6.《ネタバレ》 どんどんネタバレしちゃうから注意だ。
「凄くお金がかかった二次創作」感は今回も拭えず、でも『スター・ウォーズ』のファンを存分に楽しませるだけの要素に溢れているのも確かで。 前作の(そしてルーカスの作ったEP1~3の)流れからして、今回の作品が『帝国の逆襲』をなぞってゆくのであろう事は容易に予想できたわけで、やっぱりそう来たか、って思わせつつ、わざと外してきたり意外な方向に持っていったりして、一筋縄ではいかずに翻弄させてくるあたり、楽しめました。 でもそれはもちろん全シリーズを見ていてこその楽しみ。この一作だけで見れば、なんだか外してゆくばかりのストーリーにイライラさせられるのも事実で。『帝国の逆襲』でミレニアムファルコンがハイパースペースに入れないスカを何度か繰り返す、アレのスケールの大きい版を何度もやられちゃうっていう。後になって考えてみれば、あの展開は本当に必要だったのか?って疑問に思える点が幾つも。そしてその分、尺も長く、そしてその分、ダレて。いや、『スター・ウォーズ』好きならばダレもしないでしょうけれど。 後半のかなり多重状態の展開は、あっちのキャラは一体何してんの?、久々に出てきて一体何やってたの?状態を生み出し、群像劇を上手く捌ききれてない感じがしました。 そう、今回は群像劇としての側面が強くなっていて、初登場キャラにもそれなりのウェイトを与えているので、特定キャラの活躍って面は薄くなってます。そこが面白味にもなっていれば、物足りなさにも繋がっている、諸刃の剣。アジア人大活躍だな、みたいな。しかし東洋人はどうしても地域的なモノを意識してしまって。 そういう点で今回最大の問題点はカジノシーン。あんな既存のカジノイメージをまんま持ってきちゃったら、それこそ『宇宙からのメッセージ』の宇宙アロハ、宇宙ちゃぶ台の世界ですがな。シャンパンの栓ポーン!とかダメでしょ。
それでも前作に比べても『スター・ウォーズ』な映像はいっぱい見せてくれた感じがしましたし(今回は宇宙を舞台にした画が多くて)、今の映像技術で新しい『スター・ウォーズ』の映像を見せてくれるのは嬉しい事で。それにジョン・ウィリアムズは大変にツボを押さえるメロディを鳴らしてくれていました。そこでそのメロディを鳴らされたら、そりゃ泣くわ、みたいなシーンがいっぱい。
1作目からリアルタイムで追ってきてる身には、今なおこれだけの映像を見せてくれる、40年に渡ってこれだけの娯楽を提供し続けてるって点で偉大なシリーズである事を心から実感させてくれるのでした。
・・・・・あと、たとえ敵を作ったとしても私ゃディズニーの味方だよ。
【追記】最速でレビュー書いたモンで、世の流れを見ると自分のレビューとは反応がかなり違うみたいねぇ。『スター・ウォーズ』ファンからは不評、むしろ新規ファンが楽しんでる、と。 レイとカイロ・レンの関係を「レイロ」って言って二次的に楽しんでる層を見ると、以前『ズートピア』で「ニクジュディ」層が生まれた状況とよく似ていて、それってとてもディズニー的、個人的には好ましい『スター・ウォーズ』になっていってるのかな?って思います。ある層にとっては悪夢のようですが(ナンバリングから外せ!って言ってる層とかね)。 もう1点上げてもいいかも、と思うけど、それはある層にとっては嫌がらせのようにも映るでしょうしねぇ。 【あにやん🌈】さん [映画館(字幕)] 7点(2017-12-14 23:08:35) (良:4票) |
5.《ネタバレ》 本サイトの平均点がなかなか厳しいなあと思う程度には楽しめました。もっとも、私もレイが伝説のジェダイ・ルークと会って、フォースを磨き上げるべく修行に入る、その話が中心になるのだろうと思っていたクチです。あれれ、レイがメインというわけではないのね。ニューフェイスがたくさん登場しますが、旧作のジャバ・ザ・ハットのようなクリエーター魂を感じるインパクト大のクリーチャーではなくて人種を多々そろえてきました。こんなことは制作のマーケットに対する忖度を感じるだけで、物語上全然よろしくない。今作のアジア人女優はスクリーン映えするとは言い難く、御大デル・トロは演技がこなれすぎていて、フィンとローズと一緒の画面に収まると格が違いすぎて逆に浮いてしまってます。 