9.《ネタバレ》 予告は良く出来ていましたが、やたらと過去の映像を挿入したりメタ的な内容になっていて製作者のお遊びというか楽屋落ちというかセルフパロディのような作り。最先端を行っていたようなカット割りの良いアクションや音楽などのキレの良さは一切見えず、ガックリするようなオチになってるわで萎えました。ゲームの会議なんて寒気がする内容だったし、結局、ネオって何だったのって感じですね。レボリューションズの酷さが緩和されるかと期待してましたが寝た子を起こすような真似はしない方がよかったな。 あと、映画の内容に関係ありませんが他の作品のように通常版+αだろう(コレが失敗)と思って特別版パンフレットを買ってみたのですが、読みたかったキャストや監督やスタッフのインタビューが無く、キャラ紹介や用語解説がほんの少し載ってるだけ。(まあ元ネタの監督といえるが)なぜか押井守のインタビューが長々とあったり、知らないライターによるシリーズのコラムがコレでもかコレでもかと満載な一冊になっていて1,800円。「なんだコレ」と思って調べてみたら通常版と特別版は内容が全く違っていて、通常版は今作だけの内容でキャストやスタッフのインタビューがあるそうです。特別版なんて表記じゃなくマトリックス解読本って表記にしてもらいたかったですね。映画も酷いけどパンフも酷いなと思いました。 【ロカホリ】さん [映画館(字幕)] 3点(2021-12-17 22:55:38) (良:1票)(笑:1票) |
8.《ネタバレ》 無きものにしたい/見なければ良かったレベルの続編。前三部作で終わっておくべきでしたね。とにかく、ストーリー、アクション、音楽、出演者…どれをとっても前作に勝る部分は皆無でした、20年も前の作品なのにねぇ…。モーフィアスもスミスもメロヴィンジアンもエージェントも、みんなとっても魅力的な登場人物だったのに、魅力がこれでもか!というぐらい抜かれてカスカスになっているのはなんでなの??あぁ勿体無い。ほんと、なんで今更続編出したんだろう、変に期待しちゃった分悲しさが強くなってしまいました。 【はりねずみ】さん [CS・衛星(字幕)] 3点(2023-04-23 16:35:13) (良:1票) |
7.《ネタバレ》 その革新的な映像でかつて一世を風靡したSFシリーズの約20年振りとなる続編。第1作目を観たときにその超絶カッコいいアクションにかなり衝撃を受けた自分としては、いまさら感を感じつつも今回鑑賞。まぁアカン映画でしたよね、これ。とにかくストーリーがさっぱり分からない。第1作目で何とか成立していたかなり無理やりな設定。2作目、3作目と回を重ねるたびにどんどん破綻していったそれが今回で壊滅しちゃった印象ですかね。最後まで独りよがりでとにかく強引の一言。これで肝心のアクションシーンのキレが良かったらいいんですけど、それも明らかにクオリティが下がってます。最後のカーチェイスなんて下手なゾンビ映画みたいで違和感ありまくり。キアヌ・リーヴスも体力的に仕方ないのかもしれませんがずっと手をかざしてあとはCGまかせって、さすがにちょっとアカンのちゃいまっか。ちゅうわけでかつてのファンの義務感で観ましたが、正直作らん方が良かったなぁという感想しか残りませんでした。 【かたゆき】さん [DVD(字幕)] 4点(2022-11-18 09:07:35) (良:1票) |
《改行表示》 6.《ネタバレ》 第1作目のころ、「いま生きている世界は偽りの世界だ。覚醒せよ」という話にいまいち乗れなかった。というか90年代映画って某スリラーや某暴力系まで「見えている世界と本当の世界は違う」的なモチーフがあふれてたような気がして、そのなかでは本作はあまりに「中二病」的でダサくみえてしまったのでした。そこから20年あまり経って、正直いまのほうが本作にとっては難しい時代なはず。なぜって、このモチーフはまるまる「陰謀論」の世界観でもあって、それが現実の政治やら生活にも影響を及ぼしている昨今、本作が描く「覚醒」や「革命」も文字通りに感情移入するのは難しくなってしまったから。