5.《ネタバレ》 『ファイナル・○スティネーション』あるいは『オール・ユー・ニード・イズ・○ル』のような“死に方コレクション“が見どころかと思いきや、さにあらず。極めて真っ当な(嘘です。言いすぎました。まあまあちゃんとした)青春ドラマ&サスペンスドラマで驚きました。しかもコメディとしても上等で、結構笑えるのです。B級ホラーにありがちな、安易なグロテスク&ゴア描写に逃げなかった点も気に入りました。同じ日を何度もループするというアイデア自体は目新しくないものの、練られた脚本に感心することしきり。物語にどんどん引き込まれていきました。もちろん、それに比例するように主人公の好感度もうなぎ登り。クソ女とはいえ、もともとキュートな美人さんですから、そりゃおじさんはイチコロですがな。この完成度なら広げた風呂敷を畳まず終わってもOKと思っておりましたら、なんと続編できちんと畳んでくれているじゃないですか!本作まるごと伏線(前ふり)扱いと知り二度びっくり!実質2部作と考えて良さそうですが、素晴らしいのは本作単独で見事に完結していること。これはイイ映画ですよ。『ハッピー・デス・デイ 2U』の感想へ続く。 【目隠シスト】さん [インターネット(吹替)] 8点(2020-03-25 20:23:20) (良:3票) |
《改行表示》 4.《ネタバレ》 ホラー作品と思って観始めたら冒頭は少しばかりスロースタート。B級青春ドラマと見間違える雰囲気。矢鱈とヒロインのお馬鹿っぷりが披露されて行きます。そしてマスクマン登場。あっさりヒロイン撃沈。ん?グロさ皆無。これってホラー? そしてタイムループ開始。当然戸惑うヒロイン。でも混乱しているようで何も変わらない。寧ろビッチ度増強。ところがループを繰り返すうちに事の真相に気付き始める。 そこからの展開はスピードアップ。ビッチ、ビッチャー、ビッチェスト(bitchは名詞だっけか?)とばかりにエスカレートしたかと思えば、悟りを開いたかの如く超好感度善良女子大生化したり、死に様も様々ならば反撃も創意工夫したりと実に面白い。 ループ脱却には犯人を殺してしまえばいいという彼女なりの結論を得てからの展開も良いですね。そう簡単には目的を果たせないし、果たせたかと思ったらどんでん返し。そうきたか!といった感じ。いやいやお見事。脚本の妙ですね。 思えば、そもそも何で誕生日にタイムループし始めたの?とか、犯人候補と真犯人それぞれの死亡の件でヒロインは逮捕勾留されてもおかしくない立場と状況だとか、そんな野暮は言いっこなしですね。ハッピーエンドに相応しいエンドロールも素敵でした。 きっちりヒューマンストーリーとしても完結している贅沢なB級?ホラー&コメディ、迷わず8点献上です。 ちなみに、この監督さん、「パラノーマル・アクティビティ」シリーズの頃はイマイチと思ってましたが、監督としての前作「ゾンビワールドへようこそ」以来注目してます。なので、同監督作品で未見の続編は当然観ます! 【タコ太(ぺいぺい)】さん [インターネット(吹替)] 8点(2023-02-14 12:03:39) (良:2票) |
《改行表示》 3.《ネタバレ》 この映画を観た直後に続編のハッピデスデイ2Uを観て、あまりの面白さに勢いで2のレビューを先に書いてしまい…なんとなくそこから逆に1のレビューは書きづらかったので放置していたのですが2を絶賛しているのに1のレビューを書いてないのもおかしいだろ、という事で再見してレビューを。 再見して思ったのは「話わかってても面白いな」という事。 ストーリーがわかった状態で観ても細かいところで新たな発見もあり、なかなか面白く観る事ができました。 これが出来の悪い映画だと1回目は勢いで「面白い」と思っても再見してみると「ん?」と思う事もあったりするんですが、この映画でそんな事がなかったのはおもしろい映画の証拠かな、と。 で、再見して思ったんですがこちらの1作目に関しては肝心の「そもそもなぜループするのか」という事についての理由付けを徹底して排除してるのがいいと思うんですよ。 そこに変な理由付けをしても、なんか安っぽくなってがっかりするのがほとんどなわけで、だったらもうそこについては一切スルー。 起きてる事はもうそういうものだと割り切ってストーリーを紡いでいくというのは手法としてありかな、と。 たとえば「僕だけがいない街」とかなんで戻るのか原理について語られてませんよね。 