5.《ネタバレ》 「スプリット」からの続編。ヒーローモノとして、ものすごく異色。オチも異色。だから乗れない人がいるのも納得。でも僕はかなり面白かったです。ヒーローモノのメタ視点をかなり推し進め、リアルよりな世界観にしたようなテイスト。1作目のダンの息子役の子供も、今作の息子役の若者も本人なんで、回想シーンの説得力がスゴい。 【なにわ君】さん [インターネット(吹替)] 7点(2022-03-06 10:24:46) (良:1票) |
《改行表示》 4.《ネタバレ》 ヒーローものはコスチュームが命。まぁでもコスチュームの無い普段着のまま摩天楼で空中戦繰り広げるのも新鮮かな・・と思ってたら、病院の裏庭でおっさん同士がフーフー言ってじゃれ合ってるだけ。なんだコレ。 「オオサカタワーはダミーで、地下道の監視カメラに沢山映るのが目的だったのね!!キィーーーッ!!」と女医さんは悔しがるも、タワーまで行って大観衆の不特定多数の人々に動画UPしてもらった方がよっぽど拡散するのでは・・。 冒頭でダイアナ・シルヴァーズのチアガール姿が拝めたのだけは良。 【番茶】さん [DVD(字幕)] 5点(2021-06-28 22:46:48) (良:1票) |
《改行表示》 3.《ネタバレ》 「スプリット」のポストクレジットで突如示された怪作「アンブレイカブル」のその後。 まるで想像していなかった奇跡的な連なりと、「特異」そのものの3人のキャラクターたちの再登場に際し、両作推しのシャマラン映画ファンとしては、鑑賞前から高揚感は膨れ上がっていた。 無論、映画館で鑑賞したかったのだが、公開規模が大作映画としては小さく、地方では劇場公開されず落胆。どうやら、そもそも「アンブレイカブル」と「スプリット」とでは製作会社が異なっており、両作の続編である本作は異例の二社共同製作となっていたことが、日本国内でのは配給制限に影響したのではないかと想像する。 色々な意味で「異質」な映画であることは間違いなく、それがシャマラン映画として初めての“シリーズもの”となったわけだから、普通の映画に仕上がっているはずもない。 そして、「アンブレイカブル」から19年の長き月日を経て展開されたこの続編は、過去の二作両方に対しての見事なそして特異なアンサーとして成立していると思う。 この映画の特異な終着点は、「ミスター・ガラス(Glass)」というタイトルが掲げられた時点で、ある意味明確だったのかもしれない。 「アンブレイカブル」がそうであったように、このシャマラン流“アベンジャーズ”は、画一的な“ヒーロー”の活躍を描き出したいわけではない。 あまりに不遇な自らの人生を呪い、心からコミックに登場するスーパーヒーローに憧れ、その存在を渇望するあまりに、自分自身が最凶最悪なヴィランになるという狂気にたどり着き、それを成し得てみせたイライジャ・プライスというキャラクターの信念こそが、3作通じたこのシリーズの主題だったと言えよう。 「アンブレイカブル」のラストシーンにおいて、イライジャ・プライスは「ヴィランには皆あだ名がある。私はミスター・ガラス」と悲しく言い放ち、ようやく見つけ出したスーパーヒーロー(デヴィッド・ダン)を見送る。 彼はその直後逮捕され、ずっと収容施設に閉じ込められていたわけだが、その“ヴィラン”としての立ち位置と、信念が揺らぐことは微塵もなかったのだろう。 表現として矛盾するが、彼はひたすらにヴィラン即ち「悪」としての“純真”を保ち続け、只々機会を待ち続けた。 そしてついに、不遇を極めた自らの人生の「意味」を勝ち取ったのだ。最期の彼の瞳に宿っていたものは、正義と悪の混濁だった。 極めて「変」な映画シリーズである。ただし、このシリーズが伝える「価値観」は一貫している。 「正義」と「悪」を等しく対なものとして捉え続け、両者に共通する「異質」さを、“普通”とされるこの世界に問うている。 それは即ち、「正義」とか「悪」とか関係なく、普通と異なるものを、この世界は受け入れられるのかということ。 この映画の終着点の論理は極めて“屈折”していて、多くの普通の人間には理解し難いものかもしれない。 それでも、本作の主人公は、ひび割れたガラスの屈折した光を通して、ヒーローにも、ヴィランにも姿を変えて、その難問を問い続ける。 【鉄腕麗人】さん [インターネット(字幕)] 8点(2019-08-17 23:32:58) (良:1票) |