旧作のように帝国側にはダース・ベイダー、反乱軍側にはハン・ソロ、ドロイドやヨーダといった個性のくっきりした存在がいないのも薄味に感じる要因なのかも。カイロ・レンが次作でどれだけ狂ってくれるかに期待です。 文句ばっかり言いましたけど、期待値以上に良かったのがルークでありました。引きこもりの爺さんとして登場しましたが、手がけた子(甥)が反社会的な存在になってしまったんだもの、これはつらいですよ。現実社会に起きている事件の縮図みたいではないか。世間は「周囲に相談すれば良かったのに」などとコメントするけれど、「甥っ子がダークサイドに堕ちちゃってさあ」などとジェダイの騎士が誰に相談できようか。 後進に思いを託して逝ったルーク・スカイウォーカー。その最期は荘厳ですらあって、このラストは私の涙腺を崩壊させることとなりました。人生をほぼ一緒に歩んできたSWシリーズ、ファイナルとなる次作に抱く気持ちはファン皆大きいでしょう。がんばってほしいな。 【tottoko】さん [DVD(字幕)] 7点(2020-01-03 23:49:45) (良:1票) |
4.《ネタバレ》 ポーとBB-8のX-WINGが躍動するオープニングから、ルークの真実、レイとカイロの背中合わせの共闘、ラストのルーク無双まで激アツな展開、ワクワクする場面の連続で、150分一気に観れてしまった。しかしながら、そういった脊髄反射的な面白さとは裏腹に、見終わった後よく考えてみると、あれやこれやと気になることがてんこ盛り。 前作では顔見せで尺を取らざるをえなかった分謎が散らばったままだったので、今作で一気にカタをつけてくれるかと思いきや、どうにも消化不良。サーガのファンが1番楽しみにしている世界観、設定の深掘りが足りないので、そりゃ低評価になる人も続出するぜ。個人的にはレイが何者でもない、というのは全然納得できる。(そもそもアナキンだって突然変異的な誕生だし)でもカイロが前作で言ってた"ベイダーが始めたことを終わらせる"ってどういう意味?とか、どういう経緯であのライトセーバーがマズ=カナタの元にきたのか、とか、カイロ以外のジェダイ候補生達はどこ行った?とか、1番はスノークって結局何者?コレはマジでこのままフェードアウトしそうでモヤモヤする。この状態でまた2年とか、どんな拷問だよ。覚醒のトリロジーの見事な着地に期待したい。 それにしても、2つの夕陽を見つめながらフォースのテーマにのせたルークの最期、グッときたなぁ!チクショウ! 【けんじマン】さん [映画館(字幕)] 7点(2017-12-18 20:23:15) (良:1票) |
3.《ネタバレ》 心臓に悪かった。 目を覆いたくなるくらいどこまでもボコボコにされる反乱軍。次々と撃墜されて行く様は本当に見てられない。ハン・ソロが死んだ今誰がやられたっておかしくない本作はとにかくそんな不安と緊張の糸が常に張っている。絶望的なまでに追い詰められた反乱軍、ポーの作戦も結局は失敗している。戦艦を破壊できたのも大切な母艦による捨て身の特攻があったからだ。とにかく全てが上手くいかない。
反乱軍サイドはとにかく最初のドッグファイトからカッコいいシーンの連続。古代進如く出撃したがるポーはなんだか指揮官の頭角が見え隠れしますね。そしてフィン側の見所はやはりファズマとの一騎打ち。カッコいい!フィンお前本当にただのトルーパーだったのかよ!ローズもフィンといいコンビでした。あの指輪いいなぁ…。マスコットなBB-8も大活躍に大満足。一番の驚きはレイア姫の吹き飛ばされてからのジェット帰還。さすがアナキンの娘だぜ! にしてもベネチオ・デルトロ演じるアイツは結局なんだったのか。なんだか次回も色々ありそうな奴ですね。
そしてレイはついにルークと会い、カイロ・レン更生への道を掴もうとするが、これも結局上手くいかず。でも親玉だと思われたスノークがいともアッサリ倒されたのには驚き。そこからの二人の共闘は熱かったですね。上手くいきませんでしたが。レン君結局ダメダメですよ。まぁそれが最高なのですが。そしてレイの真相はアナキンと同じ生い立ちなのかもしれません。…ってヨーダ!なんだかパペット感あって良いね!
