9.映画の評価が時の流れとともに変わっていくのは仕方ないことなのだろうか。時を越えて評価される映画でなくとも、その公開された「旬」の時点では間違いなく秀作であったはずのこの映画。いつのまにか女優の肢体が映画評のスケールと成り代わってしまったのか。ストーリーの奇抜さ、斬新さ、時代とのマッチングは最高である。当時はハレー彗星がやってくるころで、ハレー彗星が何年かおきに地球に接近すると決まって疫病が地球全体で流行するなど不吉なことが起きるという伝説があった。そこからの発想で製作された映画である。映画を統一するカラーは黒~深青のイメージで、ハレー彗星のイメージそのままであり統一感がある。特撮も当時としては怖いことで話題となった。音楽はモチーフそのままに壮大、「警察24時間」等の特番によくつかわれる名曲である。こういう映画は「当時を知る」人間でなければ評価はどうしても下がっていく。仕方ないことなのだが、テレビメディアで中途半端にさらされ「どっかで何度か観た映画」としてしか評価されないのは残念でならない。 【小鮒】さん [映画館(字幕)] 9点(2005-12-22 22:27:06) (良:2票) |
8.これって日曜洋画劇場で頻繁に放送されてましたよね。いい時代です。日曜洋画劇場って1ヶ月以上前から予告を流すんですけど、当時中学生の私は、予告の時点で見たくて見たくて仕方ありませんでした。だって、主演女優がずっと全裸の映画なんてありえませんよ。しかも予告のナレーションが「バンパイアによる地球侵略」とかって煽るもんで、裸に地球侵略だなんて、中坊にとっては夢のような映画でしたね。というよりも、青少年の妄想を完璧に形にしてくれた映画です。惑星ソラリスです。ディズニーランドよりも夢があります。サンクス淀長。で、本編ですけど、これが面白いんですよ。裸の嬉しさよりも、映画の面白さにひかれちゃいました。とくに後半のパニック描写がすばらしく、「これはエライものを見てるぞ」って思いましたね。しかも締めはちゃんと裸。わかってらっしゃる! 【ザ・チャンバラ】さん 8点(2004-07-14 13:16:30) (笑:2票) |
7.ネタバレ 公開当時は何故か鑑賞しなかった作品。その後も、やたらと「全裸の美女作品」的なイメージが強く、積極的には観ようとして来なかった作品でした。が、たまたまヴァンパイア作品をいろいろ当っていたところ、今回CSで放映されたのを機に初鑑賞に至りました。
結論から言えば大満足。ヘンリー・マンシーニさんの重厚なテーマで始まるオープニングから惹き込まれ、切れ目のないストーリー展開、当時としてはハイレベルな特撮技術、宇宙船や謎の構造物のデザイン、ゾンビ化した群衆のシーンなどの様々な革新的アイディア等々、今にしてみればB級感は否めませんが、制作年代を考えれば優れたスペースオペラの大作として楽しむことが出来ました。
以下、いくつか感想を羅列します。
謎の巨大宇宙船に調査隊が乗り込んでいく場面は、隊員が「懐かしい感じがする」と言っているようにどことなく産道を思わせるデザイン、とすれば男女3体が眠っていた空間は子宮のイメージと思え、そんな風に考えれば巨大宇宙船のデザインにはどこか「2001年宇宙の旅」へのオマージュなのかなといった印象を受けました。
そもそもストーリーよりもこの作品を有名にしてしまった全裸の美女は、特に後姿を見ると思いの外グラマラス。このエイリアンのキャラからすればスレンダーな美女の方が合っていたような気がしますが、見た男を虜にするという意味では少なからず母性を感じさせる体型で正解だったのかも知れませんね。
今時だったら、3体のエイリアンのうち女性タイプだけが吸精鬼的行動を取るというのはないかも知れません。調査隊の女性隊長が男性型エイリアンの虜になる展開もありでしょうし、両方同時進行もありでしょう。
ちなみに、全裸シーンのボカシはこの作品については不要ですね。少なくとも性的な意味合いでの全裸ではないわけで、地球人について事前に研究した結果、潜入するための仮の姿としてカプセル内で合成されたのでしょうから当然全裸なのだと思います。この辺りが映倫さんの画一的な取り扱いのなせるところでしょうか?
