5.プロットや世界観は中々よくて、単なる「怪獣勢ぞろい」ではなく大人が見られる作品に仕上がっていてそれなりに楽しめた。特に昨今話題の環境保護団体系のある種の「異常性」を描いたのは皮肉が効いているように思えた。難点は田中圭の吹き替えとゴジラがキングコングに見えてしまうことだが、これも洋モノだから仕方ないのか。ちなみに動物行動学ってのは人間が勝手に意味づけして解釈しているだけなので、女王蜂とか働きアリとか、キング・オブ・モンスターズなんてのは本人達にそんな自覚があるかどうかは全く不明であるという事は理解しておいた方がよいかも。 【東京50km圏道路地図】さん [地上波(吹替)] 6点(2021-05-30 17:14:16) (良:1票) |
4.《ネタバレ》 前作から4年、ハリウッド版「三大怪獣 地上最大の決戦」と言う感じ。ゴジラ、キングギドラ、ラドン、モスラが出演。 怪獣を目覚めさせて地球に害悪を与える人間を減らして、地球を再生させようとお考えのちょっとアレな科学者がやらかしちまった話 (^^; それに加担する悪の組織っぽい人達も居るんだけど、その人達の目的が今一不明。 前作に比べると怪獣が沢山出てきて戦闘シーンも多いので、その点では欲求不満は解消気味だけど、何故外人が怪獣をデザインするとゴッつくなるのか・・ 見 ていると気になって色々と言いたくなります。 (^^;
・内容は基本的には前作と同じ様な感じかな・・ ・モスラが可愛くない。ハチじゃ無いのに針を持ってるのは無いだろう。 ・怪獣が戦っている足元で動き回る人間達。ありえないわ。 ・芹沢猪四郎博士はゴジラを目覚めさせる為に原爆を手動で爆発させて散ってしまう。。眼帯をして欲しかった。。 ・ラドンのきりもみ飛行はイイネ! ・ゴジラのテーマ音楽がハリウッドゴジラとしては初めて挿入歌として使われた。やっぱりこの音楽があると締まるわ (^^; ・これとゴジラの放射能火炎がビームっぽくなっているのはシン・ゴジラに影響されたんじゃ無いかなぁ、と思う。 ・板野さんと中島春雄さんご冥福をお祈りいたします。
色々ありますが、スタッフのゴジラ映画への愛情は感じられました。それに免じて+1点。次作は対キングコングか・・ やっぱり雷でパワーアップしないとコング不利だわなぁ・・ (^^; 【ahiru3】さん [CS・衛星(吹替)] 6点(2020-10-17 19:15:08) (良:1票) |
3.もちろん、あの東宝怪獣たちが最新のCGで再現されてるのを観りゃあ、とりあえず「うわぁ~」とテンション上がっちゃうのですが、その一方で、「何だか、最近の映画でよく見るタイプのCGモンスターと大差なくなちゃったなあ」とも。妙な既視感が。 かつてのキングギドラって、まったく無表情の3本の首が、機械的かつテキトーにカクカク動いてたのがかえって不気味で、味があったんだなあ、と改めて気づかされます。ああいうローテク感ばかりは、CGではなかなか出せないし、出して欲しくもありませんが(スパイキッズ3みたいな例も、あるといえばありますが)。 うん、まあ、でも、やっぱりカッチョいいよねえ・・・。 2014年ゴジラでは、いかにモンスターの存在をデカく見せるか、多くの工夫が凝らされていて、その点では本作は2014年には及ばない印象。2作目ということもあってインパクトも薄れてます。でもカッチョよい。 問題は人間たちのドラマ部分。別にゴジラ映画で人間ドラマなど期待してはいないけど、それにしたって、登場人物たちの存在感の無さ。動かない、何もしない。せめて、乗り物を乗り換えたんだったら、映画の中で乗り換えろよ、と言いたくなっちゃう。映画の登場人物ってのは、歩くなり走るなり、メシを食うなり、ハナクソほじるなり、何でもいいから映画の中で「動作」を見せてこそ我々も感情移入できるんであって。 およそ、お飾りにも、なってません。 【鱗歌】さん [映画館(吹替)] 6点(2019-06-08 04:21:52) (良:1票) |
2.《ネタバレ》 人間は、知恵で地球の覇者となった以上、 核の問題も、知恵で乗り越えるしか道はないのか・・
