《改行表示》 6.すごく話題になっていた映画ですが、元々「話題に~」の映画とは相性がよくない事が多い私はあまり期待していませんでした。ゾンビ映画、最初の30分をのりきれ、制作予算300万円、役者ギャラなし、の情報で鑑賞しました。 この映画に高評価を与える人はスクリーンに映っている映画だけでなく、制作スタッフ含めた丸ごとの「映画」を愛している人だと思う。監督や役者、脚本、美術、スタントンマンなど裏方の事を考えて観る人達(「この美術スタッフ良い仕事してるな~」なんて思っちゃう方々。映画をエンターティメントとして捉えるか、芸術作品、として捉えるか、の違いかもしれません) そりゃチープなところもありますよ。脚本の筋がしっかり通っているとは言い難い。だけど「才能もお金もなくても映画に対する愛はいっぱい」をこんな風に見せられると心が動いてしまいますよ~ これは「素晴らしい映画」というより「愛すべき映画」のような気がします。 【果月】さん [地上波(邦画)] 7点(2020-02-15 15:13:15) (良:1票) |
《改行表示》 5.映画の撮影の裏側を描く作品って、楽屋ネタみたいなのばっかりだったらヤだな、と思うのですが、その点、本作は、「映画って、こうやってみんなで力を合わせて作るもんなんだよ」という、シンプルで、感動的で、「映画」という枠を超えた一般性のあるメッセージへと、自然に繋げていってるのがいいですね。 単なるアイデア勝負みたいな面もあるんですけれども、多少強引な演出が、よりその可笑しさを際立たせているし、「まさかそこが笑わせるポイントだったとは」という意外性が、二重の笑いを生む仕掛けになってます。 【鱗歌】さん [地上波(邦画)] 7点(2019-06-30 17:11:13) (良:1票) |
《改行表示》 4.《ネタバレ》 すごく話題になっているようなので観たが、この映画の多くの評価で決定的に欠けているものがある。 劇中のカメラマン役ではなく、エンディングで登場している実際に撮影しているカメラマンの超絶的なカメラワークである。 このカメラワーク抜きではこの映画はここまで評価を得られなかったであろう。 いわゆるかつてのフィルム映画とは違ったビデオ機材で撮影されていると思われるのだが、 「蘇る金狼」で松田優作のアクションシーンを1カット長回しで撮った伝説カメラマン、仙元誠三を思わせるものがある。 このカメラワークのインパクトが無ければ、後半のドラマは凡庸になっていたに違いない。 アイデアより、役者より、カメラそのものを操るプロの技術に賛辞を送りたい。 【どっぐす】さん [インターネット(邦画)] 7点(2019-03-17 23:46:53) (良:1票) |
《改行表示》 3.《ネタバレ》 前もって聞いていた口コミ情報を一切遮断。 それでも無理矢理に聞こえてくる「良かったよ」の報。 いや、間違いなく良かったんだけどね。 採点は7だけど、これは2つの要素の平均値として。 その1つ目は「単純に映画として」…5点。 んで2つ目は「クリエイターとして」…限りなく10に近い9って感じ。 まず1つ目の「単純に映画として」の評についてだけど… なぁーるほど、シナリオはよく出来てると思うし、じっくりと練られてる。 それにカメラワークも秀逸なくらい計算されてて、そこは単純に驚嘆の域でリスペクト。 ドラマ…すなわち物語としては素晴らしい。 もはや(誰が考えたかはさて置き)発明に近いくらいのシナリオでしょうな。 ただ、ただ…映画のスケール感じゃない。 俺自身は「よく出来たドラマ=よい映画」とは個人的に思ってないからだ。 俺的にいい映画とはジャンルを問わず、その場に滞在してるような…そんなトラベリングをさせてくれる。 そういった意味で、この映画は絵や空気感、構図などがTVドラマのチープなスケール感が最後まで拭いきれなかった。 資本的な問題じゃなく、映画としての威風堂々さが圧倒的に足りないのが残念だった。 それでもシナリオを含め、物語としては異常によく出来てるとは思う。 そして2つ目の「クリエイターとして」…だけど、うん。 これ、業種の違いはあれど、こんな事ばっかりだよな……クリエイターの日常って。 この作品って、凄いハプニング映画で面白くドタバタしてるように描きつつも、 大なり小なり「モノづくりってそんなもんだよなー」と日常の仕事を思い出して客観視できなかった。 つか、仕事の時の精神状態に切り替わってしまったわ、マジで。 ともあれ「続けること」と「やり遂げること」…その先にしか達成感はないんだなーと再確認。 そして、そのやっと得た達成感も…豪華な背景が描かれただけのマラソンのゴールのテープのような薄いもの。 渇望する栄光の到達点に見えて、そこはただの通過点で滞在など出来ない。 …終われば退くしかない一過性の場所。 それでも、しばし仲間との達成感を共有できれば… あの時の喧嘩も、あの時のトラブルも、きっとお互い心の財産になる。 うん、そうと信じて歩き出すしかない。 ゾンビのように遅い足取りで。 【映画の奴隷】さん [映画館(邦画)] 7点(2018-10-18 03:38:20) (良:1票) |
《改行表示》 2.《ネタバレ》 この手の「内幕披露物」って案外沢山ありますよね。 例えば「キャビン」や「ラヂヲの時間」、見方を変えれば「Back to the Future Part2」もそうですよね。 本作は一本の作品中に本編と内幕がセットになっているのが新しい所。 楽しい時間を過ごさせて貰いました。 二番煎じは絶対に無理、正にアイディアの勝利。 それにしても、本作の現場は大変ながらも楽しかったんでしょうね。 なんだか羨ましいです。 【たくわん】さん [映画館(邦画)] 7点(2018-09-17 22:45:32) (良:1票) |
《改行表示》 1.前半の1時間はとても退屈、登場人物の叫び声やBGMも耳障りで嫌悪感すら感じる作り。 しかし後半の巻き返しで最終的には「面白い映画だったな」で終われる、終わりよければ全て良しな作品。 とは言え、テレビ放送で観てたら絶対途中でリタイアしてた、 そういう意味では画面に集中せざるを得ない映画館で鑑賞しておいて良かったなと思える映画。 【勾玉】さん [映画館(邦画)] 7点(2018-08-27 23:59:37) (良:1票) |