5.正義を行なうチャンスとしての陪審制。たとえ汚れても正義に至る道は確実に用意されているはずだ、といういい意味での楽天主義。アメリカはどんなに自己否定しても、最後に「民主主義の国だぞ」という誇りだけは残る。気分によっては鼻持ちならないが、おおむね、拍手してやりたいぐらいいいと思う。あくまで植物人間にされてしまった人間の代理として闘い始めるわけ。組織に対して、こちらは手作りの味で勝負していく。でもラストはちょいと無茶だったか。コピーを無視するようにという裁判長の指示のくどさが裏目に出たってことでもあるんだろうが、ちょっと間違うと心証による判断ともなりかねず、詰めの甘さを感じた。この人、女性が絡むと弱くなるんだ。シャーロット・ランプリングは、いらなかったんじゃないか。『ネットワーク』のとき、フェイ・ダナウェイがいなけりゃなあ、と思ったのと同じで。 【なんのかんの】さん [映画館(字幕)] 6点(2012-10-25 09:48:40) |
4.ポール・ニューマンのピンボールをするシーンが何度か出てくるが、そのときの心境を同じピンボールをする仕草ひとつで上手く表現しているところが印象的。ストーリー的にもよく練られている。 【円軌道の幅】さん [DVD(字幕)] 6点(2010-10-06 23:32:48) |
3.内容は淡々としていましたが惹きこまれました。想像していたよりも裁判のシーンがそれほど多くないことが気になりました。 【エムシュー】さん [DVD(字幕)] 6点(2008-11-18 19:28:47) |
2.法学部の授業で観た映画。くたびれた感じの弁護士がいい味をだしている。法廷の心理戦の要素も強く描かれていてよかった。 【こまごま】さん [ビデオ(字幕)] 6点(2007-01-20 19:32:35) |
1.シャーロット・ランプリングの透明で知的な美しさ。ポール・ニューマンのくたびれた魅力と押さえた演技、そして、そこから醸し出されるある種の純粋さ。ストーリーが冴えているとは言いづらいが、脇を固める俳優陣を含め、ハリウッドの底力を見る思いがする。◆これは絶対隠れた名作だ。早くDVDにしてほしい。 【みんな嫌い】さん [ビデオ(字幕)] 6点(2004-02-29 11:47:36) |