4.いやいや・・・。己の人生とは?自分とは何者なのか?周りの友人に自分はどう映っているのか?考えさせられる映画でした。隣人の医師のカウンセリングを受ける患者の女性の告白が漏れ聞こえてくる。その最後の告白。あんな形で「私の中のもう一人の私」を語られると厳しいですね。しかし、マリオンの前に次々と現れる登場人物との関係を通してラストの穏やかな心境にたどり着く過程が無駄なく描かれていて、面白おかしい映画ではないですがこれもウディ・アレンらしい映画でした。本作は50歳という人生の後半戦に入った女性を描いた映画でしたが、素直に「私の中のもうひとりの私」を受け入れ己の人生や自分自身を見つめなおすのに年齢など関係ないということなのでしょう。でも、これがとても難しいことなんですけどね・・・。 【とらや】さん [DVD(字幕)] 6点(2010-10-20 21:08:37) |
3.マリオンの気持ちの変化が丁寧に描かれているのは興味深く、自分の人との接し方を考えさせられた。コミュニケーションを通じて知らないうちに他者を傷つけたり、無意識のうちに心の壁を作って他者に疎外感を抱かせたりしてしまうというのは、まさにそのとおりなのだが、そこの程度が難しい。好きでもない他者と関わるのは面倒だが、避けるのは相手を傷つけることになるし、近づいて相手を批判するのも申し訳ない。そこのバランスが大切なのだとわかってはいても、なかなかうまく行かないのは自分の対人スキル不足のせいなのだろう。 【枕流】さん [DVD(字幕)] 6点(2009-04-30 09:50:24) |
2.妊婦へのカウンセリングをきっかけに、自分を見つめ直していく内容で。ウディアレンならではの、細かい心理描写がきっちり、アンニュイなぼかし方で描かれていて、あ~~なるほどと言わんばかりの出来でした。かなりシリアスに描かれてはいるもの、見ていて疲れないし、役者人もナチュラルで素晴らしかったです。平凡ながら、良く出来ている映画だと思いました。 |
1.日常を無我夢中で過ごしている間は気づかないことが数多くある。しかし、人は誰しも自らの人生を振り返ってしまう瞬間が必ず訪れる。その時これまでの人生に納得するのか後悔するのか。そして納得して生きていく勇気、若しくはやり直す勇気を持てるのか…。そんな思いに駆られている50歳の女性が、たった一人、本当の自分を理解していた人間がいることを知って心の平安を獲得するまでを描く、ウディ・アレンらしい(ちょっと鼻につく)演出で観せる小品(恥ずかしながら、観る前は二重人格の話だとばかり思ってました。映画のタイトルとしては「私の外のもうひとりの私」って感じの方が近いです)。ということで6点献上。 【sayzin】さん 6点(2002-03-07 22:17:11) |