7.パシフィック・リムが好きなオタクとしては、これはなんかよくわかりませんでした。 パンズ・ラビリンスも全く理解できなかったので、この監督はやっぱりよくわかりません。 お伽噺ではなくて、アイツはいった何なのか?を突き詰めた方がよっぽど面白くなったのではないかと思います。 それと全然色気のない裸をひょこひょこ見せられ、さらに半魚人と・・・正直引きます。 アカデミー作品賞との相性の悪さを再確認した作品。 【マー君】さん [映画館(字幕)] 5点(2018-03-13 23:54:00) (良:1票) |
6.《ネタバレ》 ・送り手の映画愛をこれ見よがしに披露されるのって見てる方が恥ずかしくて。
・ジュネが剽窃だと批判していてデル・トロは「皆テリー・ギリアムに借りがある」とかえしているけれど、でもこの映画はやっぱりギリアムよりはジュネ風味強いよね。コンセプトカラーは緑地に赤って明らかに『アメリ』と共通してるし。
・印象としてはデキが良かった時のキング作品、或いは上記に関連するけれど、お上品な『エイリアン4』。
・マイノリティ、社会的弱者の物語的な感じに見えるけれど、彼女達、彼等は決して受動的ではなく、自己主張しまくっていて、インチキな事も迷惑な事もするので、別にそこにキモチは動かないなぁ。つーか手を握るのは普通にセクハラでしょ。同性に対してなら健気なの?
・おっぱいとか毛とかクリーチャーのチンコ話とか必要なんかね?
・延々鳴り続けるクドい音楽がアカデミー賞ですか・・・
と、そんな感想をまとめると、デル・トロ監督って即物的で奥ゆかしさとかさり気なさとかと無縁な人に見えてしまうんですね。随分とこってりギトギトした作品を見せられた、って気分。つまらなくはなかったんですけどね。
もし半魚人がニューヨーク出身で饒舌で神経質で演じてるのがウディ・アレンだったらさぞかし面白かったでしょうけれど。 【あにやん🌈】さん [映画館(字幕)] 6点(2018-03-12 19:21:44) (良:1票) |
5.《ネタバレ》 え?これがアカデミー作品賞?というような内容だった。デル・トロ監督は、やはり「パシフィック・リム」の続編をやらせておけばよかったんじゃないかと思う。現実に作品賞を取ったのだから、そうとばかりも言えないが。【ネタバレ注意】半魚人というテーマはもとより、サスペンスあり、ラブストーリーありという内容とは聞いていたが、どれも中途半端。何より“恋に落ちる”理由がわからない。もちろん“声が出せないものどうし”の心のつながりみたいな描写はあるのだが、ほとんど会話ができないのだから、虐待を受け続けた半魚人に対するナイチンゲール症候群?みたいなものなのか、あるいは興味本位でのアチラの相性がよかったのか、とかそういう感じになってしまう。それが高じて風呂場を水槽にしてしまうところは完全に迷惑な住人でしかなく、素で引いた。雨が降って水量が増える日がカレンダーに記されているとか、この当時の天気予報の精度がそこまで高いという気もしないし、ご都合主義がすぎるのではないか。手話で四文字誹謗とかあの状況で目立つことをするというのも解せないし、スパイ研究者の最期も、死の瀬戸際でなぜ彼女たちのことを明かしてしまうのか。それはないだろう、ということが多くて感情移入しにくい作品だった。また、R18+とかR15となっていたところも、そこまでの描写が必要だったか疑問。なお本題とは関係ないが、原文で「タージマハルものですよ」と言っていたところが、分かりやすくしようとしたせいか字幕で「世界遺産ものですよ」となっていた。この時代に“世界遺産”なんてない。 【mohno】さん [映画館(字幕)] 5点(2018-03-10 12:19:44) (良:1票) |
4.《ネタバレ》 必要ないのではと思えるエロな部分、これをなくせばR+15にはならなくてもっと興行成績を伸ばせたのではないかと思ってしまうが 監督の強い「こだわり」は興行成績度外視で自分の思う「アマゾンの半漁人」を作りたかったのではないかと思う。 その「こだわり」が映画の完成度を上げているのは間違いないし、個人的にも良い作品に出合ったと思っています。 しかし、それでも「スリービルボード」の方が作品賞を取ると思っていました。 だってこの監督はヲタクであって「人種差別」「移民問題」は周りが勝手に騒いでいるだけのような気がするから。 もちろん何もメッセージ性がないとは言いませんが。 アカデミー賞が反トランプのメッセージの場や「セクハラ」を訴える場になってるのがちょっと疑問に思うが、それもまぁ世相なのかな。 【かのっさ】さん [映画館(字幕)] 8点(2018-03-06 12:10:07) (良:1票) |
