7.《ネタバレ》 観たかったけど、いろいろ忙しくて映画公開時を逃し、DVD化されやっと見れる・・・ということで平日休みの日に意気込んで自宅でプレーヤーへ。予備知識はほとんどなし。前半・・・。うー、これはツラい。変な間とか、なぜ趣味の話とか・・なんか実験的作品だったのか。それが斬新ポイント? そして最初のエンドロール・・・からの「お、これは面白いヤツかも知れない」。やばい、楽しくなってきた。そして撮影開始・・のところで、突然自宅の電話が!!? え、娘の学校? ケガした? 後ろ髪引かれながらプレーヤーをストップ。娘を学校に迎えに行き、病院に連れて行って、その後一緒に帰宅・・・。大事なくてよかった。ただ、普段からサスペンスドラマでさえも「怖いから消して」という娘のため、続きを見ることを断念。そのまま夜に。夜、家族が就寝後、やっとプレーヤーをオン。続きを見る。ヤバい、本当に楽しい。うわー、これは途中で止めたらいけないヤツだ。続けて見なくてはいけなかったヤツだ〜。なんでこんな日に限って、うちの娘は・・・。と思いかけたところで、ラストシーン。大号泣。今作の教訓。観たい映画はやっぱり映画館で観よう。そして、すべての父にとって娘とは、どんなことがあってもそれを力に変えてくれる存在だ。 【ころりさん】さん [DVD(邦画)] 8点(2018-12-13 22:02:56) (良:2票)(笑:2票) |
6.《ネタバレ》 廃墟になった浄水場を舞台としたゾンビ劇です。とても楽しめました。丁寧に、わかりやすく織り込まれた伏線とその回収が素晴らしいです。わかりやすく、でもあまりわざとらしくなく、でも時にはわざとらしくのバランスが絶妙だと思いました。念入りに仕込んだ伏線がスピード感をもって次々と本来の姿を現していく中、主演の女の子が監督に恫喝されて本物の涙を流すシーンが、個人的にはクライマックス。仕込みの細かさ、巧みさに感動してこちらもいつのまにか涙が流れていました。しばらく面白いのですが、その後ちょっと1本調子になってしまい、もう一ひねり欲しかった気がします。あと、廃浄水場のロケーションが素晴らしかったです。地下に掘り込んだ吹き抜けの大空間とか、光の加減とか、上層に行くと大きなポンプが立ち並んでいたりとか、そこから両開きの鉄扉を開けると地上に繋がっていて、陽光で一瞬目がくらんだ後、草いきれと青空が飛び込んできて、地上の建物は、地下に大空間があるとは思わせない、ぱっとしない古びた低層建築物で、さらには屋外階段を上ると屋上に出られたり、その屋上も、真っ平らではなく、適度に複雑な形状になってたり。 【camuson】さん [映画館(字幕)] 8点(2023-02-18 20:19:27) (良:2票) |
5.《ネタバレ》 最初の3分くらいで、「ああ長回しね。頑張るなあ」となって、その後、ところどころにある不自然な間とか不自然な会話とかは、「なるほどかえってリアリティがあって、細部までこだわってるなあ」と素直に騙されてしまいました。で、作中エンドロールの後に時制が遡って「あれれ?」となって、あとは最後まであっという間でした。こういうどうでもいいところにひたすらこだわる作品には、もちろん好感が持てます。あと、ネタの中のネタという感じなので見過ごされがちなのですが、ゾンビ映画に(角度は少し違っても)ここまで真剣に向き合う日本映画作品って、それだけでかなり貴重ではない? 【Olias】さん [DVD(邦画)] 8点(2020-02-10 00:35:37) (良:2票) |
《改行表示》 4.《ネタバレ》 この映画が描いているのは、何かを創造する事の素晴らしさであり、もっと端的に言うのなら、「働く事(≒生きる事)の素晴らしさ」であろう。それは、ほとんど誰もが共感できるテーマであり、だからこそこの映画はこんなにも多くの人に受け入れられているのだろう。形は違えど、サラリーマンであれ、専業主婦であれ、誰もが日々働いており、誰もが日々何かを創造しているのだから。(実際、小さなお子さんを育てられているお母さん達の日常は、この映画の現場のような事の連続だと思う。)物語の終盤、最早人としての好き嫌いをも超越し、それぞれが一つの目標に向かって個々の役目を全うしようと懸命になる姿は、まさに現代人としての生き方そのものを描いていたと思う。 というわけで、ソンビを通じて実は人間を描いているというのは、昔から多くのゾンビ映画がやってきた事であり、そういう意味ではこの作品も立派な「ゾンビ映画」であると言える。ただ違う点があるとすれば、今までのゾンビ映画が割と人間の愚かさや浅はかさなどを描いてきたのに対して、今作はこれ以上ないくらい爽やかな人間賛歌になっている所だろう。 【rain on me】さん [映画館(邦画)] 8点(2018-10-26 11:04:10) (良:2票) |
