《改行表示》 3. IMAX 3Dで鑑賞。ここまで原作をリスペクトして実写化してくれるとは。まずは素直にありがとうと言いたい。銃夢の世界をリアルに実現していて、これを堪能するだけで十分価値がある。おそらくモーションキャプチャCGとしては過去最高のレベルであり、さらに、あえて主人公の目を非現実的なまで大きくすることでキャラクターの魅力を増すことに成功している。CGで比較的短期間に映像化できたことを考えると続編の可能性は高く、銃夢の世界観(なにせ20年以上続く原作がある)を踏まえると、今後10年くらい続くシリーズになってもおかしくない(しかも主人公はCGなので老化とか気にすることもない)。 一方で、この映画で描かれるサイボーグたちは、これからのCG映画における役者の位置づけを残酷なまでに描いていると捉えることもできる。ぶっ壊されて体を交換されてそれでも戦い続ける。CGが主流になっていく映画界における役者への鎮魂歌ではないか。 ストーリはあくまで序章なので評判が芳しくないのは理解できる。が、日本発の原作なのにこの人気の無さはなぜだろう。ブレードランナーもコケたし、もしかしたら日本ではディストピアSF映画の需要はないのかもしれない。 【けごや】さん [3D(字幕)] 9点(2019-03-11 20:26:43) |