《改行表示》 5.《ネタバレ》 個人的に前作のエピソード7がオマージュ満載で楽しめたので今作は期待していた。監督が交代しどのようなスター・ウォーズの新作が観れるか楽しみだったが……。小学生当時に旧三部作を観て以来のシリーズの大ファン、エピソード2を劇場で観てもワクワクしていた自分がかなり落胆した。キャッチコピー通り「誰も見たことがない衝撃のスター・ウォーズ」であったことは間違いない。とにかく観客の予想や期待を裏切ることに終始しており、監督の「今までのスター・ウォーズシリーズ(1~7)をぶっ壊してやろう」という気概は感じるが、脚本までぶっ壊してどうする。結果としていらないシーンやツッコミどころが満載になってしまっている。しょっぱなのポーとハックスのコメディ的なやり取りからシリーズに似つかわしくない感じがし、嫌な予感がしていた。たびたび行われるフォースチャットやルークのリアルな幽体など今までにないフォースの使い方も違和感があるし、ハンソロの死に気づいてないルーク・レイアの宇宙遊泳・レイのぐずぐず修行・不細工ヒロインローズ・かわいいだけで出続ける無意味な鳥・レジスタンスのアホすぎる言動・フィンと天童よしみWithデルトロの茶番珍道中・有能過ぎるBB-8・出来るならなぜ今までやらなかったのか…ハイパードライブ特攻・初登場するジェダイの書・ヨーダサンダー・結局何者か分からないままスノークが退場・レンやレイと張り合うほど強すぎるレッドガード・ヨーダに諭されたのに結局師弟関係を結べないままルークがあっけなく退場…… 等々が引っ掛かってファンとして面白くなかった。 後日ネットで肯定派の意見を読み、吹き替えで二回目の鑑賞。 ただの飲んだくれから捨てられた娘である今シリーズの主人公レイやラストのフォース使いの少年など、今までの血統主義の否定や、ジェダイとシス、善と悪の対立構造の解体(シスの師匠スノークとジェダイの師匠ルークを葬った光と闇の間で揺れるレンとジェダイでもシスでもない自分なりの正義を貫こうとするレイ)と戦争の否定(仲間のための自己犠牲を否定)を試み、繰り返される「古いものは捨てろ、忘れろ」という旨の発言通り、エピソード1~6をぶっ壊す、新しいスター・ウォーズ世界の構築の第一歩的作品のように思った。多分最近になってスター・ウォーズを一気観したり、そこまでスター・ウォーズに思い入れがない数多く観た映画の一部、という感じの人には「次はこう来たか!」と楽しめたと思う。でもやっぱりスター・ウォーズが大好きだと今回のは受け入れられない。誉められるのは新たなる希望で使われたレイアのホログラムと旧作のパペットを完全再現したヨーダくらいだ。 監督であるライアン・ジョンソンの下、さらに新三部作の制作が決定している。今作での傾向を見る限り、エピソード9ではレイアはもちろんチューバッカやR2-D2、C3PO、ファルコン号すら退場、旧シリーズのものは全て捨て去り、新三部作ではさらにシスやジェダイといった概念すらなくなって第三のフォース使いの概念が登場するなど、全く新しいディズニー・スター・ウォーズが誕生するのではと予想している。 最後に監督であるライアン・ジョンソンに今作から引用したこの言葉を送りたい。 「素晴らしい。全て間違っている。」 【eureka】さん [映画館(字幕)] 3点(2018-01-01 14:14:49) (良:5票) |
《改行表示》 4.《ネタバレ》 スターウォーズはね、そりゃ素晴らしいシリーズですよ。でもね、私はそんなライトセーバーが欲しくてたまらないほどのめり込んだクチじゃない。結局「ソロとレイアのツンデレ」こそが命と思っている、けしからん(しかし実は大多数の)観客なのです。 ですんで、フォースやジェダイの行く末にも心燃え立たない。ep4のレイアよりずっと美形のパドメにも心動かされなかった私が、なんでポッと出の新シリーズのカワイ子ちゃん主人公に肩入れできるでしょうか。また、ソロの1/10の魅力もない中二病のその息子に深く共鳴できるというのでしょう。前作のキャラたちを凌げるような魅力的キャラを生んでこその新シリーズであり続編なんじゃないんですか?(まあこのシリーズに限らず、このハードルを越えられる続編映画が極わずかであることも否めませんが。) 「それなのになんで観に行くんだよ!」と問われれば、やっぱり諦めきれない未練みたいなもんですかね。いわば、あんな楽しませてくれたんだから「夢よ、もう一度…!」って気分。ep7では新キャラたちは今一つだったが今度はよくなったかもしれないし…… でも、今回はっきりわかりました。ダメだよ、コレ。この新メンバーたちがどうなろうと、もう絶対ソロとレイアに代表されるep4から6までのドキドキワクワク感なんか生まれっこない。