《改行表示》 4.なんだろう、面白いんだけど・・・ レビューが書きにくい映画 登場人物に感情移入がしにくいので 次々に起こる事態を外から傍観する事に終始してしまう 気持ちは解らんでもないが、あそこまでする母親 ラスボスの悪人かと思いきや、キーになる所長(でも個人的理由) 解りやすい悪の代表でありながら、おいしい所持ってく警官 唯一の善人代表かと思いきや、弱すぎて日和見な広告会社の青年 などなど、ストーリーは予想外の展開を見せるが、いまいち乗れない あと、字幕に出ない所での音声や会話に意味がありそうな感じや 米国田舎町あるある、みたいな設定が理解できなくて 自分がちゃんと楽しめていないんじゃないかという不安に晒される 高評価な映画であることは認めるが、得意げに評価すると地雷を踏みそうな映画 【カーヴ】さん [映画館(字幕)] 7点(2018-02-14 10:17:03) (良:2票) |
3.《ネタバレ》 娘を殺された母親が捜査の進展がない警察に対し抗議の広告看板を出し八つ当たりすることから様々なコトが生じていく物語。クライム・サスペンスと宣伝してますがブラック・コメディに近いですね。主役ミルドレッドのフランシス・マクドーマンドは女イーストウッドといった雰囲気を醸し出しなかなか強烈なキャラを演じてたな。その怒りの矛先である警察の署長ウィロビーを演じたウディ・ハレルソン、その部下で問題児のディクソンのサム・ロックウェルも単純ではない複雑なキャラクターを演じ切ったと思います。「怒りは怒りを帰す」と元旦那の頭の弱そうな若い恋人の言葉で冷水ぶっかけられたかのように冷静になったミルドレッドでしたが、観ていて「短気は損気」という諺が頭に浮かびましたね。怒りが怒りを呼び大きな諍いを起こしてしまう。その連鎖を止めるにはどうすべきなんだろうなあ、と。恩は倍返し恨みは三倍返しとしている私には到底及ばない境地ですわ。観客に問いかけるような最後にもなっていたので色々な解釈も出来そうですね。スッキリはしませんが見応えありました。 【ロカホリ】さん [映画館(字幕)] 7点(2018-02-09 22:26:27) (良:2票) |
2.《ネタバレ》 これは良作。アカデミー作品賞が取れなくてとても残念、というほどではないけれど、秀逸なストーリーだった。【ネタバレ注意】娘を殺された母親ばかりでなく、署長や警官たちの悪役っぷりが描写されているときから(フィクションとはいえ)彼らにも事情があるだろうと思っていたら、そういう形で描写されていったのがよかった。その端的な例が署長の手紙であり、そこから物語が新たな展開を迎えるのもよい。歯医者のエピソードはやり過ぎ感はあるが、ある意味、誰一人として善人ではないのに、それぞれの立場や状況によるフラストレーションで「しでかして」しまうという展開がリアリティを感じられる物語ともいえる。最後は、まさかご都合主義で終わるの?と思ったらそうでもなく、おおよそ予想された展開で進んだけれど、それぞれの登場人物に善悪が入り混じる感じの絶妙な作りこみを感じる作品だった。 【mohno】さん [映画館(字幕)] 7点(2018-03-10 12:14:40) (良:1票) |
《改行表示》 1.《ネタバレ》 真っ昼間に無実な男をボコボコにして窓の外に放り投げた人間を逮捕せずに解雇するだけな時点で、この警察署が人気のない夜中に起きた殺人事件を解決することなんて到底出来ないでしょうな。 怒りと優しさみたいなのがこの映画のテーマなのかな。何かしらの理由で常に怒っていたり、すぐに感情的になってしまったりと、そんな人間が劇中に数多く出てくるが、優しい人も何人かいる。その最も象徴的な優しい人が、まさに窓から放り投げられたレッドくんだろう。自分を病院送りにした人間が目の前に―それも二人きりの部屋で相手は身動きの取れない状況で―現れたにも関わらず、復讐をしないどころか、オレンジジュースをストローまでつけて差し出す。包帯をグルグル巻きにされたディクソンも、我々観客全員も、レッドが怒り狂って仇を討つことを予期していたはずなので、このシーンにはあっけに取られる。この映画には怒りに身を任せて暴力を振るう人間が何度も出てくるので、この場面にはなおさら驚いた。この経験でディクソンも少し改心したのだろう。憎しみの連鎖を止めるには、誰かが赦さないといけないんだなー。 予想外すぎるタイミングで自殺を図った署長にしても、「どうせ末期ガンだし、あのババアを悪者扱いするために死んでやろう」みたいな動機なのかなと初めは考えたが、実は自分の家族に苦しい思いをさせたくないために下した決断で、ミルドレッドにもとても正直な手紙を書いている。町中の住民を自分の味方につけて良い思いをしている嫌なヤツだと思っていたが、根はやっぱり優しかった。自分ももっと優しくなろう。 本作はミステリー映画ではなく、犯人探しの面白さを描いたものではないのは分かっているけど、結局あのレイプ魔らしき(というか完全にレイプ魔)男は何だったんだろうというモヤモヤは残る。あんな喧嘩っ早いのが逮捕歴ないわけがないし。何らかの事情で権力からプロテクトされているのか? 【Y-300】さん [映画館(字幕)] 7点(2018-02-04 19:03:35) (良:1票) |