢層が上げられ、それと同時に登場人物たちの個性も薄まってしまって。いかにも「今どきのアニメです」という描き方が、だいぶ裏目に出ている印象。かえって違和感が。 一応、設定は中学生ということらしいけれど、正直、この描き方では高校生にしか見えない。主人公の身長を低めに描いているのが「中学生です」というアピールなのか、でも見えないものは見えないんだから仕方がない。大人びた格好をすれば「16歳くらいに見える」というセリフも、まるでピンと来ず。 男子どもはどうかと言うと、会話の内容のレベルが、小学生という設定だったからこそ成立していた訳で、これも何だかチグハグ。 どうしてこんな中途半端な改変をしてしまったのか?
と言ったあたりは、ひとまず置いとくとしても。 アニメーションのクオリティは、そりゃまあ間違いなく(かつてのテレビアニメなんかよりは)上がっているんですが、どうしても、ところどころで薄味に感じてしまう部分があります。もっと細かい描写が必要なんでは。例えば自転車で二人乗りする場面とか、この程度の表面的な描写でいいんだろうか? むやみにCGを取り入れ、メカニックな動きをしつこいくらい見せるのも、何だか味気ない。あえて強調しているんでしょうが、違和感ばかりが残ります。 実写ドラマをわざわざそのまんま再現したかのようなシーンもあったりして。これもまた愛嬌・・・というのを超えて、なんだかわざとらしい。 別に実写版に特に思い入れがある訳でも何でもないんですが(あれはテレビドラマでしょ、と思っちゃうし、テレビドラマは正直、苦手)、何がやりたくてのアニメ化なのか、どうもよくわからないのでした。 【鱗歌】さん [地上波(邦画)] 3点(2025-04-12 14:10:27) |
4.企画自体は『君の名は』以前からあったとは言え、セカイ系を言い訳にして全体的に描き込み不足で、タイムリープものとしても新機軸を打ち立てられないところが致命的。ヒロインの不必要な性的表現が世界観の密着をさらに遠ざける。『君の名は』好きのカップル層と萌えアニメ好きのオタク層の両方を取り入れようとした結果、どっちつかずのまま中途半端に終わった感じだった。明らかな宣伝ミスだとしてもまるで救えていない。 |
3.ミソクソ作品でした。このクソっぷり必見! 原作は小学生だったけど、リメイクでは中学生って設定なんですね。 それにしても、顔と声が全く合ってないと感じました。素人のバラエティのアフレコレベル。 物語は、最初は原作と同じほぼおんなじだったけど、途中からSFファンタジーになってしまってしまいます。 「原作」x「時をかける少女」x「涼宮ハルヒの憂鬱」って感じです。 鑑賞後、「・・・で、何の話だったけ?」ってなります。
しかし、“広瀬すず”映画にドラマと出演多いですね。 自分が“広瀬すず”ファンなんじゃないかと思うぐらい、最近みた作品に“広瀬すず”でてます。 【へまち】さん [DVD(邦画)] 3点(2018-05-06 16:15:13) |
2.あのノスタルジックな雰囲気をアニメにした事によって消してしまっている。ヒロインに全く魅かれない。だから主人公の揺れ動く気持ちに共感できない。岩井作品は独特の世界観で支離滅裂してる所が良かったり悪かったりするのだが、それをアニメで付き合う事はなかった。もっとわかりやすくしてもよかったのである。ピカソの絵をそのままマネたら、ただのひどい絵にしかならないからである。実写からアニメ化という意味では時をかける少女のパターンだが、あの作品は原作のイメージを変えてやろうという気概がみられた。この作品にはない。ただアニメ化してみただけ。20年以上前の作品をまた見せられても、古臭いだけである。 【Yoshi】さん [映画館(邦画)] 3点(2017-08-21 05:56:30) |
1.設定の複雑化とヒロインのぶっ壊れっぷり、そしてあざとさ120%増量(注:オリジナル版との比較)
近年、漫画や小説の映画化が多すぎて辟易してしまうが、とうとう20年以上も前のテレビドラマまで引っ張り出してきて劇場化するのかと、この映画の製作を聞いた時にはびっくりした。よっぽどネタ切れなんだなと。 ただ、オリジナル版は好きだったので、それがどう現代風にアレンジされているのかなとちょっと楽しみな所はあった。予告編などを観た限りでは、なんかこれは相当あざといんじゃないかな?という気はしていた。声が広瀬すず&菅田将暉だし、主題歌は米津玄師だし。 その予感は的中というか、うん、狙いすぎていて素直に楽しめなかったかな。単に私がひねくれものというだけかもしれないが。あまり登場人物に感情移入できず置いてきぼりをくらった感はある。 今更、20年以上も前のオリジナルと比較して細かい所をああだこうだ言うつもりもないので、この低評価に至った理由だけを述べることにしたい。 それは、私のもっとも苦手とする演出。なんか壮大で感動的な事が繰り広げられているんだけど訳もわからず、ただ迫力のある綺麗な映像と感傷的な音楽の相乗効果により、無理矢理感動させようとしてくる、要は例のあれだ。あれが苦手なんだ。 【ヴレア】さん [映画館(邦画)] 3点(2017-08-18 20:36:09) (良:1票) |