101.何度もTVで見ている作品ですがBSプレミアムでやっていたのでもの凄く久しぶりの再見となりました。 爆笑するシーンは無い。しかし終始全く変わらない作品の空気とシュールな世界観。 学校や思春期、受験そして家族の問題を音楽も使われず、独特の抑えたトーンで巧く描き出していく。 笑いドコロの少ないコメディとして、秀作だと思います。 ほとんど喜怒哀楽を出さない中に醸し出す危ない雰囲気。それでいてコミカル。 松田優作の存在感がやはり圧倒的なのですが、由紀さおりという人も凄いなと思わされます。 ラストシーンが松田優作や宮川一朗太ではなく、由紀さおりであることも印象的。 それにしてもその前の合格祝いがやはり強烈。優作先生からこの家族への最後のメッセージか。 優作先生が帰った後、家族みんなでめちゃくちゃになった食卓の後片付けをしている。 冒頭、4人がバラバラで1人で朝食をとっていたこの家族が、みんなで協力して何かをしている姿もまた印象的です。 【とらや】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2020-11-17 20:19:16) |
100.若き森田監督の野心と松田優作のユーモラスが化学反応。
2020/11 BSで10数年ぶりに観た。長いこと本作は若き森田監督の野心味あふるる作品かと思いきや、 今見ると、印象的なシーンは伊丹十三のアイデアではないかと思える。その後の、職業監督的な森田作品と 攻めている伊丹作品の『たんぽぽ』がなによりの証左ではないか。 【michell】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2020-11-10 03:43:37) |
99.自分にとって血沸き肉躍るような場面は一つもないし、どこが面白いのか?と聞かれても答えづらいですが、5年に1回程度観る不思議な作品。吉本のなんとなく超然とした雰囲気や、思春期にある茂之の態度(保護されているくせに世の中を斜めに見たがるところとか)に自分の過去を重ねたりしてしまうのが好ましいのかもしれません。有名なラストの場面ですが、吉本の攻撃を受けた沼田一家のリアクションがプロレスみたいで笑えます。 【次郎丸三郎】さん [DVD(邦画)] 7点(2016-10-24 19:18:24) |
98.ちょっと小劇場の不条理劇のような雰囲気を感じる。独特の空気感にくすぐられる。 30年以上前の作品だけに、テーマが少し手垢がついて古くなった感はある。 ラストが意味あり気で難解で、あまり好きな終わり方ではない。 【飛鳥】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2016-08-13 23:06:02) |
97.日本の家族の虚構性をシュールに描いたコメディといった寸評をどこかで見たような気がしますが、確かに一体感の無い横並びの食卓とか受験によって変っていく家族の描写は非現実的です。人間のストレスは周囲との優劣という相対的な関係に強く影響されるように思いますが、兄と弟の評価が逆転していく様子をもっと丁寧に描いてほしかったです。全編せわしない飲食音が効果音になっているようでちょっと鬱陶しいですが、その後に続くバブル時代の虚栄の始まりの雰囲気が伝わってくる映画でした。 【ProPace】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2016-03-12 01:41:23) |
96.シュールで、でもちょっと可笑しい。当時、流行となった「家族ゲーム」。 音楽が無くて、何となく不思議な感じが続いて終わる。面白い作品だと思う。でももう別にいいか、とも思わせる。 【simple】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2016-03-11 23:14:15) |
95.だけど、わたしゃ長渕さんのほうが・・ 【3737】さん [地上波(邦画)] 5点(2013-10-28 21:17:07) |
94.最近の同名ドラマを観ていたので、そういう内容かと思いましたが全然違うのですね。こっちのほうが断然良いです。息子たちに何も言えない両親と自分では何にもしない息子たちに吉本同様に腹が立ちました。シリアスなのにコメディっぽい。面白かったです。 【ぽじっこ】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2013-05-25 18:24:36) |
93.これは恐ろしかった…。 最後の食卓シーンで笑える人の気持ちが良くわからない…。 【bolody】さん [DVD(邦画)] 7点(2012-08-10 00:02:41) |
92.賛否別れる作品でしょうね。当時はすごく話題になりました。個性派の森田監督、アングルや音にフォーカスを当てやや実験的な映画でも有りました。でも、松田優作さんがこの役を演じられていなかったら評価はどうだったかなって印象です。由紀さおりさんは良かった。個人的には長渕剛さんと松田洋二さんのドラマ版の方が面白かった。「殿村くぅ~ん、一緒に学校へ参りましょう♪ 【movie海馬】さん [地上波(邦画)] 5点(2012-07-19 01:41:44) |
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91.う~ん、評価の高い本作..私的には、さっぱり理解できない.. 【コナンが一番】さん [CS・衛星(邦画)] 2点(2012-05-10 10:32:36) |