ただその能力が存在しますという前提だけで話を紡いでいきますが、もともとありえない仕様なんですから、それでいいんじゃないでしょうか。 (結果として話を作るために都合よく能力が発動してるんじゃね?と思ってしまうところもあるんですが) 「CUBE」なんかあの構造体はなんなんだよ、という事については一切語られませんが、でも面白いわけですし。 もちろん「その理由のディテールを面白く描いてストーリーに組み込めれば」それに越した事はないわけです。 たとえばバックトゥザフューチャーの「タイムマシンは原子力による膨大な電力で動いている→過去に戻って原子力機関を動かせない→さぁどうする?」なんかがその典型です。ストーリーの一つの軸になってますから。 ついでに言えば「タイムマシンがなぜデロリアン→かっこいいから」みたいな細かいネタも忘れないからあの映画は傑作なのですが。 しかし、それが語れない(あるいは語る必要がない)のであれば、もうそこは「そういうものだ」と割り切ってしまうのも一つの手です。 この映画はそれで成功してると思うんですよね。 さらにこの映画が成功しているのはキャラ造形が魅力的な事。 (さんざん言われてる事ですが)ビッチな主人公をいつのまにか応援してしまうっていうのは映画の出来がいいからこそです。 多くの映画で「主人公が魅力ない映画が面白いわけがない」という経験をしているだけに、その真逆、ビッチな主人公をいつのまにか応援してしまうこの映画が面白いのはある意味当然だと思います。 で、この映画について言いたい事がひとつあるとすれば。 「この映画がちょっとでも面白いと思ったら(あまり間をあけずに)続編も観てね」 これにつきます、はい。 【あばれて万歳】さん [インターネット(吹替)] 8点(2020-05-14 22:16:30) (良:2票) |
《改行表示》 2.いや、面白かった。 素直に佳作。 どこかで観たような筋書きながら、コメディもドラマもサスペンスも程よくブレンドされて時間を忘れて楽しめた。 やな女のツリーが、だんだんかわいく思えてくるところなんてグッとくる。 タイトルからB級感がぷんぷんするんだけど、B級でも面白さは一級品。 これは観て損なし。 いや、むしろ観ないともったいないレベルじゃないかな。 【roadster316】さん [インターネット(吹替)] 8点(2020-04-19 18:28:41) (良:1票) |
《改行表示》 1.《ネタバレ》 「ループ」ものが大好きなので、アメリカで公開された時に知り1年以上も待たされました。 「王道ループ」+「ホラー」という「その手があったか」感が何よりも待ち遠しかった。 「ホラー」を絶対に見ないカミさんをなんとかダマして劇場の椅子に座り予告編が始まると 「チャッキー」「ポラロイド」「アス」とホラー系の予告が立て続けに流れて「なんで怖い予告ばっかりなの」と怒り口調のつぶやきに背中が凍り付いた。 ホラーというジャンルからすればこの映画は全く怖くないしグロくもない、でも「後ろに殺人鬼が」的なホラー仕立て満載で苦手なカミさんは嫌な思いをしただろう、でも映画館まで連れてきちゃえばこっちのもん。 今思えば「バタフライエフェクト」だってホラーっぽいし、大丈夫問題ない。 予告編でおおよそのストーリーを理解できるが、やはり「犯人は?」的なところは最後まで引っ張る系 とにかくループという一発アイディアにふりまわされて設定がおかしすぎるし伏線のようなものも回収されていない 殺される度に身体が弱っていくという足枷の無駄設定を設けるから何百回というループには耐えられない 「恋はデジャヴ」のようにもう何百日も繰り返していないので、たかが数日で主人公の性格を更生しようとする設定は少し説得力に欠ける。 すべてにおいて「恋はデジャヴ」を超えることができないと思っていたところに、最後のセリフで 「なんか映画の恋はデジャヴみたいだね」と元ネタのリスペクト感を出してちょっとほっこりしてしまった。 来週には続編「ハッピーデスデイ2U(ツーユー)」が公開 ホラー大嫌いなカミさんも「行ってもいい」と言ってくれたので必ず見に行きます なんだかんだ言っても「ループ」ものは好きです甘い点数になります。 【かのっさ】さん [映画館(字幕)] 8点(2019-07-08 10:26:57) (笑:1票) |