ラストの門での攻防戦はどこまでも心臓に悪い。マジで負けるんじゃないかと思わせる事態の連続。レイア姫やC3-POまでも、やられるのではと思ってしまった。ルークとレン君との決闘もドキドキだ。マジでルークが負けるかと思ったら意外なラスト。さすがアナキンの息子だ! 三部作の中盤はEP5といいドン底に落ちるものですが、今回も相当の逆境です。一体どうなることやら。 本作は面白くも心臓に悪く、そして長い。そんなEP8でした。 【えすえふ】さん [映画館(字幕)] 7点(2017-12-18 01:53:01) (良:1票) |
2.《ネタバレ》 思い切りネタバレしてます。未見の方は注意。
「衝撃のスターウォーズ」こういったプロモーションはやめてもらえないだろうか。 どんな衝撃が待ち構えるのか?あらゆる可能性に思いを巡らせて、思い切りハードルが上がってしまった。 おかげで身構えて見た分、この作品のどの部分が衝撃だったのかよくわからず終わってしまった。 スノークがカイロ・レンに簡単に殺されてしまったこと? レイの両親が名も知らない男たちで、酒代のために売られてしまったと告げられたこと? (これが本当にレイの素性の解なの?そんなアホなことないよね??) あの人がルークの前に現れたこと? カイロ・レンがルークの幻影と戦っていたこと? ルークがフォースに昇華したこと? 繰り返すが、私にはこのプロモーションのおかげでどれも衝撃とはなりえなかった。
ローズはビジュアル的に受け入れられなかった。アジア系もいいのだが、キャスティングなんとかならないのか。 カイロ・レンがどのようにスノークに誘惑され、ダースベイダーになぜあこがれたのかも説明はなかった。 作品としては悪くはないのだが、最終作へのつなぎのパートであることもあるが、 見せ場、ドラマパートも盛り上げがやや中途半端だ。 レイアは本作で死ぬものと思っていたが、生き延びたまま次回作に続く。 最終作では物語からどんな風にフェードアウトさせるのだろう? 最後のカットの少年な何なのだろう?ジェダイの希望が絶えたことではないとの単なる象徴なのか、 次回作に重要なキーを握る少年なのか?私にはさっぱりわからなかった。
IMAX3Dにて2度目の観賞。 あらためて見直すと、それなりに楽しめたので、よかった点もあげておきたい。 冒頭のレジスタンスの宇宙戦はスピード感もありよかったし、レイとレンの共闘シーンもしびれるものがあった。 お約束のファルコンとタイファイターのチェイスもよかった。 可能であればIMAXでの鑑賞もおすすめしたい。 【puta-pp】さん [映画館(字幕)] 7点(2017-12-16 21:45:55) (良:1票) |
1.《ネタバレ》 帝国も滅び、共和国も壊滅したらしい。残ったのは帝国の残党と元反乱軍の有志たち。要は少ない人数、少ない部隊でお互い戦いあっているわけで、考えてみたら、エピソード1から6までと比べると、スケールダウンは否めない。にも関わらずついつい引き込まれてしまうのは、躍進的な映像技術もさることながら、それ以上に創意工夫があるからだろう。例えば、戦闘機1機で砲台を破壊したあとに爆撃機を突入させるとか、例えば、ワープで敵の主力旗艦に突っ込んだり、とにかくバラエティに富んだ戦い方があり、そのおかげでスケールダウン感をうまくカバーしている。そこは評価したい。ただスッキリとしない部分もあった。まずルークとカイロ・レンの関係。今回の話の中で驚愕の真実が明かされるような宣伝をしていたが、なんのことはない、カイロ・レンが修業中にいつのまにかダークサイドへと落ち始めていて、それに気付いたルークが今のうちに始末しようとするという、世界中の誰もがきっと、え!?てなったことは間違いないほどありきたりすぎ。それから主役のレイちゃん。彼女の出生の秘密も今回の要だったはず。それなのに何だあれは!?また誤魔化しですか?次回までのお預け?それとも両親は本当にただの普通の人たちで、お金欲しさにレイを売ったってこと?でもそれじゃあ彼女の持つあの力の源がなんなのかさっぱり分かりません。どういうこと?その辺がとにかくモヤモヤが残ったままで、手放しでは喜べませんでしたね。それに船を守ってるシールド。レイちゃんとカイロ・レンくんはいとも簡単に突破しちゃってましたが、あれってやっぱりフォースの力なんですかね?レイア将軍も宇宙に放り出されても戻ってきちゃうし、フォースって凄いな~・・・w
1作目のレイア姫のフォログラフとヨーダ登場が、往年のファンとしては正直、やられちゃいました。
それにしてもファーストオーダーもレジスタンスも、双方だいぶ、色んな意味で小さくなっちゃいましたが、今後の展開はさて、どうなることやら・・・。 |