《改行表示》 9.《ネタバレ》 これは本当に素晴らしい作品ですね。傑作だなと思いました。 久しぶりに、映画の役割というか、映画の存在意義を再認識した作品。 トニーとドクターシャーリーは、全くの正反対の凸凹キャラで、最初はその対照っぷりが見てて面白いんですよね。 すごく育ちがいい、丁寧な言葉遣いで律儀なシャーリーと、悪キャラで粗暴で言葉遣いの荒いトニー。 もちろん序盤ではそれでぎくしゃくしたりもするんですが、やっぱりケンタッキーのシーンですよね。 見ていてニンマリしちゃいました。そこから段々と距離が縮まって、ボディーガードやったり 手紙の代筆やったりしているうちに友情のようなものが芽生えていく。二人が密になっていく変化が見てて微笑ましいです。 そして、トニーが自分は黒人より黒いんだって話して、シャーリーが車から出て自分は何者なんだって吐露するシーンはグッときました。 心揺さぶられました。人種差別とその融和というテーマを、物語としてこれほどまでに凝縮して見せてくれた作品は他に知りません。 ボヘミアンラプソディを破って作品賞に輝いた本作。どれどれと思い鑑賞しましたが、完全に納得です。 【あろえりーな】さん [ブルーレイ(字幕)] 9点(2019-10-21 00:47:20) (良:1票) |
8.《ネタバレ》 2番館でやっと観れました。社会性に重きを置く見方をすればなるほどやや浅く軽いかもですが、音楽ロードムービーのエンターティメントとしては満点の作品という気がします。ちりばめられたウィット、ほんわかした布石の回収、ごきげんなBGM。手紙のくだりは何よりもあったか〜い気持ちになれます。きっとクリスマス時期に放送されたら何度も観ちゃうんだろうな〜。煙草をやめて長いですがこういうの見るとまた吸っちゃいたくなるってところが困りもの。 【jetter3】さん [映画館(字幕)] 9点(2019-09-02 17:03:12) (良:1票) |
7.《ネタバレ》 ここ数年で一番良かった。セリフが秀逸でした。アラゴルン(ヴィゴさん)、素敵でした。唯一のマイナスはゲイだった?って描写かな。真の男の友情に一ミリでも疑いを持ちたくなかったからです。ただ、実話で、本当にゲイだったのならあの描写も必要だったんでしょうね。 【ギニュー隊長★】さん [映画館(字幕)] 9点(2019-06-09 23:07:50) |
6.素晴らしい! 近年観た作品の中でも指折りの傑作だと思います。 まあ、私が最近で高評価しているのは、「ドリーム」のような黒人差別をリアルに描く作品が多いように感じます。 それでも、この作品に関しては、ドクターが自らトラブルを起こしてしまっている案件がいくつもあるので、時代や土地柄ばかりのせいでもないように思えます。 がさつで短気なイタリア系白人と上品でストイックな黒人コンビ。 この二人の関係性を2時間あまりの時間で、こうも丁寧に描くあたりは、監督の手腕だと思います。 留置場からボビー・ケネディに電話するあたりの描写は、この作品の最も爽快感を感じるシーンですね。 【ミスプロ】さん [映画館(字幕)] 9点(2019-04-01 16:12:39) |
《改行表示》 5.2時間あっという間に終わりました。 トニーと、ドクターがすごく良くて、見ていて心地よかったです。 クスッと笑うところもあれば、シリアスなシーンでは劇場がシーーンと皆息をのんで見ているシーンもありました。 伏線もうまくとても気持ちのいい終わり方。 見ごたえのあるドラマでした。 帰りはフライドチキンを買って帰りました 【へまち】さん [映画館(字幕)] 9点(2019-03-23 22:28:06) |
4.V・モーテンセンの役作りが秀逸。ルックスを含めこれまでの作品と全く別のイメージ。ストーリーは想定内ではあるが、最後は涙溢れる。音楽はやはり素晴らしい。 【kaaaz】さん [映画館(字幕)] 9点(2019-03-22 09:19:14) |
《改行表示》 3.マハーシャラ・アリさんのピアノ演奏に惚れ惚れ。 短期間の訓練で、プロのピアノ奏者になれるのが凄い。 あんなに素敵なヴィゴ・モーテンセンさんが、なんと太ったおっさんに。 自己中でマイペース、リップと言うぐらいで喋る、喋る。 でも人懐こくて可愛いし、人として魅力大。 私も仲間になった気分で、しでかす事をハラハラ見守る。 演奏シーンや差別のあれこれ、印象的なシーンも多々ある。 ところが本作では車中のかけあい、やり取りが一番面白かった。 いっつまでも喋ってるなーと思いつつ、聞き入ってしまう。 個性的で信念があり自己中でもあるキャラクターを、演じきった二人は実に素晴らしい。 観客を引きつける会話の妙、不自然さがない話しの持っていき方、共感できる内容。 脚本が賞を受賞したのも肯けます。 楽しいし分かりやすい、人に勧められる名作。 【たんぽぽ】さん [映画館(字幕)] 9点(2019-03-21 16:27:09) |
《改行表示》 2.旅での相互理解を描いた物語は沢山ありますがこちらは絶品でした。 特にトニー・リップの粗野で腕は立つ、度胸満点で人望熱く、大食い、そんで意外に実直。奥さんには優しい、こんな魅力に溢れた 人間と孤独な天才ピアニストのちぐはぐなやりとりは楽しく、ニヤニヤしっぱなしでした。旅を終えたラストのちょっとした サプライズ。温かい雰囲気もいいですね。 タイトルのグリーンブックについては恥ずかしながら知らず、ゲストとして最大級のもてなしをしておきながら 同じトイレを使わせないとか、日本人の感性とは違う意味の差別が存在していたんだなあと。根は深そうだ。 最近のアカデミー賞の選考基準は黒人、多様性を前面に出し過ぎて政治性が高くなって賞レース自体はつまらなくなりましたね。 個人的には世間の評価関係なしに良作として大事にしたい、そんな映画であります。気に入った映画なのでしっかり2回観ました(笑)。 後から理解出来た事も多く2回目のほうがより楽しむ事が出来ましたね。戸田なっちは今回大丈夫だったかな? あと、最近タバコを止めた身としては、こんだけ喫煙シーンあるとついつい戻りたくなったり?映画で酒とタバコと食事って良い小道具。 それを再認識。トニーの親戚を演じた人たちは本物の親戚だそうですが、一番年長と思われる人が実際のトニーリップそっくり! 【大治郎】さん [映画館(字幕)] 9点(2019-03-18 13:46:41) (良:1票) |
1.《ネタバレ》 この作品はアカデミー作品賞を獲ったが、たとえ賞を獲らなくても素晴らしい作品であることに間違いはない。コンサートツアーで南部へ進むごとに主人公の一人である黒人ピアニスト・シャーリーに対しじわじわとひどくなる差別。それに対し二人は周囲に対し声高に改善を主張することはない。ただただその場を無事にやり過ごそうとする。それがとてもリアルだ。最初はやや投げやり気味に仕事をしていた運転手のトニーはツアーが進むにつれいつしか仕事だからではなく友としてシャーリーの側に立って彼を助けるようになる。シャーリーも徐々にトニーに対し心を開いてゆく。その心境の変化の描写が上手い。最後に二人がニューヨークに戻ってきてからの展開に優しい涙を止めることはできなかった。バディもの、ロードムービーものの傑作といって間違いない。 【MASS】さん [映画館(字幕)] 9点(2019-03-11 15:43:27) (良:1票) |