4.すごい映画を観てしまった…韓国映画を観慣れている人ならそうでもないかもしれませんが、私は衝撃的ストーリーでした。脚本、カメラワーク、俳優の演技、どれをとっても一級で賞をとったのも納得の作品です。ある程度歳をとると感情の波が分かってくる分、半地下の家族の感情が理解できる。どんなに惨めな生活でも家族で支え合い笑いとして昇華して耐えてきた家族。でも、金持ち家族に寄生して見えてくる「現実の格差」が笑いにできる限界を超えてしまう。破綻してくる展開になってから辛かったです。 今、世界中が閉じ込められている気分を味わっています。だから理解できる人も多いはず。閉じ込められていると人間病んできますよね。地下のあの人の凶行はそこから来ている。そして父親の凶行も… 基本、寄生する側って宿主のことを考えません。でも、本当に「寄生」しているのは半地下の家族でしょうか?1%の人間が世界の富の80%を所有している社会的構造をみれば「金持ち家族」が99%の「貧乏家族」の富を詐取している、とも言える訳です。だから宿主(貧乏家族)のことなど考えない。家族がある、過去がある、感情があるとも思っていない。それがあの「無防備」という形で現れているのかも。 ラストはみんな分かっているドリームです。でも、それをみせてくれたのは優しさだったと思います。それが世界にも必要なのかもしれません。 【果月】さん [地上波(吹替)] 8点(2021-01-09 00:42:02) (良:2票) |
3.終盤のメインどころはカオスでした。 キーワードは臭いと計画かな。 【すたーちゃいるど】さん [地上波(吹替)] 6点(2021-01-20 17:02:01) (良:1票) |
2.韓国映画のよくあるパターン。最初はコメディーっぽくて、あっと言わせるひねりがあって、最後はどう考えてもバットエンド。けど、なんか韓国映画でしか出せない味わいがあるんだよね。面白かったです。 【木村一号】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2020-11-23 16:16:48) (良:1票) |
1.(観終わってしばし、放心状態)
これは…ポン・ジュノによるポン・ジュノ好きの為のポン・ジュノ度満点の映画だ!(意味不明)
底辺の人々を描きながら、現代社会に対する風刺を交えたシニカルな笑い。その辺はいつものポン・ジュノ作品に通じるテーマ性と言える。
ただ、今作品が突き抜けているのは、とにかく全てにおいて洗練されている事。 道以外の殆どをセット組んで撮影したと言うが、舞台設定からしてとても細部まで作り込まれていると感じた。 脚本も無駄がなく伏線の張り方も巧くて全く飽きさせない。
とにかく、ひたすら笑えて、怖くて、先が読めなくて、楽しい。 これぞまさに映画。 【ヴレア】さん [映画館(字幕)] 9点(2020-01-10 20:14:18) (良:1票) |