《改行表示》 8.『打ち上げ花火、~』、アニメから見るか? 実写から見るか? 実写の方が先行作品であることは言わずもがな、ですが、もしかしたらアニメを先に見た方が、ストレスがナンボか少ないかも―――どうしても両方見ないといけない、ということであるならば。 実写版における、奥菜恵の「掃き溜めに鶴」感も、なかなかにエキセントリックなものがある一方で、アニメの方はというと、こちらは逆にだいぶ丸め込まれた感じ。登場人物の年齢層が上げられ、それと同時に登場人物たちの個性も薄まってしまって。いかにも「今どきのアニメです」という描き方が、だいぶ裏目に出ている印象。かえって違和感が。 一応、設定は中学生ということらしいけれど、正直、この描き方では高校生にしか見えない。主人公の身長を低めに描いているのが「中学生です」というアピールなのか、でも見えないものは見えないんだから仕方がない。大人びた格好をすれば「16歳くらいに見える」というセリフも、まるでピンと来ず。 男子どもはどうかと言うと、会話の内容のレベルが、小学生という設定だったからこそ成立していた訳で、これも何だかチグハグ。 どうしてこんな中途半端な改変をしてしまったのか? と言ったあたりは、ひとまず置いとくとしても。 アニメーションのクオリティは、そりゃまあ間違いなく(かつてのテレビアニメなんかよりは)上がっているんですが、どうしても、ところどころで薄味に感じてしまう部分があります。もっと細かい描写が必要なんでは。例えば自転車で二人乗りする場面とか、この程度の表面的な描写でいいんだろうか? むやみにCGを取り入れ、メカニックな動きをしつこいくらい見せるのも、何だか味気ない。あえて強調しているんでしょうが、違和感ばかりが残ります。 実写ドラマをわざわざそのまんま再現したかのようなシーンもあったりして。これもまた愛嬌・・・というのを超えて、なんだかわざとらしい。 別に実写版に特に思い入れがある訳でも何でもないんですが(あれはテレビドラマでしょ、と思っちゃうし、テレビドラマは正直、苦手)、何がやりたくてのアニメ化なのか、どうもよくわからないのでした。 【鱗歌】さん [地上波(邦画)] 3点(2025-04-12 14:10:27) |
7.企画自体は『君の名は』以前からあったとは言え、セカイ系を言い訳にして全体的に描き込み不足で、タイムリープものとしても新機軸を打ち立てられないところが致命的。ヒロインの不必要な性的表現が世界観の密着をさらに遠ざける。『君の名は』好きのカップル層と萌えアニメ好きのオタク層の両方を取り入れようとした結果、どっちつかずのまま中途半端に終わった感じだった。明らかな宣伝ミスだとしてもまるで救えていない。 |
《改行表示》 6.《ネタバレ》 低俗な趣味まるだしですね。私は男性ですが、女性目線で見るとまるで現実感がない。 真っ白いワンピース姿で松田聖子歌われてもね。ウンコネタとか、誰の趣味ですか? 他の人が書いてるけど、大人びた女子と、いつまでもガキな男子の対比が突き抜けてて、主人公ののりみちの魅力のないところが一番駄目。 アニメ版「時をかける少女」のヒットで、安易に古典のリメイクに走ろうと思ったのが運のつき。 二人でジャンプしちゃったときには、「いっけえぇぇ!」とか叫ぶのかと思った。 こんな駄作を映画館で観た方ご愁傷様でした、って言いたいところだけど、映像だけはやたら綺麗なので、大きなスクリーンで観たら「君の名は。」みたいにインパクト大なんだろうな。 【mhiro】さん [地上波(邦画)] 3点(2020-08-08 21:00:25) |
《改行表示》 5.《ネタバレ》 ヒロインのメインビジュアルが一枚絵の時点では化物語の戦場ヶ原ひたぎ、動いていると阿良々木火憐にしか見えない。 それはいいとして、前半はいいムードだったのに後半というか中盤以降、何度もやり直しする時点で萎え萎え。 なんだこの脚本、原作無視の駄作じゃないか!と思ってググったら岩井(テレビ版の監督)も脚本会議に参加していた。。。 もうこのシナリオは原作者完全公認です、岩井の才能のなさ、いや枯れに泣きましょう。 【にんじん】さん [DVD(邦画)] 3点(2019-08-09 19:42:13) (良:1票) |
《改行表示》 4.ミソクソ作品でした。このクソっぷり必見! 原作は小学生だったけど、リメイクでは中学生って設定なんですね。 それにしても、顔と声が全く合ってないと感じました。素人のバラエティのアフレコレベル。 物語は、最初は原作と同じほぼおんなじだったけど、途中からSFファンタジーになってしまってしまいます。 「原作」x「時をかける少女」x「涼宮ハルヒの憂鬱」って感じです。 鑑賞後、「・・・で、何の話だったけ?」ってなります。 しかし、“広瀬すず”映画にドラマと出演多いですね。 自分が“広瀬すず”ファンなんじゃないかと思うぐらい、最近みた作品に“広瀬すず”でてます。 【へまち】さん [DVD(邦画)] 3点(2018-05-06 16:15:13) |