3.《ネタバレ》 予告編を見た段階では、面食いの私としてはこの主役に感情移入することはないなと思っていたのだが、実際には開始数分位でこのヒロインを可愛いと感じてしまい、後は最後まで引きずり込まれて見てしまった。 ストーリー上はいろいろ突っ込み所はあると思うが、ファンタジーとして見れば私としては全然問題では無かった。 半魚人というのは一種のメタファーで恐らく今のアメリカ社会はマイノリティに対する待遇が変わりつつあると思うのだが、マイノリティに対する優しい視線と厳しい現実を描き、この監督自体オタク少年でマィノリティであったためにその心情と現代に対する警告を描けたのかと思う。 ファンタジーでありながらも1本筋の通った主張があり、なおかつ面白いというある意味理想の映画表現のような気がする。
印象的な素晴らしいシーンも多いのが嬉しかった。特にヒロインが半魚人に抱かれている表情やミュージカルのシーンや。
それと、「ヘルプ 心がつなぐストーリー」と「ドリーム(Hidden Figures)」に出演していたオクタヴィア・スペンサーがこの作品でも主人公の同僚で友人として出演していたが、彼女は名作請負人と思えてしまう。 【rosebud】さん [映画館(字幕)] 9点(2018-03-04 18:51:40) (良:1票) |
2.なんて醜いんだろう。なんて悍ましいんだろう。なんて妖しいんだろう。 そして、なんて美しいんだろう。
ファーストカットからラストカットに至るまで、すべてのシーンにおいて、あらゆる形容が感嘆と共に押し寄せてくる。終始一貫して、ギレルモ・デル・トロ監督の「偏執的」な愛と狂気が渦巻いている。 いわゆる「怪獣映画」を好んで、古今東西の色々な作品を観てきたけれど、あらゆる怪獣映画の魂を引き継ぎ、それでいてそのどれとも異なる類まれな作品と成っていることは間違いない。
その創成期より、怪獣映画にはそれを生み出す「人間」のあらゆる“業苦”と、社会の“歪”が込められてきた。 「怪獣」たちの姿は、苦しみ、怒る我々人間たち自身の権化と象徴だった。 だからこそ、僕たちは、作り物の怪獣が織りなす恐怖や悲哀に、恐れおののき、心を揺さぶられてきたのだと思う。
この醜く、美しい相反する形容が同時に存在する映画が素晴らしいのは、そういった怪獣映画の真髄を真正面から組み込みつつ、時代と社会を超えた映画世界の中で、現代社会の怒りと悲しみを訴えているからだ。
この現実世界に「強者」は存在しない。 大国を動かす権力者も、長者番付のトップに君臨する金持ちも、絶対王者の格闘家も、只一人で完全無欠に生きられる人間など居ない。 この映画の人間描写はそのことを如実に物語る。 声を持たないヒロインも、ゲイの隣人も、黒人掃除婦の友人も、権力者に使い捨てられる敵役も、そして“異形の君”も、この映画に登場する誰もが「弱者」であり、何かに寄り添って、必死に生きようとしている。 “ゆで卵”一個の悦びに生きる価値を見出し、耐え難い苦しみから抜け出す勇気を得るのだ。
彼らのその姿は、とても脆くて儚いけれど、あまりにも愛おしい。 社会が勝手に貼り付け、押し付けたレッテルと価値観を超えて、ただ「存在」し続けることの勇気と愛を堂々と示したこの生命の讃歌を愛さずにはいられない。 【鉄腕麗人】さん [映画館(字幕)] 10点(2018-03-02 23:40:46) (良:1票) |
1.ものすごく人を選ぶ映画だと思います
映像、音楽はとても雰囲気があり興味をそそるのですが、 ストーリーの方はなんというか雑。いろんな部分を省きすぎて不親切の方に思えました。
なんであんな厳重な施設に簡単に掃除婦が出入り出来るのか、この時点で???と思いながら見てました。
映画全体を通して、 ファンタジーを押したいのか現実感を押したいのか見てて気持ち悪い中途半端さがあり、どっちつかずでした。 おそらくリアルを舞台にファンタジーを織り交ぜたかったのでしょうが うまくこの2つがマッチしてなかったです
エロやグロに関しても本当に必要なシーンなのかわからない部分があったり 雰囲気重視に作りたいんだろうなぁって映画だと思います。
ラストも見る人によって色々考えられそうなオチでしたし個人的には好きです
決してつまらないというわけではなく むしろもったいないなぁっと感じる映画でした。 【非映画人】さん [映画館(字幕)] 6点(2018-03-02 17:25:06) (良:1票) |