ただ、そんな難しい時代にあえて本作を問うことに、ラナ・ウォシャウシキー監督自身がどういう意図をもってるのか、軽い興味はあった。 で、見た結論としては、残念な結果に落ち着いてました。それは、物語上は「覚醒」を求めながらも、どこかで「なんちゃって」というメタ視点を留保し続けることで「本気になるなよ、これは作り話だよ」という構造にしてしまったことです。世界観への没頭力やら物語の推進力は大幅に後退し、2時間半を持たせるのはかなり辛かった。序盤のグダグダした展開はコミカルにテンポよくすることができたと思うし、モーフィアスとスミスというオリジナル・キャストの変更は、物語上の理由付けも中途半端で製作上の理由だろうというのが見え見えだった。前作以降のアクション描写、スペクタクル描写の進展についていけておらず、あまりに「進歩」がないのはあえてのレトロ趣味かと思えてしまうほど。いろいろ足りない部分を謎かけっぽい会話でなんとか補っても、物語に没入できないメタ構造がそれを邪魔する・・・。 ただ、それでもある意味、元祖陰謀論のような本作シリーズに自ら落とし前を付けた部分はあったと思うし、そうするしかなかったんじゃないのかな、という風にも思います。決して無意味な商業映画ではなく、トランプやコロナを経験したあとの2020年代という時代を象徴した一作だったのかもしれない、というふうに思います。それが「いい映画」だったかどうかは別として。 【ころりさん】さん [インターネット(字幕)] 5点(2022-10-16 09:03:44) (良:1票) |
《改行表示》 5.《ネタバレ》 少し前に映画館での上映情報を掴み、タイミングが合えば鑑賞に行こうと思っていた映画。結局映画館での鑑賞は叶わなかったが今回晴れてNetflixの配信で鑑賞できることに。 見てみての感想だが、予告編からして続編というよりもこれまでの三作をなぞるような映画だなぁとは思ってたんですが、改悪された焼き直し感は否めないというのが正直な感想です。まずは主演の二人、キアヌ・リーブスさんとキャリー=アン・モスさん。二人とも三部作を演じた当初より流石にお年を召してらして、その時間経過は作中でもチラッと触れられますがやはりこちらもそこを意識します。そのせいか、マトリックスの魅力のひとつであるアクションシーンはだいぶ見劣りする結果に。最悪CGでもいいからもっと派手なアクションが見たかった。焼き直しだし地味だし、これで従来のマトリックスファンを楽しませる気だったのかと逆に問いたい。 あとは何だろう。ストーリーについて、ある程度三部作を見た者ならもっとついていけるかと思ったのだがあまり付いていけなかった。悪い意味でエヴァンゲリオン化してるように感じる。まだ従来のものは複雑な言葉を使いつつもそれを包括できる世界観があったのだが、今回はそれが感じられない。言葉だけ上滑りしてるように感じた。そして、面白くなかった。それが致命的だ。 やはりキャストによる違和感が大きい。主演二人の年齢について上述したが、かと言って他の新しいキャスト達が良かったかというとそうでもなかった。みな、これまでの『マトリックス』を見た人からは違和感を感じたのではなかろうか。やはり大ヒットした作品の続編を名乗る以上、これまでの良さやキャラクターの魅力は無視できないと感じる。そのこれまでの良さが『マトリックス』シリーズの場合、派手なアクションであったり世界観なのだが。語りに終始してしまったのは、文字通り、語るに落ちた、という印象です。 こういった種の映画にはいつも同じことを思ってしまうのですが、こういうシリーズものの話題作やその続編などは、とにかく見せたもの勝ちの興行収入の世界ではたぶん勝ってるほうなんでしょうね。別に手抜きの映画だとまでは思いませんが、どこか話題性に頼った製作に思えたのは少し見方がいじわるでしょうか。個人的意見です。あしからず。 【TANTO】さん [インターネット(字幕)] 4点(2022-10-13 11:25:40) (良:1票) |