3.あのノスタルジックな雰囲気をアニメにした事によって消してしまっている。ヒロインに全く魅かれない。だから主人公の揺れ動く気持ちに共感できない。岩井作品は独特の世界観で支離滅裂してる所が良かったり悪かったりするのだが、それをアニメで付き合う事はなかった。もっとわかりやすくしてもよかったのである。ピカソの絵をそのままマネたら、ただのひどい絵にしかならないからである。実写からアニメ化という意味では時をかける少女のパターンだが、あの作品は原作のイメージを変えてやろうという気概がみられた。この作品にはない。ただアニメ化してみただけ。20年以上前の作品をまた見せられても、古臭いだけである。 【Yoshi】さん [映画館(邦画)] 3点(2017-08-21 05:56:30) |
《改行表示》 2.《ネタバレ》 新房昭之と大根仁という2人の退屈なおっさんのつまらないリビドーによって出来上がったオタクアニメは、2人が岩井俊二(と押井守)の才能のカケラすらも持ち合わせていない俗物である事をわざわざ世間にお披露目してみせただけという状態でございましたとさ。 絵がキレイ。それだけ(それも後半パートになると怪しい箇所が出てくるんですが)。岩井俊二のドラマを原典としてどうしてこの程度の発想力と表現力しか持てませんでしたかぁ? この映画、ドラマ版がわざわざそーっと避けてきた部分を無神経に露骨に得意気に披露してみせていて、見ている方が恥ずかしいです。 キーアイテムを出して、SFにしてみせちゃった時点で大失敗って感じな訳ですが、あのドラマ版からそういうカタチで展開させてしまったっていう、その絶望的な頭の悪さにはマジで頭痛がしてきます。そんな事しなくても発展的に描くことはできたでしょうに。 なずなに対するエロティズムの視点はドラマ版から存在していましたが、今回はもっと露骨で、そしてそれは確実におっさんの視点で、自分がこの2人と同世代であるだけにもう本当に恥ずかしくて。 オタクアニメではこう表現します、っていう現実から離れた記号的表現、きっと無自覚でやってるんですよね。 本来ブラウスは胸の大きな女性の、その胸の形をクッキリ表現するような構造にはなっていませんし、スカートで自転車に乗る時には絶対スカートごとサドルに座りますわね。スカートのお尻をヒラヒラさせる事はしませんわね。そういうオタク思考表現を深夜アニメやOVAじゃなくメジャーなハコにかかるアニメ映画でやってるのがとっても恥ずかしくて。こんなモンがクールジャパンってヤツなんか?って。 ドラマ版から新たに展開してゆくエピソードの通俗的な流れ、『うる星やつら2 ビューティフルドリーマー』の表面だけなぞって古びたメッセージを投げかけてくるさま、あちこち色々と恥ずかし過ぎてもう逃げ出したくなりましたわ。 劇団イヌカレーの助けをもってしても、このおっさん達の絶望的なセンスを覆い隠す事はできなかったのですなぁ。 【あにやん🌈】さん [映画館(邦画)] 3点(2017-08-20 17:37:18) |
《改行表示》 1.設定の複雑化とヒロインのぶっ壊れっぷり、そしてあざとさ120%増量(注:オリジナル版との比較) 近年、漫画や小説の映画化が多すぎて辟易してしまうが、とうとう20年以上も前のテレビドラマまで引っ張り出してきて劇場化するのかと、この映画の製作を聞いた時にはびっくりした。よっぽどネタ切れなんだなと。 ただ、オリジナル版は好きだったので、それがどう現代風にアレンジされているのかなとちょっと楽しみな所はあった。予告編などを観た限りでは、なんかこれは相当あざといんじゃないかな?という気はしていた。声が広瀬すず&菅田将暉だし、主題歌は米津玄師だし。 その予感は的中というか、うん、狙いすぎていて素直に楽しめなかったかな。単に私がひねくれものというだけかもしれないが。あまり登場人物に感情移入できず置いてきぼりをくらった感はある。 今更、20年以上も前のオリジナルと比較して細かい所をああだこうだ言うつもりもないので、この低評価に至った理由だけを述べることにしたい。 それは、私のもっとも苦手とする演出。なんか壮大で感動的な事が繰り広げられているんだけど訳もわからず、ただ迫力のある綺麗な映像と感傷的な音楽の相乗効果により、無理矢理感動させようとしてくる、要は例のあれだ。あれが苦手なんだ。 【ヴレア】さん [映画館(邦画)] 3点(2017-08-18 20:36:09) (良:1票) |