5.旅先の列車の中で知り合った男女が、1日中とりとめのないおしゃべりを続け、別れて(?)いく。ただそれだけのストーリーなのに、見終わった後の至福感ときたら…! 多分に実験的なスタイルの作品なんだけど、それ以上にピュアな感情と、スマートな知性に溢れていて、ホントこれは小さな大傑作じゃないでしょうか。主演のふたり、イーサン・ホークもジュリー・デルピーもいい。イーサンは、ユマ・サーマンよりもデルピーの方が実生活でもパートナーがお似合いなんじゃないか…そう思わせるリアリティが、このカップルにはあったもの。 【やましんの巻】さん 10点(2003-10-18 14:07:40) (良:1票) |
4.☆ERⅧ☆にジュリー・デルピーが出ていて、、この作品また観ちゃいました。例えば、白いシーツに包まって・・みたいなシーンが超似合うとっても美しい二人が、包まらずに、ひたすら会話のキャッチボール。この理屈言いの、格好つけの、頭でっかちの、二人がなんだか微笑ましいんだなー。 若いっていいねー。ただし男性の方には退屈でしょう・・それもわかる。 【かーすけ】さん 6点(2003-10-09 21:46:58) (笑:1票) |
3.期待せずみたら(BSで観たので)思わぬ拾い物をしたって感じです。二十歳前後の男女が生と死、個人と世界、そして男と女について語り合うところは、若干年を取ってしまった今ではちょっと青臭い感じがしないでもないけど、公開の年を考えるとほぼ同世代でもあるわけで「親の世代の頃は敵がはっきりしてたけど、今は敵が分からない(うろ覚えの台詞ですが)」なんていう意見には、うんうんとうなずいてしまいます。ラスト二人はどうなるんだろうと思ってたら、あんなだったので、ちょっとがっかりもしたんですけど、あれはあれでいいのかな。「結局二人は二度と会いませんでした。ただの旅先という非日常の中での勘違いでした」って言うオチだと、確かにそれも人生の真実かもしれないけどあまりにも寂しすぎるし、再会できたっていうオチにしても、何だか普通のラブストーリーみたいでつまんないし、「あとはご想像にお任せしますよ」っていうのが一番良かったんでしょうね。それにしても、僕は旅ってほとんどしたことないけど、こういう映画を観るとちょっとヨーロッパを旅したくなっちゃいます。別に素敵な女の子との出会いを期待するわけじゃないけど(いや、そりゃ来る物は拒まずだけどさ)、ヨーロッパの街角で、アマチュア劇団や路上詩人、ちょっと胡散臭げな占い師と出会えたりするのは、かなり素敵ですよねえ。 【ぐるぐる】さん 7点(2003-05-29 12:50:03) (良:1票) |
2. この映画でイーサンホークに参ってしまった。だって、ものすごく考えて演技しているんだもの。例えば、相手のことを好きになったら、1秒でも長く見つめていたくなるのは、当然でしょ? その恋する人間の何気ない仕草を、演技上でこれだけ上手くやってのけたのは、今まで見た恋愛映画の中でも、彼だけではないかなあ。(列車がウィーンに着いた時に、「まだ一緒にいたい!」という瞳で彼女をじっと見つめたり。バスの中で彼女の顔が髪に隠れて見えなくなると、ちょろっと上げて覗き込んだり。etc) あれは「オレに惚れるなよ」的な役者(誰とは言わないが)には絶対できない演技だ! あの繊細さは、ハリウッドスターとしては、貴重な個性のはず。監督作品もまあまあ好評だったし......。これからも頑張れ、イーサンホーク! 【showrio】さん 9点(2002-11-12 23:45:22) (良:1票) |
1.何回もみたくなる作品です。変なごまかしの演出などは一切無く、恋愛映画にはめずらしい内容一本勝負。ふたりは、異性どうしなのに、お互いに何をいいたいのか、ピーんと分かってしまう、いわゆるソウルメイトで、"運命の出会い"の理想形かもしれない。ジェシーもセリーヌも、自分の奥底の感情を自由に語り合っているようだけど、どこか普遍的な内容であり、私達にも通じてくるところが、脚本のすごいところだと思います。前向きな事も、やわな部分も、奥深く自分でも不可解な感情を語り合って、墓場にいる時や電話ごっこをしてる時でさえ、楽しめてしまう、そんな関係をもてる人と出会えた喜び、というものが、よく伝わってくる。シンプルな服装、聞こえるのは町の音と二人の話し声、これだけで一つの映画を飾ってしまう、そんな映画は、恋愛映画だけに限らず、なかなかないと思う。私は、一生で一番好きな映画です。この映画に出会えてよかったと心から思ってマス* 【ダイヤモンド】さん 10点(2002-03-11 23:26:48) (良:1票) |