6.スーザン・サランドンを最初に好きになった映画です。スペイダーみたいなホワイトカラーのあたまでっかちさんが、サランドンのようにからだを張ってありのまんまに生きてきた女性に癒される、ってのはちょっとステロタイプの展開のように見えながら、ここまでリアルに描いた作品て、実はさほどなかったように思います。そこがとても新鮮でした。ところでサランドンは昔、「ブルーカラー女優」と言われてたんですってね。この映画も影響してのことでしょう。ただ、当時の彼女の年齢は役の年齢よりずっと若かったのよね、実は。後からそれを知ったとき、ちょっと反則ワザ?って思っちゃいました。・・と思い込んでいたら・・ 【anemone】さん、正しい情報をありがとうございました。何で読んだかもう忘れてしまったんですが、「うんと年上の役をやったが実は当時サランドンは30代後半」といった記事を何かで読んで、ちとガッカリしたことがあったんですよ。それが不確かな情報だったんですね。うのみにして、お恥ずかしい。ところで、本作の最高のよさは、彼女のように「率直に自分を偽らずに生きる」ことのステキさと、またそういう彼女を必要としている自分の本心に素直になった彼のステキさだと思うのですが、総じて女性に人気が高く、男性の中にはどうも本作のよさを認めたがらない人もいますね。(このサイトだけじゃなく、むしろほかのサイトで思ったことなんですが。)何ともったいないことでしょう。男も、あんまりヨロイに身を包まずに、ときにはスーザンみたいな女性に寄りかかったら、人生もっと楽しくなると思うんだけどなあ。 【おばちゃん】さん 7点(2003-05-17 01:30:54) (良:2票) |
5.S・サランドンにJ・スペーダー、あんまり心から笑ったことのないような二人。この年齢差カップルが恋に落ちる。それぞれ死んだ身内がいて、まあ傷をなめ合ってるということがなくもなかったんだけど、そうか、愛は傷をなめあうこと、って話か。補完性。どうなんだろう、あれ、スペイダーのキャラクターのせいかもしれないが、男のほうからは「堕ちていく快感」みたいなものってなかったのかな。残酷だから聞けないけど。あのあとうまくいくのか心配よ。やっぱ若い子のほうがよかったと思って後悔することはあるだろうし、ノラのほうも、マックスはやっぱ若い子のほうがよかったと思って後悔してやしないかと、ずっと気を揉み続けるだろうし。ああそうか、「気を揉む」ってのが愛の手応えなのか。この映画の教訓二条、「愛とは傷をなめあうこと」「愛とは気を揉むこと」、これね。ノラの気を張ってる感じがうまい。パーティのシーン。あからさまな反応がないだけに、彼女の浮いてしまっている辛さみたいのが分かる。離れられなくなった二人の問題なのに、世間は年増女に引っかかって一生を棒に振った青年という見方をするんだ。年の差が逆だとあんまり言われないこの非対称性に差別がありますな。 【なんのかんの】さん [映画館(字幕)] 6点(2012-11-27 10:11:30) (良:1票) |
4.スーザン・サランドンはやっぱりこれです。睡眠中のスペイダーを襲っておきながら、「Please」と言わせて食っちゃうのだ。実生活でもひとまわり年下のティム・ロビンスを夢中にさせたサランドン、説得力があります。ジェームズ・スペイダーも冒険は怖いアッパーなボンボン役がぴったりだ。これを見て金持ちだけど嫌味なヤツというイメージは拭われました。しかしスペイダーはセックス絡みの作品が多いですなあ。目元が淫靡だからかしらん。二人の育ち、教養のちがいをしっかり見せられたのがチクチクと痛かったわね。カラダから始まった二人はいろいろあったけれど、やがてお互いを必要としていることに気づく。そのいろいろがリアルでした。 【envy】さん 9点(2004-09-21 11:46:19) (笑:1票) |