《改行表示》 4.《ネタバレ》 好きな方には本当に申し訳ないのですが、これは紛れもなく駄作だと思いました。もうただただつまらない。 そしてマトリックス3部作がいかに素晴らしかったか、なぜ素晴らしかったのかを思い起こさせる作品でもありました。 序盤の、ワーナーブラザーズが続編作れと言ってるだの、ネオのあのシーン流行ったよなとか言って反り返るだのシーンで唖然。 こんな展開、ファンは求めてたのかと。そしてあれだけスタイリッシュにカンフーを見せてくれていたネオが本作では「空気を押すだけの人」に成り下がってるわけです。 過去作のオマージュシーンも出てきますが、「その距離から大量のマシンガン撃れまくってその動きの遅さでなんで弾当たらんの」っていちいち思っちゃう。 本作のアクションは全体としてそんな感じなんです。ハラハラしない。そしてマトリックス3部作は1ショット1ショットすごく印象に残ってるんですが 本作のアクションは全然印象に残らない。これはなぜなんだろうと調べてみましたが、3部作は全てのシーンをあらかじめしっかり考えて プリビズも作ってかっちり練られて作られてるんですね。でも本作はそういうのをせずにその現場で思いつきでどんどん撮っていくという手法を用いてる様です。 そういう自由なスタイルが向いている作品もあるとは思うのですが、このシリーズでは逆ではないかと。いたって凡庸に見えるのはそれが理由だと思いました。 設定やスタイルなど、過去作をくさすような態度で、本当は続編作りたくなくてわざとこうでもしたのかと思っちゃうぐらい。 実際は、両親の他界や性転換後の影響などでラナ・ウォシャウスキーは心が揺らいでいて、それで本作を思いついたそうな。 でも妹のリリーは魅力的でないとの理由で参加しなかった。私は妹の意見に賛同ですね。 要は2億ドル使って、自分のセラピー映画を作ったということでしょう。目的が個人的すぎるからこんなことになってる。 もちろん、制作者にとっては作品は自分のものという思いが強いでしょう。でも一度作品を世の中に出したら、それは「みんなのもの」になる。 その辺をもう少し考えて欲しかったなと思います。終盤の高層ビルからのジャンプシーンはCGでなく実際にやってるみたいです。キアヌとキャリーの勇気に免じて4点献上。 【あろえりーな】さん [ブルーレイ(字幕)] 4点(2022-06-09 15:22:24) (良:1票) |
3.マルガリータのネオ君とトリニティが歓喜の抱擁中、突然みんなバタバタと倒れ、場面変わって別の世界のネオたちがプラグを抜かれるシーンから始まる続編ができたらどうしよう。 【ソフィーの洗濯物】さん [インターネット(吹替)] 5点(2022-02-02 13:29:28) (笑:1票) |
《改行表示》 2.《ネタバレ》 本作は金を掛けたマトリックス公式同人誌、同窓会、ファン限定感謝祭みたいなものである。 マトリックス作品を少なくとも劇場版は全てみたうえで、その上思い入れが無いと厳しいかと思う。 自分は初代だけ物凄く好きで、リローデットは物足りないなぁ、レボリューションズは求めていたものと違うなぁという感じで終わったものの、初代への思い入れはまあまああるので、ある程度最初に書いたものなんだろうなという認識のもと鑑賞。 感想を書くのは遅くなってるけど、見に行ったのは初週だったと思う。 せっかくなのでパンフレットも両方購入。 作品としてはやはり前半のメタ的なシーンを楽しめるかどうかが肝となる。 ここが楽しくなかったらほぼ満足度は少ない状態での帰宅となるだろう。 逆にここが楽しければ、後の展開が楽しくなくても「まあこれが本当に監督がやりたかったことなんだろうな」とか思って満足が行くかは置いといて、納得がいく帰宅になっただろう。 正直観客が求めている物と全く違う物を見せ続ける監督の胆力はまあまあすごいなと思うし、よくこんな内容で撮らせてOKが出たなと。監督が好きにやらないと降りると言ってたんかな。 個人的にはここのシーンは実は結構好き。ゆえに点数は高めとした。 