90.いろいろ趣向を凝らしているようですが、散漫だし安っぽい。それに映像も汚らしい。おそらく制作者の意図は「意味ありげ」に見せることだけで、実はあまり深く考えていないような気がします。いろいろ勝手に解釈されたり、誰かが社会性だの時代性だのと絡めて評論してくれたらラッキー、という感じ。主演が松田優作じゃなかったら、単に「思わせぶりで中身のない映画」として一笑に付されていたのではないでしょうか。だいたい森田作品は、面白かったためしなし。この作品もその一つ。 【眉山】さん [地上波(邦画)] 2点(2012-01-23 03:00:50) |
89.あえて焦点を絞りきらない作品という気がした。何か滑稽でいながら不気味なものが描かれているんだけど、それがはっきりしない曖昧なままくっきりと(!)提示されてる感じ。くっきりと提示された曖昧さ、ってつまり「夕暮れを完全に把握しました」っていうようなこと。曖昧さは周囲に充満しているんだけど、それを焦点を絞らないまま明晰に描ききった労作。それは思春期の曖昧さでもあり、家族というものの曖昧さでもある。映画は登場人物の人物像を結ばない。いわゆる「人間が描けてる映画」にはしていない。登場人物は人と関わることでのみ描かれ、ぼそぼそとした会話と行動だけが手掛かりだ。その会話を含むリズム感が抜群で、二度目に殴られても鼻血が出ないあたり、先生のガールフレンド美人ですか? と尋ねられてゆっくりハンカチを取り出すあたり、おかしい。これを最初に観た当時は想像することも出来ないことだったが、ラストのヘリコプターの音、サリンを撒いてるオウム真理教を今回はふと思った。カーラジオで事件が起こってないか確かめたり、そういうことにつながってもおかしくないような不穏の気配は、曖昧な夕暮れのようにひしひしと迫っていたのだ。それにしても監督が亡くなっても、もう夭折と言われないだけの時がたってしまっていたのだなあ。その間に松田優作の若死、伊丹十三の自殺、と不幸もあった。戸川純より健全そうだった妹さんの自殺もあった。ちょっとだけ顔見せた清水健太郎の逮捕は何度もあったなあ。 【なんのかんの】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2012-01-14 10:06:55) (良:1票) |
88.大昔に観た時は松田優作が好きでした。今回は伊丹十三にハマりました。「チュウチュウ出来ないじゃないか」のシーン最高です。「あなたから言ってやってくださいな」「おまえねえ、俺が深入りすると、バット殺人が起こるんだよ」映画が終わった後、このシーンをもう一度巻き戻して笑いました。ハングルラジオのシーン、西日本ならアルアルネタなのですが、関東で起こり得るのでしょうか笑 あと大人になってしまったのか当時32-3?の由紀さおりがカワイイと思いました。 【kocyan】さん [CS・衛星(邦画)] 10点(2011-12-28 11:28:35) (良:3票) |
87.80年代の学校や家庭で浮き彫りにされていた問題点を、 風変わりな家庭教師を通して描いた風刺コメディー映画。 ストーリーはほとんど無いに等しいのだが、当時の何となく殺伐としたシラけた雰囲気を、 役者陣の飄々とした演技、独特の間、シニカルタッチの演出などでうまく表現している。 家庭教師役の松田優作は朴訥なキャラがハマったのか、本作で役者としての新境地を開いたが、 個人的には父親役の伊丹十三が良かった。今の若い人が観ても通じるんだろうか? 【MAHITO】さん [ビデオ(邦画)] 6点(2011-09-18 06:10:28) |
86.行動心理や動機がつかみづらい映画は苦手なんですけど、これはなぜか楽しめましたね。なんででしょう?こういう子供は実際結構いると思います。周りが気付いていないだけで。生徒の答案をまるめて校舎の外に捨てて笑いをとるところに時代を感じました。個人情報の保護責任がやたら厳しい今の時代には、考えられないですね。 【たきたて】さん [DVD(邦画)] 6点(2011-07-06 21:11:24) |
85.オープニングから奇妙な雰囲気で、その中で行われるやりとりだからこそおかしみがあって良いものになっている。こういう邦画は好きです。非常に印象に残る作品。 【さわき】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2011-01-02 03:01:49) |
84.ホーム・ドラマの皮をかぶったとんでもシュールなサクセスストーリー。 とにかく松田優作がいい味出してる。あんな家庭教師がいたらそりゃ勉強しますよ。
今でこそあんなですが、若かりし頃の森田芳光の「熱」を感じさせる映画でした。 【せかいのこども】さん [DVD(邦画)] 7点(2010-12-12 10:46:29) |
83.バックグラウンド音楽をいっさい廃した異色の作品。 単なる受験戦争を皮肉ったものかと思いきや、 現代の家族関係の影の部分を抉り出し、社会へ問いかける深い映画となっている。 受験戦争が過熱していった時代、 いじめや希薄になった人間関係、俗物根性など「困った人たち」をストーリーにちりばめながら、 松田勇作演じる家庭教師の怪人ぶりに見るものを引き付け、シュールな笑いを誘う。 森田監督の才能を感じさせる一作。 昨今の、一方的に盛り上げるだけ盛り上げる過剰な音楽演出にうんざりしている人は見ておいて損はないと思う。 【mhiro】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2010-12-03 22:49:57) |
82.むふむふと、こみ上げる笑いですね。この映画は。当時、私は家庭教師をしていたので、よけいに笑えました。今でもたくさんのシーンを思い出せるということは、名場面が多かったということですね。 【ジャッカルの目】さん [ビデオ(邦画)] 8点(2010-11-09 00:24:29) |