4.《ネタバレ》 アレン作品としては比較的クセの少ないシンプルめのロマンチック・コメディに仕上がってますが、そのジャンルとしては素直にかなり楽しく観れる作品だと思いますし、それでいて監督の個性とゆーのも大いに発揮されている非常に手堅い良品だと思います。個人的には、特にこの気怠い雨に包まれたまろやかな雰囲気というものが(監督の他作品と比較しても)とても心地好かったですね。そこは流石だなと。
ティモシー・シャラメにせよエル・ファニングにせよ、実際にまだ非常に若い俳優さんですし、若々しい、というよりは少し幼い、というか、しかしそこから生まれる微笑ましさとゆーのが本作の好ましい雰囲気の醸成に一役買っていたと思います。特にエル・ファニングの邪気(と頭の中身)の感じられない「純真」な感じは個人的に絶品でしたね(それでいて随所でかなり気合の入った「練った」演技を見せてくれたとも思いますし)。この作品が彼らのキャリアで無かったことになってしまうのは、やはり少し勿体無い。 【Yuki2Invy】さん [DVD(字幕)] 7点(2021-03-11 22:19:53) (良:2票) |
3.《ネタバレ》 上流階級のお話なので少し敷居が高く感じてしまうのですが、まあ言うなれば、有り得るような、有り得ないようなお話で。 でもまあ、誰も悪くはないんですよね。 悪意有る者は誰も居ない。 別れるに至るまでの過程が見事に描かれジ・エンドしていきます。 彼女の願いを叶えてあげながら、その馬車で急なお別れ。オチは効いてますけどそこに別にイヤミはないですし、ふいにポケットから出した紙幣を彼女に軽く握らせる様にも、そこにイヤミはひとつもない。雨降る一晩で二人の人生が大きく変わってしまったレイニーデイ・イン・ニューヨーク。 【3737】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2022-03-16 21:09:01) (良:1票) |
2.ニューヨークの「ある」雨の日、なのですよ。一日を描いてる。カタカナばかりの邦題になるとちょっと興ざめしませんか?
相変わらずのガチャガチャ・ごたごたの会話劇、もう新作見納めなら寂しいなどと考えずにはいられなくなりますが。精力的に若い多才な俳優さんを作品に入れていくの、やっぱりうまいですよね。
ちょい悪に憧れる大学生が親を見直すきっかけ、に興味を持ちました。うまい起承転結だったと思います!
「カフェ・ソサエティ」のエンディングのような美しい風景をもっと期待したのですが、実際NYに住んでいたらそうも高層ビルやら景色やらを見る余裕もないでしょうね。 【HRM36】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2021-01-20 17:22:15) (良:1票) |
1.《ネタバレ》 公開中止を心配しておりましたが、まずは一安心。 のっけから、聴いてすぐにウディアレン監督とわかる音楽が相変わらずよいです。 それと、いつにも増して台詞をたくさん詰め込んだなあ、と。特にティモシー・シャラメにエル・ファニング、そしてジュードロウあたりは、まるで話していないと死んでしまう強迫観念にかられたように、よくしゃべります。 (そのジュードロウ、しばらく誰だか気付かなかった・・笑) その会話劇ですが、私は楽しめましたよ。映画監督、脚本家、俳優といった女好きの三バカに、インタビュアーは美人だけど頭の中がお花畑の田舎娘って、もう設定だけで勝ったようなもの。こういう、映画にまつわる大した仕事をこなす人らが総じて情けない感じで、最も一般人たるセレーナ・ゴメスのようなやさぐれたネエちゃんが誰よりも言葉に深みがあって冷静によく物事をみてる、それってやっぱり笑っちゃうよね。 強いて言うなら、雨とニューヨークといったロマンチックなキーワードに、撮影はかのヴィットリオ・ストラーロなので、忘れ難いような美しい一画を期待していましたが、それがなかったのが残念かな。 ではでは、ウディアレン監督。やはり私はこういうの、大好きです。今置かれている逆境はさておき、私はいつまでも支持します。 【タケノコ】さん [映画館(字幕)] 7点(2020-07-15 16:12:54) (良:1票) |