《改行表示》 5.《ネタバレ》 特撮に対する愛情溢れる怪獣映画で、アクションシーンはミニチュアだとバレバレでもCGとは違って、本当に爆発させている分興奮してしまうところがありました。ガメラの火の玉がなんだか凄くかっこいいぞ。 ストーリーはと言えば、子供向けにしては小難しいし、大人が見るにはいい加減。出てくる人間が結局ストーリー上何の役割も持っていないのが残念。巫女になってしまった娘さんとかも、重要そうに見えて、何の説明もないまま結局何の役にも立っていないって雑すぎないかい? 【すべから】さん [インターネット(字幕)] 6点(2008-12-21 10:29:57) (良:3票) |
4.昭和40年代、家庭にビデオなど影も無い当時、怪獣映画を映画館で見ることは私にとって一大イベント、横綱級の楽しみに他ならず、どの作品も本当に食い入るように夢中で観たものだ。ゴジラやモスラはもちろんだが、その中でもお気に入りだったのは大映のガメラシリーズ。ガメラがギャオスやギロン、バイラスといった悪玉怪獣と戦う勇姿を映画館で観る事は、いまからもう30年以上前、私にとって最高の娯楽だった。さて大人になった私は、当時の作品がビデオで販売されるようになっても再びそれらを観ようという気にはなれなかった。当時の作品を今さら観たところで、それなりの懐かしさこそ覚えても、童心に返って心底面白がれるわけがない。そこまでマニアックでは無いし、逆に子供だましの稚拙さ、御都合主義のストーリー展開、科学考証のいい加減さなどなどが目に付いてしまい、結局は当然のごとくツマラナイなんて思ってしまうことだろう・・・それがイヤだったのだ。心の中にいい感じで残っている思い出を無理矢理引っぱりだして、色褪せたものにすることもあるまいに。・・・そんな思いを持っていたのだが、先日ひょんなことでこの「ニューバージョン」をビデオで借りる機会が出来て、「新作これ則ち別物なのだから」と割り切りの気持ちで観たのだった。思わず驚いた。良く出来ているではないかー。それなりの年齢層の鑑賞にも充分耐える。現実主義的な子供達にあわせてグレードをあげたのだろうか、それとも大人受けを意識したものなのか。かつての特撮大好き少年達の心をいかにも上手にくすぐる感じなのだ。まさか、ここまでしっかり作り込まれているとは・・・。所詮は怪獣映画、他の作品と同列に評価するのは噴飯ものかも知れない。しかしながら、はたしてこの作品は、レベルを少々甘くみていた私を子供の頃のように再びワクワクさせてくれた。いい意味で予想を裏切られ、思わずこれは、本当に嬉しかったのである。 |
3.まず私はゴジラよりガメラ派です。面白かった!面白かったのに!中山忍さんと藤谷文子さんが演技が下手過ぎ... 【movie海馬】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2014-08-21 23:58:56) (良:1票) |
《改行表示》 2.《ネタバレ》 他の人々と同様、自分としてもこういう怪獣映画が見たかった、という希望がやっとかなえられたという感慨があった。福岡ドームからの回転ジェットの飛翔、吊橋を越えて敵を粉砕するプラズマ火球、それから遠景の巨大怪獣と近景のリアルな生活空間を組み合わせた画面づくりなどは見ていちいち感動する。 また、これは旧作も基本的に同じなのだが、毎度のように傷つきながら奮闘するガメラの姿には愛しさを覚える。「ガメラは味方です」の台詞にも感動した。ゴジラにはある程度冷淡な態度を取ることができても、やはりガメラは昔も今も特別扱いである。自分が子どもだった時代に、ガメラはぼくらの味方、というのが刷り込まれているからだろう。 ところでここから苦情になるが、登場人物のふるまいがマンガのようなのは昭和ガメラと別の意味で子どもじみており、これはいったい何歳児が何歳児に向けて作ったのかと呆れる。女性鳥類学者の言動が変なのは役者の持ち味?かも知れないが、政府機関が2種類の希少動物のうち片方だけを執拗に敵視する理由がわからず(役人の体面の問題ということ?)、劇中人物の胡散臭さと相まって現実味が著しく削がれている。 また昭和ガメラが特に動機なく子どもの味方だったのに対して、この映画では新たな(屁)理屈を考えようとしており、うちアトランティスまでは旧作にもある要素なので許容すべきかも知れないが、直接関係ない勾玉だのエトルリアだのルーン文字だの引っ張り出して来てトンデモオカルト説のようになっているのは何とかしてくれと言いたい。浅黄ちゃんの言うファンタジーだから信憑性度外視でも可ということなのか。まったくいつになったら大人が突っ込まずに見られる怪獣映画ができるのかと思う。 というわけで絶賛するわけには全くいかないが、まあ見て感動したのは間違いないので、ぼくらのガメラに免じて点数は少し高い方にしておく。 なお今回見て気づいたのは、劇中に出ていたルーン文字はでたらめではなく、ラテン文字に転写した文章(画面で下に書いてある)を現代アイスランド人に見せれば普通に読めるだろうということである。ここでギャオスの表記がGyaosでなく、ゲルマン語風にGjaosと書いてあるのはほめてやってもいい。が、全体がマンガのようなのに妙なディテールにこだわるのもオタクっぽい。 【かっぱ堰】さん [DVD(邦画)] 6点(2013-01-20 08:46:29) (良:1票) |
1.ガメラは作品はともかくガメラ自体がものすごく魅力的であったため人気があったのだ。おそらくこの平成ガメラを作ったスタッフもそんな魅力的なガメラを放ってはおけなかったのだろう。新しい世代によって作られた「ガメラ」はガメラの出自まで変更し、ハリウッドでも通用し得るような大人の辻褄合わせをすることによって、ハリウッド映画世代の大人にも通用する映画としている。そのことでガメラ第一作の『大怪獣ガメラ』同様に説明のためのセリフが使用されることになるのだが、ストーリーの面白さと本当はこんなのが見たかったのだと誰もが思っていたに違いない、おとぼけのない怪獣同士の真剣勝負や鳥の化け物でしかない人食い怪獣(つまり怪獣は怖いということ)に目を輝かせずにはおれないのである。人間のために戦う怪獣という不自然な行為もけしてガメラがそのことを擬人化された挙動で訴えるわけではなく、ここでこそ使われるべき必要最低限の説明セリフによって理解させている点がいい。ただ、子供向けを意識しているせいだろうが漫画チックな単純なキャラとしてしか描けない人間の描写は、もう少しなんとかならんのだろうか。あと、ガメラの顔が、目ん玉がいかにも作り物って感じなのがちょっと・・。 【R&A】さん [DVD(邦画)] 6点(2008-05-02 13:44:07) (良:1票) |