4.隣りに座ったお嬢さんは、いかにガメラが好きかを話してくれました。それはもう延々と。1時間半、彼女の話を聞き続けた末に『ガメラ2』は、拍手の中、始まりました。それはスケールの大きな侵略SF映画。札幌が、仙台が、大変な事になります。ガメラは今回も血みどろになりながら戦います。でも、その姿は、ガメラらしくない気が・・・。ああ、なんだか、ガメラがカッコつけてる・・・「俺ってばカッコいいでしょ」はゴジラに任せておけばいいのに・・・。凄い映画でした。こんなパワーのある日本映画はこれまで見た記憶がないくらいに。だけど、パワフルなガメラって・・・。そう、そこにいたのは、私が大好きだった、あの弱くて健気なガメラじゃなく、強く成長したガメラ。彼の変化を受け入れなければならないよね、そう割り切ろうとしつつも、こみ上げてくる淋しさは拭えませんでした。舞台挨拶は長島敏行より水野美紀よりウルフルズより、藤谷文子が大人気で、判りやすい人達だなぁ、と思いました。私は、ちょっと暴力的な姿になったガメラに不安を覚えつつ、お嬢さんにサヨナラして、夏の日差しに徹夜明けの頭をくらくらさせつつ映画館を後にしました。 【あにやん🌈】さん [映画館(邦画)] 7点(2003-11-29 23:41:52) (良:1票)(笑:1票) |
3.まず私はゴジラよりガメラ派です。1より断然面白かった!ガメラのデザインもカッコ良くなった!今回は漫画チックな感じも無くなってたし女優も上手だった!そして『水曜どうでしょう』ファンにもたまらない、ミスターや大泉さんや安田さんのエキストラ出演は心が沸いた! 【movie海馬】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2014-08-22 00:05:12) (良:1票) |
2.ガリガリと物々しく進む戦車隊、その手前に写る小屋に貼ってある、大村崑のオロナミンCの広告のユーモラスさ。昭和ガメラでお馴染みのコンちゃんを、こういう形で「出演」させるとは、心憎い。かつての怪獣映画は、そのチープさを、悪く言えば誤魔化すために、ユーモアを介在させていた面があるのですが、平成ガメラは、スペクタクル作品としてのシリアスさ、リアルさで直球勝負、時に織り交ぜるユーモアを、単なる「逃げ」に使っていない点が、良い悪いは別にして、“新鮮”であります。第2作の本作も、「シリコンからなる宇宙生物」という、SFではやや古臭いネタを用いつつも、ちょっとした文明批評みたいな要素を見せつつ、自衛隊と怪獣のリアルな戦闘を見事に描いております(制服を着た永島敏行が新幹線で普通に移動しているのを見ると、さすがに「自衛隊大丈夫か?」と思ったけど)。そんな中で、傷つき大流血しながら戦うガメラの姿。ガメラに流血は昔から付き物で、まあ、アブドーラ・ザ・ブッチャーのプロレスみたいなもんなんですけども、「文明」vsレギオンの戦いの中で、どこまでもアナログ的に流血試合をするガメラの姿、血沸き肉踊るとはまさにこのこと。・・・そんでもって最後に、「ガメラは地球の生態系を乱すものを許さない」なんぞという、あまりにもアバウトで焦点の定まらないボケボケの結論には、さすがにそりゃないよと思いましたね。シリコン生物というものの持ちえたかもしれない寓意性が、この結論で雲散霧消しちゃいました。 【鱗歌】さん [地上波(邦画)] 7点(2007-09-03 11:04:17) (良:1票) |
1.ガメラ映画の上手い所って直感的ともいうべき客が持っているであろうイメージに直結する映像を見事に再現している所かなって思うんです。例えば爆発シーンなんかが顕著で、ガメラ映画は総じて炎と爆炎の描写が多い。最後のあたりレギオンの光線で物凄い炎と煙りが立ちますけど、実際はあんな風にはならないでしょうね。多分、ガレキが吹っ飛んで土煙がモウモウと立つんでしょうが…おそらくそんなリアリティを見せつけても直感的に爆発のイメージに直結しない、だからリアルを感じない。でもあえて実際とは違うけれど、イメージに直結する映像を持ってくる事で客にリアルを感じさせる…ってのがガメラ映画の上手い所かなって思います。要は映像を作るのが上手い人に恵まれてたんでしょうね。これはこれで客の事を考えた製作姿勢だと思います。結果、面白くなってるし良策。 【グリギンドン】さん 7点(2003-05-07 00:37:12) (良:1票) |