《改行表示》 3.《ネタバレ》 ゾンビ映画なのに監督のゾンビ愛が全然感じられない。こういう自主制作っぽいので言えば『桐島…』の方がゾンビ愛あるかも。それらしい設定を適当にくっつけた、悪く言えばオイシイとこだけパクった、駄目シナリオじゃないでしょうか? 日本軍の実験って話はアリだけど、どうして西洋のオカルトに結びつけてしまったのかなぁ…ゾンビ発生の原因といえば、宇宙からの怪光線、科学薬品、生物兵器。このあたりがお約束です。 ゾンビ映画の起源はロメロ・ゾンビ。バタリアンやバイオハザードなんかもそうだけど、死人が蘇るファンタジーに、リアリティを持たせたから、今のゾンビ映画史があるのに、血で書いた五芒星じゃオカルトだよ。とてもじゃないけど映画好きの作ったゾンビ作品とは思えませんでした。 『ONE CUT OF THE DEAD』という番組の裏側から、日暮監督が、映画好きの延長ではなく職業監督になってしまった理由が観えてくる。元女優の奥さんは役に入りすぎるため引退を余儀なくされ、映画好きな娘はこだわりが強すぎて撮影現場をクビになる。妥協に妥協を重ねて続けてきたであろう、今の監督の仕事。職業監督は自分の“好き”を入れちゃ駄目なんですね。 イケメン俳優に自分で「作品の前に番組なんです」って言っていたのに、カメラが回ると「これは俺の作品だ!」ってアドリブ。最初の鑑賞では笑えて、複数回鑑賞後はアツいものを感じました。 このシーンをカメラ(モニター)越しに観ていた真央は、きっと神谷くんだけを観ていたんでしょう。あんな熱演を終えて戻ってきた父にも素っ気ない。 こんなどうしようもない作品の中で、監督は何故か五芒星にこだわりました。思えば本当のゾンビの起源はブードゥー教=オカルトなんですよね。日暮監督はゾンビ映画好きのお約束を敢えて入れず、コッソリとオリジナリティを入れようとしたのかもしれません。 「日暮さ~ん。作品の前に、番組なんです」機材の故障で、オチをアッサリ捨てるプロデューサーに、食って掛かる日暮監督。普段の父を知っているだけに、驚いてる真央の表情がイイんだこれが。父の番組なんてチャンネル変えてしまうくらい、どうとも思っていないのに、カメラには映らないところで繰り広げられる作品への情熱。真央が考える“戦場”で戦っている父の姿。 愛を感じないゾンビ映画の裏側に、息を殺して潜ませた監督の作品愛。トラブル続きの中、どうにか完成させるために奔走するスタッフ。そして最後に父を支えた家族愛。事前にオチを知る事もなく、また期待が高まり過ぎることもなく、無事、上田監督が観せたいものを観ることが出来ました。心から笑えて、ほっこり出来ました。そして『私は映画が大好きだわ』って、再認識出来ました。 【K&K】さん [映画館(邦画)] 8点(2024-04-10 23:58:47) (良:1票) |
2.脚本の丁寧さと、監督のサバサバした明るい演出でとても好感度が高い作品。こういう映画が口コミで今年一番の話題作になるんだから、いい時代になったと思います。 【54dayo】さん [DVD(邦画)] 8点(2019-01-10 18:55:28) (良:1票) |
《改行表示》 1.《ネタバレ》 娘が納屋に逃げ込み、身を屈めていたらば 目の前にはゾンビ男のナマ足が(顔は映さず) あれはなんだったのだろうか一体と思いつつ、 その後、 『こんなところに斧が ツイてるわ』(棒読み) と、終盤大事なところで こんなダサい台詞を呟かせてしまうクオリティーに もはやその程度のものだったのねと 残念映画の烙印押し掛けていましたら 実はその判断 間違ってましたね 37分で終わりじゃなかった。 話はそこから いやあ、笑えましたよ 存分に。 斧があそこに置いてあった経緯が知れてスッキリ。 ゾンビ男がナマ足だけしか映らなかった経緯が知れて爆笑。 しかもこの2件についてはリンクしているし。 いやはや、騙されましたね ホンマ。 情報無知で見れて幸せだったです。 【3737】さん [DVD(邦画)] 8点(2018-12-17 21:15:29) (良:1票) |