原題が「スペースバンパイア」だから仕方ありませんが、劇中字幕でも翻訳されているように、ここで登場するエイリアンは「吸血鬼」ならぬ「吸精鬼」ですね。英題の「Lifeforce」(生命力?精気?)の方がタイトルとして勝っているように思われます。
精気を吸い取られて死んだ者が、2時間で精気を求めて復活して暴れまくるというのは面白いですね。殺さずに精気を残し、精神だけ乗っ取るというのもユニークなアイディアだと思います。
ロンドンの阿鼻叫喚のシーンは、年代を考えれば画期的なシーンですね。ただ、何故群衆がゾンビ化しているのかについての説明ゼロは、少しばかりいただけないかと。
少々長くなりましたので感想はこの程度にしますが、SF作品には様々なスタイルがある訳で、科学的な物語、哲学的な物語、文学的な物語等々、いろいろある中でこの作品のように荒唐無稽さが先行する作品があっても、それはそれで映画の楽しさが広がる一助となるに違いありません。 【タコ太(ぺいぺい)】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2022-04-08 13:43:59) (良:1票) |
6.ネタバレ ホラーブームの原点ともなった最高傑作とパッケージに書かれてた。 それも分かる内容だった。 テーマ曲の雄大な感じから気に入った。
恐らくスピーシーズの元であり、パラサイトイブもここからいくらか来ていると思う。 エイリアンのような宇宙船描写と、宇宙に対する未知の恐怖。 また吸血鬼をユニークな視点で描き、SFバンパイアというものを創造してしまった。 いや、SF映画と吸血鬼映画との高次元な融合とでもいうか。
またゾンビ映画の名作ともいえそうで、 たぶんこれは「走るゾンビ映画」の走りともいえそうだ。 たぶんヴァンパイアゾンビというのも当時まだ新しい。 この作品が元になった映画は僕が知らないだけでもっとあるだろう。
なんといっても規模が素晴らしい。 地球VS地球外生命体というスケールをこのスペースバンパイアはド派手にやってる。 大量の死体の山が他の映画に類を見ない終末的風景だ。 ゾンビ映画としてみた場合こんな規模の大きなゾンビ映画はないかもしれない。 天から教会を縦に突き抜ける光の柱は画的に神々しい。 古いSFファンタジーの良さも感じられる。 トビーフーパー監督の初期のやり過ぎ感が作り出す半端なき迫力のシーンの数々が面白い。 スプラッタやモンスターの表現も実に迫力があり「悪魔のいけにえ」でみせた実力が生きる。
そしてこの作品を見たときSF映画を見たなという実感がわいてくるそんな超SF映画だ。 【ゴシックヘッド】さん [DVD(字幕)] 7点(2013-05-26 00:05:26) (良:1票) |
5.ネタバレ ポルターガイストの監督という以外には当時何の予備知識もなかった私は 普通のSF映画を想像して劇場に足を運びました。 しかし、巨大なスクリーンには乳、乳、乳。 面食らいました。 しかし、流れ出した血がマチルダ・メイになるシーンは幻想的で印象に残っています。 今だったらCGで表現されたでしょうが、ぎこちない動きが芸術性を高めていると思います。 実はあまりのことに3回も続けて観て、お尻が痛くなった。 後日、面白かったと言いふらしてたら友人がそれを信じて見に行ったらしい。 劇場で暴動を起こしてやろうかと思うくらいくだらなかったと本気で怒られた。 スマンかった。 なんか、結構くだらない映画が好きなんだと自覚させてくれた、自分にとっては記念の映画。 【アホをどり】さん [映画館(字幕)] 7点(2006-06-14 16:25:45) (笑:1票) |
4.んもう!!たくさんのおにーさんがた、わかりましたっ!!かなりみんな力説なさってる・・・・・・・マチルダさんのはだかですね!!この映画は・・・はぁぃはい(笑)やっぱり美人だとバンパイアでもいいよね、うん!それにしてもほんとにマチルダさんナイスなからだ♪しかもお顔もカワイイし!うん、満足です!ウヘラウヘラ 【ギニュー隊長★】さん [ビデオ(字幕)] 6点(2005-10-11 22:13:52) (笑:1票) |
3.さっぱり訳が分からんストーリー。テーマ曲とバンパイア姉さんの美しい肢体しか頭に残りません。途中から観てるのが苦痛になってきて、ある意味こっちが精気を吸い取られた気分です。 【(^o^)y-~~~】さん [DVD(字幕)] 2点(2005-09-25 02:30:41) (笑:1票) |
2.小学生の頃テレビで両親と観た覚えがある。中一のときにはもう一人で観る様になった。これが大人の階段を昇ると言うことだろう。 【tetsu78】さん 6点(2004-06-19 17:05:57) (笑:1票) |
1.この85年あたりから駄作ホラー映画が多くなってきた。まあ、エイリアンやスプラッター、バンパイア、オカルトものが乱発し始めた初期の駄作だよね。精気を吸い取る全裸の女性エイリアンという設定が、もう目も当てられないほどの変態センス。真剣に見るのがバカみたいだよ。 【叫真】さん 1点(2003-05-03 21:02:07) (良:1票) |