8.軍需産業をも国益としてはばからない米国とは違い、反戦・恒久平和をベースに教育を受け、武器や兵器といった言葉にさえも嫌悪感を抱く我々日本人が当事者となる映画はとても辛いものです。歴史考証や政治の舞台裏を持ち出すつもりはなく、結果原爆投下に至ったことに被害者面するつもりもありませんが、若い方に知って欲しいのは、米国では退役軍人団体の反対で原爆展(たぶん原爆映画も)などが開催できないことです。これは非常にアンフェアー(卑怯)です。自国民には知られたくはないのだろうと勘ぐってしまいます。最近の中東でも、後遺症で性腺が犯され、まともな性交渉を持てないほど影響を及ぼす劣化ウラン弾についても、その影響をひた隠しにする姿勢が軍産複合国家の構図を現しています。遺伝子情報がズタズタにされたイラク国民、アメリカ帰還兵、そしてもしかしたらNGOやマスメディアの人々、さらにはサマワで活動する自衛隊員の将来とその子供達の未来に懸念を感じます。(以上余談謝々)所々コメント出てくる「プライベート・ライアン」について、その酷さや不条理さにあまり見たくはない映画ですが、子供には一度は見せなければならない映画だとも思っています。そのような反戦テーマの重さを当作品からは感じられません。それどころか人を殺すことの軽薄な賛美(オレは戦闘機乗りになって…)に憤りを感じ、人に銃を向ける恐怖が描かれていない映画を、大金を使ってこの時代に生み出した制作サイドと、日本への配給元の無神経さに不快感を覚えます。ロマンスとしても三角関係の恋敵が死んで大団円ではとても良質とは言えず共感も感情移入もできません。私なら、男達に妊娠を告げる→解っていながら「どっちの子か解らないから、二人とも必ず生きて帰ってきて」と嘘をつき日本攻撃に送り出す→「おまえの子だ」「いや、きっとおまえの子だ」と励まし合い敵地を彷徨う→二人がやっと帰還したら恋人(と子供)は不発弾で死んでいた…というプロットの方が戦争の不条理を演出できると思います。その他場面の取捨選択や構成、重要な描写の徹底が問題となりダルい作品だと感じます。私がアメリカ人なら、自国を悪者に描かれて抗議もせず「感動した」と金を払う日本人を奇異に思います。黒船来航ならまだしも、戦時経験者がまだ生存する両当事国を題材とした同盟国が作った戦争映画を、娯楽と観れるほど私は人間ができていません。ILMのCGのみ加点。 【荘次郎】さん 3点(2004-03-30 17:15:04) (良:7票)(笑:1票) |
7.《ネタバレ》 この映画を観ると、もう一度パールハーバーを爆撃したくなる。チュドーーーン! 【かたゆき】さん [DVD(字幕)] 3点(2013-05-02 13:09:02) (笑:1票) |
6. 低レベルな娯楽映画。全くのフィクションならまだしも、史実に題材を取りながら、物語を自国にだけ都合よく描くのは現代の映画手法では無い。この映画を見て喜んでいる日本人も考えて欲しい。日本軍は幹部が原っぱやプールで作戦会議をするなんて、まるで未開の山岳ゲリラのような扱い。実際、史実では、アメリカ政府は日本軍の攻撃を知りながら、姑息な事情でパールハーバーを見殺しにしたことがバレているのに、映画では情報収集が間に合わなかったような描き方。そもそもアメリカなど列強がアジア諸国を侵略し、日本を目の敵にして孤立させなければ、無駄な戦争も無かった、という認識が当然のことながら製作者には無い。この映画で見るべきものは、もちろん巨費を投じて再現されたゼロ戦によるパールハーバーへの総攻撃のシーン。と、言っても人が死ぬシーンなので気分の良いものでは無い。もちろん、当のアメリカでも評価は極めて低い作品であることを付け加えておこう。 【lafish】さん [DVD(字幕)] 3点(2006-02-05 01:36:21) (良:1票) |
5.ある意味、俺の大和魂を奮い起こさせるカンフル剤的な映画やったかな。でも、まだ足らん。日本全土を巻き込んで大和魂を奮い起こさせるには、もっと、もっと、日本を一方的に極悪非道に描いてくれんと。興行収入を得るために日本人に媚びて色々元の映画に手を加えてるし。その辺が中途半端すぎ。もっと、こう 日本人が グゥワハハハハって感じで ってごめん!なんか暴走してた。んでこの映画やけど、史実をなんも考えずに観ればそれなりにおもしろいんちゃうかな。迫力あるし。俺はこの映画に関してはやっぱり色々考えてもーて、この点数でかんべんして。 【なにわ君】さん 3点(2004-08-10 16:06:21) (良:1票) |
4.「戦争映画に恋愛はいらねぇ・・どっちか一本にまとめてくれ」。ちなみにうちのじいさんはこの真珠湾攻撃に後方待機ということでなんとかというの戦艦(すんません忘れました)の砲手をしていたそうです。いつ見てもウザい飲んだくれのじいさんだが大事な青春を戦争という実にくだらないものに捧げていたのでこれはうちのじいさんに敬意を込めて3点あげます。もちろんうちのじいさんはこの映画にも後方待機している戦艦の水兵役で出演してますのでぜひご覧ください。「もしかしてあの人かなぁ・・・」と思われた方は多分病気ですので病院に行かれることをお勧めします。 【tetsu78】さん 3点(2004-06-19 17:23:23) (笑:1票) |
《改行表示》 3.アメリカは今だに奇襲が立派な戦術であることを理解できないのか、あるいは知らないのか。実はかねてから疑問でしたがちょっとその答えを垣間見た気分です。 後半のあたり主人公が抵抗能力ないと見せて這って拳銃を手にとり、日本兵を唐突に射殺したのも完全な奇襲であり、不意打ちであり長年「卑怯」だと唾飛ばしてきた行為であることをこの映画は友人の死を直後に持ってきていかにもな正統性を持たせている。さらにその前には真珠湾攻撃のシーンが最大のもので数々の奇襲を描いてますね。それに対して主人公達の行動は常に正当化の理由を与えられているものでした。不意打ちで死んだ同胞の敵討ちってやつです。 確か日本では恋愛映画だとか言ってましたっけ?これは史実を忠実に調べたとも。本質を口にしないのは何故なのか問いかけてみたいですね。 【マンダム】さん 3点(2004-03-29 10:35:48) (良:1票) |
2.こんな映画の作り方するなんて、お金の使い方間違ってるよ~。でもこれがアメリカ人なんだな。原爆にしろ真珠湾にしろ、自分たちの都合の良いように作り上げるのがお得意ねと思いながらTV見た。自分的には0点なんだが、一緒に見てる主人が戦闘シーンのCGに感激してたのと、「こんな低空飛行するか!」「民間襲ってる余裕なんてあるか!」「侵略なんてしてないぞ!」とうるさい突っ込みで楽しませてくれたので何となく3点。すみません最後まで見てません。 【ゴールドベリ】さん 3点(2004-03-28 23:12:44) (笑:1票) |
1.自分にとって不幸だったのは、お金を出して観てしまったことと、一緒に観た友達が「零戦が飛べば何でもOK!」と言うお気楽野郎だったことです。 【イマジン】さん 3点(2003-07-18 12:44:29) (笑:1票) |