後半からはマトリックスという感じのアクションシーン連続展開になるが、まあこれがまた緊張感がない。 初代とリローデットでも大分アクションに爽快感が違いすぎたなと思ってたが、それは緊張感の有無かなと思ってる。初代は負けたら終わり、助かるには電話から脱出するしかないという緊張感があったからこそ、一般兵には無双する爽快感、そしてエージェントが出てきた時の緊迫感が生まれていたのだが、リローデット以降は「まあなんかスタイリッシュなアクションをして勝つんでしょ」という感じで見てしまってて、高速道路でバトルに爽快感が足りない。 その緊迫感を生み出す要因として、僕は「電話からの脱出」を挙げる。リローデットって、電話から現実世界に逃げ戻るというシーンがほぼ無いのよね。唯一あるのがスミスに追い込まれた人間がスミスに取り込まれ、現実にスミスがやってくる場面。 それ以外はとりあえず戦って、凌いだらネオが助けて終わりという。 この「ゴールがはっきりしているかどうか」が緊張感に結びついていると思う。 本作はどうしても固定電話という概念が無い為、それの代用品に選んだのが鑑。初代でも鑑は印象的なシーンで使われたが、それを出入り口として使うとは。鑑から出てくるシーンは印象的ではあるが、入り口としては良いが出口としてはいまいちな設定。 そして緊張感がない最大のポイントとして、ほぼセリフで語られるトリニティと接続するための機械都市への侵入劇。「ここが一番難しい」と語っている侵入劇を全て語りながらサクサクっとトラブルもなく見せてしまう。一番難しいところじゃないんかい。 まあ人間VS機械で機械のフィールドで戦うため人間側が超不利というのが緊張感のポイントでもあったが、機械側が味方に付くとほんと緊張感が薄れてしまうね。 その後のアクションもカンフーや銃撃戦よりも、ほぼ救世主能力の弾止めATフィールドばかりで面白みがない。ボットの墜落演出も、SFというよりゾンビ物だなという印象。求めていたものと違う感が半端ない。 あと過去作と今作の違いとして、マトリックス内に侵入した人間の表情がめちゃくちゃ豊になってるんだよね。ここは大きな違和感を感じるポイントかなと。過去作は基本的に能面だからこそ、ここぞというときに勘定が強く出るととても感情的に、印象深くなるんだよね。それが常に他の映画、通常の世界と変わらないので、感情的な奴はただの変な奴になってしまう。 その弊害が、モーフィアスかな。まあこのモーフィアスもキャラは良いんだけど・・・ちょっとウザいよねw とまあ辛口批評をしてきましたが、後半はほぼCMで流れていたシーンばかりなものの見どころはきちんとあって決してつまらない映画でない。 あとは前半が楽しめれば5点は超えると思います。前半のメタシーンが楽しめなければ5点以下になるかな。 でもまあ過去作の出演者が元気そうにやってるのを見ると、ほっこりしましたね。出演したがっていたローレンスフィッシュバーン、なんで出してあげなかったんや・・・ 【みーちゃん】さん [映画館(字幕)] 7点(2022-01-11 08:54:55) (良:1票) |
《改行表示》 1.《ネタバレ》 楽しみました! やはりマトリックスはマトリックスでした! 伝説的な作品ですし、 18年待てばそりゃ期待が大きくなりますよ。 モーフィアス、スミスも役者が変わっているのはやはり悲しかったし、 皆さんが言うような、求めてたのはコレジャナイ感も正直わかります。 だがしかし! たとえ期待を超えなかったとしても、 新しいマトリックスを見られる喜びや、 現代のスクリーンにネオが映る感動があるのは確かです。 ストーリーや映像技術ももちろん大切ですが、 何よりも、またマトリックスを映画館で体感できたことが嬉しい! そう思わせてくれる稀有な作品です。 紆余曲折経て、続編を企画し作ってくれたことは、 めちゃくちゃありがたいなと思います。 この楽しみを与えてくれたスタッフ・キャストの皆さんに、 本当にありがとうと言いたい! 【ゆにお】さん [映画館(字幕)] 8点(2021-12-20 17:15:00) (良:1票) |