《改行表示》 7.《ネタバレ》 楠大典さんのチーフの吹き替え、最高でした。 もううっとり。 いい人(犬)なのにかっこつけて無理ばっかりして(笑) それから、監督スタッフの日本への愛の暑さ、凄すぎる。 どうしてもお相撲シーンは入れたかったのね。 歌舞伎座が大好きなのね。 ロケットにぞうり履かないよ。 などなど、日本グッズ詰め込み放題。 そこも好感度、大。 そしてスイッチも実に私好み。 実験室のシーンは美しくて惚れ惚れしました。 横移動してスイッチや器具が堪能できる。 なんて素晴らしい。 欲を言えば、柴犬は入れて欲しかったな。 そしてフクロウよりはカラスでしょ。 日本人の独り言でした(笑) 日本の文化を尊敬し守っていこうと思った秀作。 【たんぽぽ】さん [ブルーレイ(吹替)] 9点(2019-12-31 15:32:49) (良:1票) |
《改行表示》 6.《ネタバレ》 ウェスアンダーソンらしい、コミカルなテンポで話がズンズン進む。 これってストップモーションアニメなんだね。 CGアニメとは違う、切り絵的な感じがいい。 そうだよね、ウェスにはCGは似合わない。 冒頭の五匹の犬の登場シーンに七人の侍の曲が嬉しい。 日本大好きらしく、どこか大友克洋の「AKIRA」っぽい感じも ちょこちょこ入ってる。 感情移入して観る映画ではなく、ただウェスアンダーソンワールドである。 でも日本って犬と接するとき、「かわいい」って言葉で思考停止しちゃうけど、 なるほどアメリカでは犬はこんなこと考えてるんだろうなというのが現れてて、面白かった。 ノラ犬のすね具合がアメリカ人好みのヒーローみたいだね。 【トント】さん [DVD(字幕)] 7点(2018-11-10 15:57:09) (良:1票) |
《改行表示》 5.《ネタバレ》 最初のキャストの面々で驚き。すごいメンツじゃないですか! よくもまぁこれだけの豪華キャストを揃えたなと。 実にきめ細やかなストップモーションアニメで、映像にもまた驚かされる。 特典映像見ると、数百の登場人物、膨大なセット。全部一から作り上げていて脱帽。 海の渦巻きや煙など、自然現象も全て何かしらの道具を使って表現していて、 本当にこだわりを感じさせてくれる。 あまりにもよくできた映像なので、そのまんま実写化してもいけそうだなと思っちゃって、 自分の頭の中で実写に変換して鑑賞したりしていました。 そしてこの独特のユーモア。テンポとノリ。なんかツボですわ〜こういうの。 ウェス・アンダーソンにしか表現できない世界観です。 【あろえりーな】さん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2018-09-21 20:09:39) (良:1票) |
《改行表示》 4.「日本」という国は、なんて奇妙で、ユニークで、興味深い国なんだろう。と、思う。 日本人でありながら、この映画を観ていると、この国の「異質」さに頭がクラクラしてきた。 それは、決してこの映画がいわゆる“トンデモ”日本描写に溢れているというわけではない。 日本の文化と風土を愛してくれている稀代のクリエイターが、懇切丁寧にこの国の本質を表す描写を積み重ねている。 その結果として、こんなにもエキセントリックな映画が出来上がるのだから、それは即ち、やはりこの国そのものが本当にエキセントリックということなのだろう。 “今から20年後”という時代設定も巧い。この表現により、この先いつどの時代に今作を観たとしても、近未来を描いたディストピア映画のように見える。 そして、映し出される映画世界は、過去も未来もあらゆる時代が混濁している。それは、この物語がどの時代にも当てはまる悲哀と戒めを秘めていることの暗示でもあろう。 権力と暴力により虐げられる対象を「犬」としてこの物語は綴られているが、その光景はまさに今なお続く人間の負の歴史そのものだった。 もしこれがそのまま「人間」が虐げられる話として描き出されていたならば、とてもじゃないが直視できない。 けれど、人間の“隣人”である「犬」に置き換えて、独特の風合いのストップモーションアニメで映し出すことで、映画としての可笑しみが生まれ、同時に胸に刺さる悲しみや辛辣さも孕むことに成功している。 ウェス・アンダーソン監督ならではのフェティシズムに溢れたユーモラスでブラックな快作である。 コレ程偏執的な「日本愛」を示されては、日本人として、映画ファンとして、ニマニマしながら観るしかなかった。 【鉄腕麗人】さん [映画館(字幕)] 8点(2018-06-21 09:23:39) (良:1票) |
