4.前半はいいんです。沖田総司が人や格子を斜めに切り裂くところとか、喜八や清順を心の師にしているのか、新人監督の気合いが感じられます。牧瀬里穂の二本差し姿もりりしいし。でも彼女が娘姿になってから勢いが落ちた。別に史実を守る義務なんかまったくないんだけど、せっかく沖田が女だったという嘘を一個入れたのなら、その回りは出来るだけ史実で固めたほうが、その嘘が輝いたんじゃないか。つかこうへいの原作はどうなってたんだろう。全共闘がダブって、変革とか挫折とか、そういうモチーフも入ってたな。町人たちのなかにチョイ役で漫才がいる(「ピンクの電話」って言ったか)のが、なんか懐かしかった。むかしは鳳啓助・京唄子あたりが顔出してた。ちっとも面白くないし、映画作品としてどういう効果が出てたのかは分からないけど、あの「賑やかし」の気分は、寄席の演芸で落語の合い間に色物芸が入るようなもんで、嫌いじゃない。ポスターなんかで無理におどけた顔して隅っこに写ってて、ああいう伝統しばらく絶えてたんだけど。 【なんのかんの】さん [映画館(邦画)] 5点(2013-05-26 10:02:25) |
3.ドタバタの連続。テンションの高い演技。作品に妙な勢いがあります。当時のカドカワ映画特有の熱なのかもしれません。ただ、物語そのものが凄く分かり難い。設定がフィクションとはいえ、幕末期の基礎知識が無いとかなりツライです。台詞の不明瞭さもそれに拍車をかけます。ノリは悪くないのですが、ノリに頼りすぎた印象。当時人気絶頂の牧瀬里穂は、流石にスターの輝きを放っています。古くは美空ひばり、最近では上戸の『あずみ』もそうですが、やはり当代きってのアイドルに“剣士”という役柄は合うようです。 【目隠シスト】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2007-01-27 18:16:13) |
2.目当ての「ぼくらの七日間戦争2」と同時上映で観ましたが、こっちのほうが面白かったです。当時は小学生でしたが、瑞々しい美貌の牧瀬里穂、情熱溢れる演技の渡辺謙など、今観直してみると・・・全く箸にも棒にもかからねえ。5点。 【カワサキロック】さん 5点(2005-01-18 10:29:24) |
1.つかこうへいらしさが、ほとんど感じられない作品。それがかえって万人向きであり、そして、個性もなくしてしまっています。ストーリー的には同名戯曲と、小説『龍馬伝』を足して二で割ったような感じなのですが、この映画には核となる部分が全く無いのが問題。軽い気持ちで観てください‥‥ 【伊達邦彦】さん 5点(2004-02-23 03:50:38) |