だって、今回の映画で「画面に出てきて一番うれしくなったキャラクター」がチューバッカなんだもん。着ぐるみってホント便利なもんだわ(苦笑)。 時系列における前3作のコアなファンの懐古主義的支持によりそれなりの興行成績は修めるだろうが、そういうものにすがるより全く別の新しいワクワクドキドキを生み出すほうがよっぽど映画業界のためになることは、製作者の側だってもう分かりきっているはずだ。それについてはここ10年以上ずっと言われ続けているのに、全く変わる気配がない。その絶望感を私は今回改めて強く感じてしまった。 ハリウッドは、人種別にまんべんなく配役を苦心するのもいいが、それより先にやることがあることに早く気づいて欲しいですワ、ホント。 【ぞふぃ】さん [映画館(字幕)] 3点(2017-12-21 12:32:37) (良:4票) |
《改行表示》 3.《ネタバレ》 ルークの扱いがひどい。ひどすぎる。彼をこんな卑怯な老人にしてほしくなかった。怒りを通り越して悲しいです。 ジェダイの力も、こんなに都合のいいものではなかったはずです。爆風と共に生身で宇宙空間に放り出されてからの帰還、超遠距離テレビ電話、分身の術、霊体化してから雷を落とす、ろくに修行もせずに岩を浮かす……なんですかこれ。霊体化の業を生み出したクワイ=ガン・ジンですらアナキン暴走の際には「ノー!」って叫んでただけだった。ジェダイがこんなに万能だったら1-6の世界観も崩壊しちゃいます。 スター・ウォーズはミディクロリアンの意志により誕生したスカイウォーカー一族こそが主役なのだと思っていましたが、レイはルークの娘でもレンの双子でも全然関係ないというのは本当なのでしょうか、がっかりです。 スノークは雑魚キャラみたいな扱いだし、新キャラクターたちが魅力的ではないから余計に、アクバー提督みたいな古参ファンには愛着のあるキャラクターがあっさり殺されるのが寂しいです。新キャラのポーグは可愛いけれど、見た目が可愛いだけで印象が薄い。キャラクターグッズのためのキャラクターかな。ディズニーになってからグッズ展開が凄まじいですものね。 今までスター・ウォーズのエイリアンたちを愛おしく感じたのは、ルーカスが異形の彼等の生態を愛情深く丁寧に撮っていたからなんだと知りました。ジャー・ジャー・ビンクスすら懐かしい。 【kiryu】さん [映画館(字幕)] 3点(2017-12-16 23:12:55) (良:3票) |
《改行表示》 2.《ネタバレ》 命令違反を繰り返すエースパイロット、 独断専行で無意味に時間を浪費する英雄、 作戦意図を部下に説明しない上に作戦自体穴だらけの指導部。 組織の基礎中の基礎、「報・連・相」すらろくにできない反乱軍は グダグダの逃避行の末に壊滅寸前に陥り、 一方でヒロイン、敵役、悪の黒幕はお互いの勝手な思惑の末に 一見派手だがこれまたグダグダな決戦を繰り広げる。 ストーリーは無駄な部分だらけで上映時間は明らかに長すぎ。 とにかく登場人物が「馬鹿ばっか!」で、なんか彼らの行く末もだんだんどうでもよくなってしまい スターウォーズ関連の映画を観てて初めて「…はやく終わってくんねーかな」と思ってしまいました。 僕にとって今までのシリーズワーストはぶっちぎりでエピソード2でしたが、 今回久々にそれを更新です。 【大鉄人28号】さん [映画館(字幕)] 3点(2018-01-19 07:33:53) (笑:2票) |
《改行表示》 1.一言で言えば「すべてを間違えてスターウォーズを作ったらこうなった」という作品。もちろんシリーズ最駄作決定です。 一本道でヒネリのないメインストーリーに、本筋に影響ない脇道を延々とやるという構成で、とにかく意味のない登場人物や 意味のないサイドストーリー、取って付けたような展開のオンパレードだったりします。 もしかしたら良い意味での「外し」を狙ったのかも知れませんが、天下のスターウォーズに外しは要りません。 ただ王道を進むだけで大部分の観客は大満足して帰るはずなのに、思い付きのような外しを入れられても困ってしまうし、 その上外す方向が大暴投ではどうしようもありません。 この映画には良い子の諸君AA(四次元殺法コンビAA)にあるセリフをそのまま贈りたいと思います。 『良い子の諸君! よく頭のおかしいライターやクリエイター気取りのバカが 誰もやらなかった事に挑戦する」とほざくが 大抵それは「先人が思いついたけどあえてやらなかった」ことだ。 王道が何故面白いか理解できない人間に面白い話は作れないぞ!』 【くれい】さん [映画館(字幕)] 3点(2017-12-16 23:39:36) (良:2票) |