3.《ネタバレ》 細部にまでこだわり抜かれたヴィジュアルと、躍動感あふれるカメラワークはさすが。見た目の可愛さに媚びない虐げられた犬たちの造形は、傷だらけでやせた姿を表に出すも、愛さずにはいられない心の美しさを内側に秘めていて、とても魅力的だ。主人公は、チーフという名前の元ノラ犬。元ペットだった他の犬たちとは違い、人間に対して敵対心をもつ彼(犬)は、少年と旅を進めていく中で心を通わせる。ありがちな過程ながら、心にしみる。犬たちと少年のロードムービー調の中盤とは一転して、悪役の市長がいるメガ崎市に乗り込んでいく終盤はテンポが落ちる。それでも、監督の日本への愛が、昭和っぽいレトロな世界観にあふれる贅沢な作品といえる。 【カワウソの聞耳】さん [映画館(字幕)] 8点(2018-06-15 11:25:09) (良:1票) |
《改行表示》 2.《ネタバレ》 ウェス・アンダーソン監督作品って、映像表現は面白いと思っても、映画自体にはそんなに心動く事は無かったんですよね。でも、今回は本当に素晴らしかったです。 日本をディストピアとして描いてるので抵抗感を抱くかもしれませんが、その和風ディストピアっぷりがとても刺激的で面白くて。 大量の個性的なデザイン、画面いっぱいに詰め込まれた意匠が溢れ出てくるような感覚(っていうか実際に溢れているというか。シネスコサイズですが、ビスタの上下黒帯で画面外に字幕を出すスタイル。画面内に情報が多過ぎて、文字情報も大量で、その多くが日本語表記であるがゆえでしょうか。吹替版はどうなっているのかなぁ?)。 『七人の侍』のテーマ曲をそのまま持ってきたりしていて、黒澤明作品からの影響が強いのは明らかなのですが(そもそも『野良犬』ですし)、それ以外にも日本映画リスペクトが多く見られて、元ネタをあれこれ考えるのも楽しく。博士のモデルは平田昭彦でしょうかねぇ。 平行移動とかシンメトリーとか、毎度のウェス・アンダーソンらしさ炸裂、だけど意外にドラマに心動かされる部分が多くて。特に犬達の物語が切ないんですよね。そこには差別や独裁、弾圧、洗脳といった過去の歴史が反映されていて。そして、優しさや希望といった前向きな想いが込められていて。 日本を舞台にしたアメリカ産ストップモーションアニメーションには『KUBO クボ 二本の弦の秘密』があって、作品的な印象は全く異なるように思えますが、共通点が色々あって(動物と旅する少年とか、罪に対する赦しとか)、あちらの人が思う日本観がなんとなく見えてくる感じなのが面白いです。 スタッフロールまできっちり日本語併記な、日本で溢れたアメリカ映画、その奇妙で気持ちいい感覚をたっぷり堪能しました。 【あにやん🌈】さん [映画館(字幕)] 9点(2018-05-25 21:30:52) (良:1票) |
《改行表示》 1.近未来の日本が舞台だが、何処か懐かしいような古き良き日本の雰囲気漂う異空間となっており、日本語と英語(犬語)が飛び交うカオスすぎる世界観に圧倒された。 犬を助ける為に冒険を繰り広げる少年の物語はワクワクに満ちていて終始引き込まれた。 とても人間以上に人間くさい犬たちが主役だった。 皆個性的なキャラクターで魅力に溢れてる。 ちょっと気になったのは少年の日本語がカタコトで聴き取りにくかった点。 【ヴレア】さん [映画館(字幕)] 8点(2018-05-25 21:14:55) (良:1票) |