「ゴジラ/KotM」にも、核のテーマが描かれてる。 しかし、今回は過去の「東宝ゴジラ」へのオマージュが多すぎ、まるで最新のVFXで作った、東宝ゴジラのパッチワークを見ているような気にった。 もちろん、見知った三大怪獣+ギドラの大迫力映像、伊福部昭&古関裕而の音楽、追悼クレジットには高揚させられた。ストーリーも、怪獣伝説、核と地球環境の問題、家族の問題、終末的大災害などがテンコ盛り状態で、もうお腹いっぱいだ。
でも、それが逆に映画のテーマを散漫にし、過去作を拡大再生産し消費するだけの、オリジナルの創意工夫に欠けた印象=後味となった。 オマージュに徹するなら、音楽も変にアレンジせず大音量で流してくれれば、どれだけ燃えただろうか。
まあとは言え、それも東宝ゴジラファンならではの贅沢な意見で、日本ではまず作れない《超ゴジラ映画》を楽しんだ事は確か。 蘇った怪獣も、まだ半数しか登場してないし、まだまだこれからって感じだろう。 次作「コングVSゴジラ」は、もっと明るい画面で、コング派とゴジラ派に別れて応援できるような映画にして欲しいな! 【墨石亜乱】さん [映画館(吹替)] 6点(2019-06-04 11:16:37) (良:1票) |
1.《ネタバレ》 モンスターバースシリーズ3作目で、レジェンダリーゴジラシリーズとしては2作目。前作(2014「ゴジラ」)がイマイチだったのであまり期待をせずに映画館に行ったが、監督が変わったのが良かったのか、冒頭から出し惜しみをすることなくゴジラやモスラ、キングギドラが出てきて、怪獣同士の戦いも前作ほど画面の暗さを感じることなく、素直に楽しめたし、もちろん前作より面白かった。キングギドラの劇中での呼称が「モンスターゼロ」であるなど、オリジナルシリーズへのオマージュ(小ネタ?)もこれでもかというほど多い。登場する怪獣がゴジラ、ラドン、モスラ、キングギドラという「三大怪獣地球最大の決戦」と同じメンツなのだが、モスラは「三大怪獣地球最大の決戦」では見ることのなかった幼虫~繭~成虫という三段変化を見せてくれるのは嬉しかった(でも、チャン・ツィイーの双子設定はやりすぎだったかも。一人二役の小美人見てみたい気はするけど。)し、ラドンのソニックブームもしっかり描写されてるのも良い。それになんといってもアレンジされているとはいえ、伊福部昭と古関裕而の曲がハリウッド映画である本作にしっかり使われているのは、本当に東宝怪獣映画を好きなスタッフが作っているということをここにいちばん感じられる。ただ、人間ドラマに関しては前作と同じく家族の話を軸にしているが、やはり今回もこの部分がちょっと退屈に感じたし、ゴジラ単独ならまだしも、複数の怪獣が登場する作品では、よけいな人間ドラマを描かないほうが良いように感じた。前作ではムートーの設定に平成ギャオスの影響を感じたが、今回はメインとなる家族が息子をゴジラに殺された設定だったり、ゴジラをいったん倒したあとに、キングギドラを倒せるのがゴジラだけと分かったあとのやりとりが平成ガメラを思わせていて、やっぱりこのシリーズはガメラからも影響を受けていると改めて思った。まさかのオキシジェンデストロイヤーが登場し、前作から登場している芹沢(渡辺謙)という博士の存在から、だいたいこの芹沢博士の末路は想像がついたが、オリジナル1作目とは逆に核爆弾を使って自らの命と引き換えにゴジラを目覚めさせるという展開にそう来るかとビックリ。そのオキシジェンデストロイヤーや核爆弾の扱いも軽く、前作と同じくもう少しここらへんを慎重にやってほしかった。それに、広島原爆で父を失っていることが前作で語られていた芹沢が自らこういう行動をすることに対して少し違和感を感じる。怪獣が暴れまわるだけの映画としては満足できるレベルだけに7点をつけたいが、ここらへんがどうしても気になって1点マイナス。純粋な怪獣映画としてはモンスターバースとしての前作である「キングコング 髑髏島の巨神」のほうが潔さを感じるのだが、この差は何なんだろうか。次回作ではそのキングコングとゴジラの対決が描かれるとのことだが、日本の「キングコング対ゴジラ」が好きなだけに、果たしてどうなることやら。最後にもう少し、渡辺謙、離婚しなければ夫婦揃ってゴジラ、モスラ、キングギドラが一堂に会する映画に出演する俳優になれたのに。 【イニシャルK】さん [映画館(字幕)] 6点(2019-06-03 23:53:46) (良:1票) |