7.《ネタバレ》 「恐竜を使ってこういう画を撮りたい」というコダワリは、このシリーズを続ける原動力として間違っているとまでは言わないが……もう「それだけ」になってしまってはいないか。インドラプトルがトリケラトプスの化石で串刺しになるシーンの向こう側に、作り手のドヤ顔が見え隠れする感じは不快ですらある。『ファイナル・デスティネーション』シリーズの、「こういう死に方面白くね?」のノリを恐竜でやっているだけである。
過去作のオマージュも散りばめられているが、これがまた安っぽい。特に、「あわや殺されるという瞬間に、横からTレックスが出てきて助かる」というシーン。これを何の脈絡もなく、「ほら、喜べよ」とばかりに入れてくるセンスの無さにガッカリ。
肝心の大筋はというと、人間たちが「恐竜保護派vs恐竜利用派」に別れて争うという、『ロスト・ワールド』の轍を踏む退屈な展開。「恐竜vs人間」以上に明確かつ感情移入できるスリルはないのに、なぜそこを大事にしないのだろうか?
初代『ジュラシック・パーク』はどうしてあんなにも手に汗握るか。それは劇中でもサトラー博士が言っているが、「愛する人が命を落とすかもしれない」という恐怖を擬似体験するからだと思う。それは人物が「生きている」と思わせて初めて成立するもの。気の置けない恋人同士(グラント博士とサトラー博士)。姉弟(レックスとティム)。血の通った脚本と役者の演技力が、観客に「この4人が死ぬところは見たくない」と思わせるパーソナリティーを生んでいる。
以降の作品の主人公たちは、どうにも生きていない。揃いも揃って「ひねった家族関係」の設定(両親が離婚していたり夫婦仲が冷めていたり兄弟仲が悪かったり)が与えられている上に、それを掘り下げるわけでもない(なぜなら本筋ではない)から、どうしても短い時間の中でパッと好きになりにくいのだ。オーウェンとクレアに至っては「ワケありの男女」というしょーもない設定で、この二人の間にどれほどの絆があるかもわからない。『ロスト・ワールド』以降、キャラクターたちが死のうが生きようがどうでもいいと思えてしまうのは、このあたりに原因がある気がする。
ただ、それでも「かっこよかった!」と思わせてくれるクリス・プラットのスター性はすごい。 【乱泥】さん [インターネット(字幕)] 5点(2021-02-28 19:13:05) (良:3票) |
6.《ネタバレ》 恐竜たちよ 怒っていいんだよ ここは怒っていいところなんだよ 毎度毎度同じような演技とポージングをさせられて お注射されて捕獲されて緊縛されて輸送され、挙げ句、あんな狭い人間ハウスに大集合させられ値踏みされ。その上、善人は殺しちゃイカンというルールをきちんと守らされ。 次回作のオファーが来たならもう断ったっていいんだよ 人間たちだけでやらせとけばええやん。もっと自分たちの存在価値を大事にすべきだよ 蔓延するサメ映画とかゾンビ映画たちのように堕落してっちゃイカン 1作目が泣いてるよ 【3737】さん [DVD(吹替)] 5点(2020-07-26 19:20:06) (良:3票) |
5.《ネタバレ》 一つ一つのシーンに重みがない。 噴火寸前の火山の近くにいるとは思えない呑気さ、噴火から逃げてるにもかかわらず攻撃してくる恐竜、後で助けなければならないので一人だけカプセルカーに乗り込まない主人公、目の前の海に飛び込まず溶岩に飲み込まれていく恐竜、簡単に捕えられて運ばれていく恐竜など、やっすい演出のために適当に書かれたような脚本。「炎の王国」という邦訳もインパクトだけのピント外れ。
後半は恐竜映画というよりジェイソンから逃げまどうかのようなホラー映画の様相。 いくら広いとは言え、一個人の屋敷に何頭もの恐竜を運び入れてオークションするとか、設定に無理がある上延々と暗い映像が続くのに辟易。 やられそうになった時他の恐竜に助けられるというお馴染みの結末も、流石にもうちょっとヒネらないとダメだろう。
どれだけ金があっても才能がある人間が作らなければ心に響かないってことか。 【banz】さん [映画館(字幕)] 5点(2018-08-11 02:36:10) (良:2票) |
4.《ネタバレ》 アフリカ旅行で実際に車の真後ろを象が通った時の感動「恐竜歩いてる~」と思いましたよ。作中で恐竜みて感動している人も同じなんだろうな~と思いました。あまり期待せずに恐竜鑑賞を目的とするならば、まあ、それなり…;にしてもやっぱりいかんよな~恐竜映画をB級パニックしちゃう脚本…;自然を支配できると勘違いして愚行を繰り返す人間の醜さを描きいれたいんだろうけど、他にやり方あるだろ~オークションはいらんのよ。オール島舞台で恐竜をサンクチュアリに移動するプロジェクト話でいいのよ。プロジェクトの困難を乗り越えつつ、その中で各々の野心や立場が交錯する話でいいんだよ;最終的に1頭しか移動させられなかった…人間の無力さを思い知る…みたいなのとか…(舞台を島から移すから緊張感がなくなってしまった。エイリアンも宇宙船という閉鎖空間だからいいように)次回作があるなら熟考求む! 【果月】さん [地上波(字幕)] 5点(2020-07-25 13:19:57) (良:1票) |
3.《ネタバレ》 炎の王国ってタイトルに騙された感が強いかな、後半ぱっとしないのでもう少し島でのくだりが長めの方が良かった。 悪人にしてもマヌケな雇い主にしても全体的にテンプレのような感じの作品で微妙でしたが、島に取り残されたブラキオサウルスの最後のシーンだけは良かった。 【映画大好きっ子】さん [CS・衛星(吹替)] 5点(2020-04-23 22:06:58) (良:1票) |
2.《ネタバレ》 お金が掛かっているだけあって映像(前半パート)は本当に綺麗です。 ストーリーは無茶苦茶(私的意見です)私には合わず、楽しめませんでした。 何の躊躇もなく襲っていた恐竜が少女の寝室だけひたひたゆっくりと近づくとか 島パートでの施設からの脱出喜劇(イスにかじりついたり、土管出口まで来れるのに、永遠と足をかまない程度にジャンプしたり)とか 改良品種の檻の中での歯を抜こうとするあほな件 を見ていると もっとリアリティーを追求してほしいと思ってしまいます。 【メメント66】さん [インターネット(字幕)] 5点(2019-07-21 20:54:34) (良:1票) |
1.島からの脱出まではとても面白かったですが、舞台が屋敷に移ってからはいつもの流れで、正直飽きたかな。ラスト、ブルーと頭突き恐竜は可愛かったけども。3D的面白さも無く、音楽も鳴っているだけで面白くなかった。ラストは納得いかない。 【リン】さん [映画館(吹替)] 5点(2018-07-22 16:27:54) (良:1票) |