《改行表示》 2.《ネタバレ》 途中まで激論!朝まで"ヒーローは存在するのか"というテーマ(謎)で進む為、まーた『アンブレイカブル』みたいに消化不良な展開になるのかなと心配したが、ちゃんとイライジャが言うところのコミックの典型的な展開も見せてくれるのでそこはとても満足。 ただそのままでは終わらないのはいかにもシャマラン的だった。 また、ちゃんと『アンブレイカブル』に出てきたダンの息子の子役がそのまま大きくなって続投していた事が嬉しかったし、『スプリット』で主役の少女もちゃんと出てきて良い。前2作を観ている者にとっては集大成的なお祭り映画であった。 個人的に一番ツボだったのは、『スプリット』であれだけ思わせ振りだった"ビースト"にいつでも狙ってなれる所。上半身裸になって「ふんっ、はぁぁ~、はあうあっ!」って叫ぶだけでなれちゃうんだからねぇ。なんか笑ってしまった。 【ヴレア】さん [映画館(字幕)] 7点(2019-01-23 14:54:30) (良:1票) |
1.《ネタバレ》 「スーパーヒーローは実在するか?」という『アンブレイカブル』とヴィランの誕生を描いた『スプリット』のその後の世界を描いた作品で、その特殊能力を持つ三人の男を集め「自分の能力だと思っているモノは全て妄想にすぎない」と否定し証明しようとするオババ精神科医のお話。実はそのオババは常人を超えた力を持つ者の登場で人々や社会が変化してしまう事を恐れ「均衡を保つため」などと称し全米各地(?)を善も悪も処分して回っている謎の集団の一員で、三人は今回のターゲットだった、という内容。 この組織はバックには何がついているんだろう?と思えるくらい公権力にも食い込んでいましたが実態がよくわかりませんでしたね。ただ単に世の中のバランスを保つ役回りを演じている気になっている狂信者集団っぽくもありました。三人が収容された精神病院も半端ないレベルのザル警備で、それはわざと隙だらけにし脱走させ彼らを合理的に処分するため?と思ったらそうでもないし、ドヤ顔で論破するオババ精神科医も有能に見えないしラスト辺りの展開が活きてない気がしたな。ダンとケビンが遭遇し激突するまでは良かったんですが、落下後になぜか大量警察官に取り囲まれた時点で「これはヤバいかな」と思った通りになっちゃった気がします。『13日の金曜日ジェイソンの命日』の冒頭を思い起こさせる萎える場面でした。 あと、自警団扱いとはいえ世のため人のため活動してきたダンがワケのわからない集団の一味に窪んだ道路だか蓋の取れたマンホールだかの水たまりに何度も顔を浸けられて溺死ってのはないな。あんなの水が弱点じゃなくても死ぬでしょうし、昨今流行のアメコミヒーロー映画へのアンチテーゼのつもりな展開やオチありきにしろダンに救いがなさすぎて『アンブレイカブル』が台無しになりましたね。 まあ、その変な集団の存在理由を読みさらにその上をいったからこの『GLASS(ミスター・ガラス)』というタイトルだし、あの最後で各地にいると思われるヒーローとヴィランが本格化し混沌とした世界の始まりになるんだろうな。結論としては触れちゃイケない奴らに触れたアホな集団でした。 【ロカホリ】さん [映画館(字幕)] 4点(2019-01-18 23:11:38) (良:1票) |