3.「プリティ・ウーマン」的なラブロマンスを想像しながら観ると、本作の持つ辛口リアリズムがストーリーを重く感じさせます。 始めはSEXの繋がり、やがて愛に変わり、2人を変えてゆく・・・・・・・次第に輝き出すノーラはとても素敵でした。日々に潤いと幸せが溢れ、自然と笑顔が交わされる……だが、ノーラにとっての不安は一向に払拭されない。些細な出来事で簡単に亀裂が入るのだ。マックスにとっての不安もまた然り。宗教やステータスに縛られ、そのスタンスから離れる事に恐怖めいた物を抱いている。町を離れ、違う生活に付いた様に見えるノーラ。別れた後、今までの生活に戻ってしまったマックス。しかし、2人は確実に変化した物があるのです。それを表すのが再開シーンであるラスト。彼女らの“その後”についての意見は【かーすけ様】に同じく、心配です(笑)紛いなりにも、ハッピーエンドに持ち込んでくれた『平凡なロマンス』の結末は個人的には好感を持ちました。これで、良いのです(?) J・スペイダーはこの作品で、一気に女性ファンを増加させた様ですね(^^) 【MAZE】さん 7点(2004-03-22 01:01:58) (良:1票) |
2.大好きな映画なんだけど、これはもうスーザン・サランドンなしでは成立できない作品ですね。何しろ「アメリカで一番セクシーな女優」をあれだけ長い間やってた人ですし。マックス役にジェームス・スペイダーを持って来たのも絶妙でした。原作となった小説はグレン・サヴァンのベストセラーなのですが、小説の雰囲気ともまったく違和感なく、納得のキャスティングだったと思います。普通の女優さんでは、あの赤裸々感はちょっと出せないでしょう。若い頃から、スーザン・サランドンの脱ぎっぷりには潔さというか、妙に清潔感溢れる不潔さがあって良かったです。おばちゃんさんがスーザン・サランドンの年齢について触れていますが、彼女は1946年生まれなので撮影当時は44歳、主人公のノラより2歳年上です。最近ではすっかりお母さん役者になってしまいましたが、やっぱりばんばん脱いでた頃のちょっとふしだらな彼女が一番いいですね。主演作の中では、これと「さよならゲーム」が一番好きかも。 【おばちゃん】さん、最近はパンフレットを含めてメディアがウソを書くことが多くて嘆かわしいですね。これも偏差値偏重主義のシワ寄せか?という気もしますが。女性にとって夢も希望も失いがちな42歳で28歳のピカピカのハンサムに追い回されるというのはある意味究極のファンタジーですので、そういう意味ではこの映画って女の花道的な色合いが濃いですネ。素直にノラ羨ましいっ!と思ってしまう私もシンプルだと思いますが(笑)ジェームス・スペーダーはこの映画で圧倒的にオトコを上げたと思います。 【anemone】さん 10点(2003-12-11 01:35:54) (良:1票) |
1.この作品に出会ったのは私が24のころ、今35になろうとしているから、もう11年前になる。12歳年上の好きだった女性に訳本を読むように進められた。我々も恋人と言えるほど一緒に居た時間は無かったけど、この本のシチュエーションとダブって見えた心境を思い出します。この本の表紙が映画のワンシーンだったので、すぐに観ました。印象的なシーンは落ち葉いっぱいの紅葉の並木道をノーラがタバコを吸いながら、マックスと歩いているうち、ノーラの解けた靴紐をマックスが結び直して、「優しいのね」とノーラが一言いったところだった。もっと印象的だったのは、この物語が始まるきっかけとなった、マックスの友達とのハンバーガーパーティー?で、見ていたスライドが亡くなった奥さんのところで壊れてしまい、カチャカチャ言いながらもズーットスクリーンに映されて、それを見つめているマックスの目からすーっと一筋の涙が零れるところであった。年齢差がもとで一旦別れた二人。映画では原作と違い、簡単にくっつき直すストーリーだったが、私としてもこの方がうれしかった。今の私達は、別のつれあいと暮らしている。 【Tomo】さん 10点(2002-06-01 09:22:53) (良:1票) |