6.ずいぶんとモノローグが多い脚本で、普通は映像で物語を展開させるであろうところをモノローグで語ってしまうのが面白い。台詞に独特のユーモアがあるのはもちろん、やたらと噛んだり被ったりが多く、かなり癖のある脚本であることが伺われた。残念なのは字幕では英語のウィットに富んだ台詞を表現し切れていないことで、その落差は全然英語が不得意な自分ですらはっきりとわかるくらいだった。これほど台詞が重要な作品もないのだから、翻訳家にはもっと気合を入れて仕事をして欲しかった。たぶん英語力があれば断然面白さが違うんじゃないだろうか。しかしなんといっても印象に残ったのは、ちょい役のロックスターが着ていた「女」Tシャツ。どうでもいいことなのにものすごいインパクト。しっかりと記憶に焼きついてしまった。 【no one】さん [ビデオ(字幕)] 6点(2006-03-09 02:42:52) |
5.この映画には「詩」のような雰囲気を感じた。 とくにストーリーもなく、繰り返される日々の日常から、「人生」や「人間」の意味を感じ取っていくしかないという映画。 人生を深く考えたところでも答えなんて出るものではない。人は皆、自分の本音なのか、建て前なのかも分からず発言したり考えたり行動したりもするが、結局のところ川の流れのように人生も流れていくところに流れていく。答えなんてものは後から分かるものなんだというように感じた。 このストーリーで多くの登場人物がいるにもかかわらず、かなり調和がとれた優れた映画であるのは素晴らしいが、アレン演じるミッキーが役柄上必要なんだが、どうにも違和感を感じる。彼は唯一「人生の意味」を真面目に考えようとして、その結論をつける重要なキャラクターではあるので外すことはできないのだが。 また、三姉妹ということもあり「インテリア」テイストを多めに捻じ込んだのも本作のテーマからすると余計だったかなという気もした。 素晴らしい傑作になり得た作品だけど、このテーマを映画に仕立てるのが難しすぎて、うまくまとめ切れなかった感を受けた。 【六本木ソルジャー】さん [DVD(字幕)] 6点(2006-01-03 07:01:39) |
4.W・アレンの映画はいつも「ちょっとスリリングな日常」を描いていて人生の横道にそれていってもちゃんと帰ってくる。決してハリウッド映画のように非日常へとなだれ込まない。そこがいいんだけど、人によっては物足りなさを感じるのでは。私もこの作品では、出てくる人たちが皆個性的なのでもうちょっと行き過ぎた展開で笑わせてくれても、と物足りなさを感じてしまった。でも皆が個性的なのに親近感を覚えるキャラで役者の演技も自然体で好感が持てます。アレンの演技も毒気が抜けていい感じ。 【R&A】さん 6点(2004-08-04 12:18:02) |
3.この映画は公開時に劇場で見たんだけど、その時はメチャ感動して脚本のペーパーバックまで買った。けど、先日久しぶりに見たら登場人物達が出来過ぎてる感じで鼻についてしまい楽しめなかった。これを見た当時とは私の生活環境も付き合う人間も大きく変わったし、そう言ったことも影響しているのかも。ただし、死を恐れる男アレンのエピソードだけは今も面白い。例によって行き詰まったアレンはニューヨークの街を歩いて歩いて歩き回る(実際のアレンもそうするらしい)。そして一つの結論を出す。「死後の世界を見た人間はいない(丹波哲郎以外は?)。答えが出るハズない事を悩んでも仕方ない」と。劇中映し出される美しい建物(いつもより建物全体が写るよう撮られれている気がする)の数々が楽しい。写真集の様でもありこの映画の見所のひとつだと思う。 【黒猫クロマティ】さん 6点(2004-06-02 10:21:03) (良:1票) |
2.いやはやマイケル・ケインのダメ男ぶりがあっぱれです。三人姉妹の両親、特にお母さんのやんちゃぶりも可愛らしい。ハンナの4人の子どもたちとか妹と自分の元亭主とのデートをお膳立てしたりするのを見ると、彼女は進歩的でグローバルな人なのね。エリオットはハンナの博愛的なところが物足りなかったのかしら、などと思ったりしました。ウディ・アレンの独特の世界は楽しめました。ダイアン・ウィーストがいちばん身近に感じた。 【envy】さん 6点(2004-03-14 14:18:14) |
1.マイケル・ケインがなかなか面白いおじさんで、いい味出してます。3姉妹もそれぞれ魅力的!昔、ウディ・アレンと次女がデートしたシーンは笑いました。しかし淡々と進むため、途中少し退屈してしまいました。 【もみじプリン】さん 6点(2002-05-31 10:07:56) |